カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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続くルビー視点


第31話

「自己紹介動画をアップしたけど……出来れば早めにPVとかも上げたいよね~楽曲周りって今どうなってるの?」

「確か斎藤社長が知り合いのアーティストにお願いしてるみたい……ま、何にせよ楽曲が出来るまでは何にも出来ないでしょ? まだまだ先の話なんだから、のんびり構えましょ」

 

 MEMちょの疑問にロリ先輩が本を片手に読みながら答えると、それをヒョイと取り上げた。

 

「そうはいかないよ。私達は『B小町』なの忘れた? 『B小町』なら「B小町」の曲があるでしょ?」

 

 流石MEMちょ!

 

「そうだね! 昔の曲を使っても何の問題も無いんだ!」

「そうゆうこと~」

「MEMちょ天才!」

「ちっ気づいたか……」

 

 先輩舌打ちした!?

 

「ロリ先輩……あんまり態度がアレだったら、お兄ちゃんに言いつけるよ!」

「ひぇ! それは勘弁してよ」

「ルビーちゃん……どんどんアクア君に言っても良いよ! そうすればかなちゃんがアクア君に捨てられるだけだし」

「あ、あかねアンタ何て事言うのよ! あ、アクアはこの程度の事じゃ私の事捨てないわよ」

 

 あ、2人の口論に燃料を入れてしまった。

 

「……お二人とも女の子がそんなに言い争っていたら、恋人のアクア君が傷ついちゃいますよ?」

 

 そんな中大人のゆらさんが争い始めたあかねさんと先輩に告げた。

 

「今回はゆらさんの顔を立ててあげるわよ」

「ふん、こっちのセリフだよ」

 

 何とか争いは回避出来たけれど……これお兄ちゃんの所為だよね?

 自分の彼女位ちゃんと面倒見てくれないと、すっごい困るなぁ~

 

「ハイハイ、遊んでいないで今からでもやれる事は一杯ある! ちんたらやっていたらあっという間にアラサーだからね!」

「そうだよ~時間なんて合って無いようなものだからねぇ~」

「自虐ぅ~」

 

 年長コンビが言うと説得力が凄まじい!

 

「じゃあ、アイドルのお仕事その1! アイドルの華であり、もっともシンドい部分! ダンスのフリ入れ始めるわよ!」

「「「「おー!」」」」

 

 まぁ~私は休止していたけれど、そもそもアイドルだし……B小町の過去の奴は全部覚えているどころか余裕で踊れるし!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 いざ始めると、MEMちょはモチベーションが高くて、先輩とあかねさんはバチバチしていてお互いがお互いを高め合って、ゆらさんは元マックの店員だけあって笑顔が素敵なのと……記憶能力が頭おかしいレベルだった!

何で映像1、2回見ただけで覚えられるの!?

 

「……ゆらさんもう覚えちゃった?」

「うん、私頑張ったよ~ルビーちゃん誉めて~」

 

 しかも、年上とは思えないくらいに可愛いけど……この人もカミキさんの愛人何だっけ?

 

「そういえば、カミキさんとはプライベートではどんな感じなんですか?」

「? ……ああ、私はまだ愛人じゃないよ? びっくりした?」

 

 あれ、今すっごい小さい声でまだって聞こえた気がしたけど……?

 

「……ま、お仕事が落ち着いたら抱いてもらうけどね」

 

 あ~あ~聞こえない。わーたーしーはーなーにーもー聞ーこーえーなーいー

 

 

 

 

 そんな時だった

 

「おつかれーこれ差し入れ」

 

 ひょっこり顔を出したお兄ちゃんはそういうとビニール袋からいろはすのペットボトルを5本取り出した。

 

「あ、お兄ちゃん!」

「アクア君」

「アクア」

「アクたん」

「アクアさんお疲れー」

「あ~練習中悪いんだけど……今大丈夫か?」

 

 お兄ちゃんがそういって私達の事を見渡す。

 特に問題は無いと判断したのかとんでもない事を言い出した。

 

「さっき鏑木さんと回らない寿司食べて来たんだけど……『今ガチ』の評判が良かったから、ジャパンアイドルフェスにねじ込んでくれるって言ってるけどどうする?」

「ズルい! 私も回らない寿司が食べたかった!」

「アクたん良いなぁ~」

「いや、回らない寿司なんかよりJIF(ジャパンアイドルフェス)って来月でしょ!? 無理無理! 全然準備出来てないじゃない……」

「あれーかなちゃん自信無いんだ! じゃあ、私がかなちゃんの分まで頑張ってアクア君に褒めてもらお~っと」

「はぁ~あんた誰に言ってるのよ!! JIFなんて私にかかればちょちょいのちょいよ!」

「じゃあ、問題ないね! お兄ちゃん私達やるよ」

「おお、じゃあ鏑木さんには伝えとくぞ」

 

 お兄ちゃんはそういうと連絡しに外に出て行った。

 

「それにしても初ライブがJIFなんて私達持ってるよね!」

「……だけど確実に周りの心証は良くないわよ? 絶対にコネコネ言われる……」

 

 全く先輩は心配性だなぁ~

 

「大丈夫問題ないって! 私達は伝説的グループ『B小町』の後継者なんだからね」

「ルビーは確かにアイの娘だからその通りね……」

「でも実際やらない手はないと思うよぉ~ 普通のグループが何年も必死に活動してやっと立てる舞台……ここでやらなきゃ何の為に活動するのって話になるよ?」

「MEMちょ……」

「そうですよ……かなちゃん! 私なんて演技初めてなのに……いきなり現場に連れていかれてアルク役やってるんですよ!」

 

 私もアニメの実写ドラマ見たけど、すっごい演技してたのにアレ初めてなんだ……

 

「あ、確かに……はーやるって言うならやるわよ」

 

 先輩も渋々ながら了承してくれた。

 

「わ、私はどうしよう?」

「あかねちゃんはアイの演技しながらやれば良いんじゃない?」

「……そうする」

 

 オロオロしていたけれどあかねさんもOKだね!

 

「じゃあ……そろそろアレ決めないとだね」

「アレ?」

「アレって何の話?」

 

 MEMちょはそういうと含みを持たせて答えた。

 

「『B小町』のセンターを誰にするか!」

 

 私の負けられない戦いがここにある!

 絶対にセンターは譲らないんだから!!!

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