スーパーの一件から数日が経過した。
変わった事と言えば、アイに対してカナンが物凄く怒っており、大分機嫌が悪かった事もあり、慰めていたが……
気が付いた時にはカナンと肉体関係を持ってしまった。
まーそれに関しては仕方ない部分がある。
未成年とはいえ、男女が一つ屋根の下で生活をしていたのだから、何も起こらない訳が無いし、そもそも俺も発散している余裕が無かったのだからこれ幸いと励んでしまった。
その結果……
「ねぇーカミキ……今日は早く帰って来る?」
「そうですね。ワークショップも残りわずかですし、ジャパンアイドルフェスに出場する為にも、準備しないといけませんからね」
「……私今ならアイに負けない気がするよ」
やってからと言うものやたらと生き生きし始めているから、カナンのモチベーションもやたらと高いのだ。
「カナンは今でも十分魅力的ですよ。……とりあえず、フェスでは『B小町』に勝ちに行きましょう」
「……うん、分かった」
こんな会話をしてはいるものの、カナンは背中に張り付いて離れない。
ま、勝負に関して言えば実はそんなに悲観する事では無いのだ。
結局の所……アイがどんなに輝いたところで、協調性が無くメンバーにチャンスを与えない以上『B小町』としての人気はそこまで高くないのだ。
これが個人で勝負となれば良くて引き分けで悪ければ負けなんだが、グループ勝負である以上は勝ち目が十分ある。
ワークショップでも協調性に関してはアイにちゃんと説いてはいるものの、暖簾に腕押しのようだから諦めた。
ま、魅せ方自体は上手くなってしまったから厄介ではあるものの……こればかりは仕事なのでしょうがない
「とりあえず鏑木さんに連絡してねじ込んで貰おうかな? 確かあの人の管轄だった気がするし、強気で言っても問題は無いだろう」
「カミキって本当に人脈広いね!」
「まぁー鏑木さんに限って言えば長い付き合いですからね」
あいつは本当に無茶ぶりばっかりしてきやがったし、おまけにめちゃくちゃ足元みるから、恨み辛みの方が大きいけど……今じゃ立場が逆転したから顎で使ってやれる。
ケータイを取り出して鏑木に電話をかける。
『も、もしもし、鏑木です』
疲れているのか声に元気が無いようだけど……まぁ良いとしよう!
「もしもし、カミキです。今お時間大丈夫でしょうか?」
「も、勿論です。どうしましたか?」
「いえ、実はジャパンアイドルフェスに出ようと思いまして、アレって確か鏑木さん噛んでますよね?」
『え!? カミキさんが出るんですか?』
「後、元アイドルの子と一緒なんですが良いですか?」
『わ、分かりました! すぐに手配します!』
「あと、順番なんですが……出来れば『B小町』の後でお願いしますね」
『ああ、先じゃないんだ……分かりましたそっちも大丈夫です』
「ちなみに私は女装して出ますので、内密にお願いします」
『えっ!? ちょっとどういう……ブチッツーツーツー』
良し、出演もこれで問題は無いだろう!
「ところでカミキは何を歌うつもり?」
鏑木さんとの電話でのやり取りが終わった後にカナンが聞いて来た……
さて、困った……
アイドルなんてやった事無いから、何を歌えば良いのかさっぱり分からない。
しかも、歌うだけじゃ無くて、踊らないといけない訳だし……
これがロックだったら、ニールヤングのLike a Hurricaneを嵐の中で歌えば盛り上がる事間違いないのだけど……流石にアイドルが歌う曲じゃ無いし、ましてや嵐の中で歌う事は無いから却下だ。
とりあえず、マクロスかなー?