JIFでママ達と会った私達は……
「はぁ~アイさん達のおかげであんな地獄見たいな場所で着替えないで済んでよかったわ」
ママ達の楽屋でのんびり過ごしていた。
「はぁ~あなた達こんなのは今回偶々何だからね! 地下アイドルやそこそこのアイドルなんてのはその地獄見たいな場所で準備しなきゃいけないのよ」
ミヤコさんからもため息交じりに言われてしまった……
「まぁまぁミヤコさん私達は身内なんだから良いじゃない」
「そうだよ~」
「みなさんがそういうなら……」
ミヤコさんも高峯さんやメイさんにそう言われ納得していた。
ママ達がものすごく笑顔で迎い入れてくれて、物凄い嬉しいのだけれど……なにかがおかしい
「……そういえばカナンさんはさっきから見えないのですが、フェスには出ないんですか?」
あ、今ゆらさんが地雷踏んだ。
カナンさんは過去にB小町をクビにされているのだ。
しかし、それを知っている人は少ない
何故ならB小町がまだ売れ始めたばかりの出来事なので、カナンさんの事を知っている人は少なく、ましてや卒業ライブや告知も無く一方的に名前を消されたからだ……
それこそ、カナンさんがB小町に所属していたって分かるのは古参のファン位しか覚えてはいないし、今カナンさんの名前を聞けばソロアイドルでドーム公演を4回達成したアイドルの方が圧倒的に有名だろう
「……カナンは出ないよ。B小町じゃないからね」
そう答えた高峯さんの目からはハイライトが無くなっていた。
ふと、気が付くと高峯さん以外のメンバーも全員目のハイライトが無くなっているし、ママなんか目どころか表情もヤンデレ染みて怖い
ああ、人口密度はヤバいけど……元の楽屋に居た方が身のためな気がしてきた……
「そ、そうなんですね……ちなみにミキさんは?」
ゆらさん多分その話題もアウトだよ!
って思ってるうちにママがハイライトの無い目でにこーっと笑いながら答えた。
「ヒカル君ねぇー……JIFに出るんだよ」
「え!? ミキさん出るんですか? 男なのに?」
ゆらさんの疑問は分かるけれど、カミキさん女装は慣れてるからね……
「そうだよ~カナンと一緒に出るって言ってたの……」
ママの全身から真っ黒なオーラが溢れてる。
カミキさんほんとこれ何とかしてくださいよ~
そう思っているときだった。
楽屋のドアをノックする音が聞こえた。
これは救いなの? それとも更なる悪夢が到来する?
「すみませーんスタッフですけど、お弁当お持ちしましたー」
「あ、ありがとうございます」
とりあえず、スタッフさんが来た事で空気が払拭されたけど……居た堪れない空間になってしまった。
「私達の分は?」
「流石にそれは自分で取りに行かないとだめでしょ?」
「では私が取りに行ってきますね」
「待ってあかね私も手伝うよ」
あかねさんとMEMさんはそういうと颯爽と行ってしまった。
あの二人逃げたな……
<数分後>
「戻りました」
「戻ったよ~」
数分後には二人とも5個のお弁当を持って戻って来た。
「さっきすっごい金髪の美少女が居たんだけど……」
「ふーん。まぁ顔の良さなら私達も誰にも負けて無いけどね」
ママとカミキさんの遺伝子により生まれた私だってそんじょそこらの女子には負けない顔してるからね。
「いやー私はアレ見たから言うけど……正直自信無くすレベルだったよぅ」
「いやいや、MEMさんも可愛いから大丈夫ですよ! ただ、相手は私達より身長が低かったし、何より幼かったしね」
「ま、見た目だけでアイドルになれるほどこの業界は甘くはないわよ!」
先輩はそういうとお弁当を搔っ込んで食べた。
「かなちゃん……正直お弁当位はゆっくり食べても良いんじゃない?」
「いやいや、私達の出番は早いので急いでください」
時間を見たら確かにあんまり余裕はなかった。
まだ、衣装も着替えて無いのに……
「あ、急がなきゃ!」
「私まだ半分も食べれてない」
「あかねちゃん……諦めなよ。私は諦めたから……」
私は食べ終えたけど、MEMさんは1/3のも食べれて無かったけど、とっとと着替えて貰わなければ……
何とかみんな着替えも終わって、衣装に着替え終わった。
ステージに立つのは久しぶりだけど、この高揚感だけは忘れられない!
アイドルを目指した理由はアイみたいに輝きたいってのは今も昔も変わらない夢だけど……それだけじゃなくて、ゴロー先生に会いたいからだ。
だから、私は『B小町』を作った。
JIFが終われば先生に会えるような気がする。
今度こそ私を見つけてね。