スタッフの女性に案内されるとそこには色々な種類のドレスがあった。
「わぁーこれすっごーい! 私これにしよーっと」
アイさんはそう言うと自身のイメージカラーである赤色のドレスを取り早速試着室に歩き始めた。
流石アイさんはこういう場でも気後れせずに堂々としていた。
マルチタレントとしても活躍しているからか、こういった経験は豊富なのかも
「あはは~ゆらちゃんはもう決まった?」
「う~ん。流石に色々あるから困っちゃうよね~。とりあえずイメージカラーの緑にするかなー? MEMちゃんはどうする?」
あんまり時間を掛けるのも良く無いと思った私はイメージカラーである黄色のドレスを手に取ってみた。
「うーん、とりあえず私は黄色のこのドレスにするかな~手触りが気持ち良いしね」
「良いと思うよ。やっぱりMEMには黄色が似合ってるもん」
「ゆらちゃんありがとーじゃあ私も着替えて来るね」
「OK私も着替えて来るよ」
私とゆらちゃんも着替える為に空いてる試着室に入ったと同時にカーテンが開いた音がした。
「じゃじゃーん。どうこれ似合って……って二人とも居ないし!」
「「アイさん、今着替えてるのでちょっと待ってください」」
「……わかったよ~」
アイさんのテンションが若干ではあるものの、下がってしまったようだった。
ドレスなんか着た事無かったけど、鏡を見る限りではどこもおかしい所はないと思う。
一度その場でくるりと回ってみた感じ、360度何処から見ても可愛いと思えた。
良し、自信を持って私は試着室から出た。
そこには完璧に可愛い二人の美女が居た!
私自身スタイルはそこまで悪い訳じゃ無いけれど……私よりもアイさんとゆらちゃんのが胸が大きかった。
アイさんは人妻だから、大きくなるのは分かるけど……
ゆらちゃんは着痩せするタイプで私よりも大きかったのはさり気なくショックだった。
えっと~これで私が確実に勝っているって言えるのはかなちゃんだけで……あかねとルビーの二人に関してはほぼ同じ位だから、今後の成長を鑑みれば私は負ける可能性があるのだろうか?
「ゆらちゃんもMEMちゃんもドレス似合ってるね~」
「いえいえ~アイさんもとっても可愛いですよ」
アイさんとゆらちゃんがイチャイチャしている所を動画で上げれば5秒でバズるんじゃ……?
そんな事を考えていたら、アイさんのお腹からクゥーと可愛らしい音が鳴った。
「あ~ヒカル君も待っているし、そろそろ行こうか?」
「そうですね。私もお腹ペコペコですし」
「じゃあ行きましょう」
ビュッフェ形式だし……いっぱい食べよっと
私達はフロントに戻ってカミキさんと合流した。
「ヒカル君お待たせー」
「ミキさんもうお腹ペコペコですよー」
「皆さん花より団子みたいですから、早速食べに行きましょう」
カミキさんはそう言うとフロントの向かいにあるエレベーターに乗り込んだ。
レストランに着くと宿泊の方もそこそこおり、ほぼ全員が高級そうなスーツやドレスを着ていた。
「お客様ルームキーはお持ちですか?」
レストランの入り口にはスタッフがおり、確認しているようだけど、もしや宿泊者だけしか駄目なんじゃ……
などと、不安に思っていた時だった。
「ハイ、4部屋分のです」
カミキさんはそう言うとあっさりとルームキーをスタッフに見せた。
「ありがとうございます。それではテーブルにご案内させていただきます」
スタッフさんはそう言うとすぐさま私達をテーブルまで案内してくれた。
案内してくれた先は夜景が見える窓側の席で、外を見ると丁度暗くなり始めたので、街灯だけでなく周辺の景色も心を打つものがあった。
「アルコールのメニューはこちらにございますので、注文の際はこちらのベルでお気軽にスタッフをお呼びくださいませ」
スタッフさんはそう言うとテーブルから離れて行った。
「皆さんアルコールはどうしますか?」
「私はカルアミルク!」
「ミキさん私はスクリュードライバーが飲みたい」
「じゃあ私は……ジントニックで」
「分かりました。じゃあ私の方で頼んでおきますので、皆さんは取りに行って貰って大丈夫ですよ」
「良いんですか?」
私がそう尋ねるとカミキさんはにこやかにそう答えてくれた。
「勿論です」
「あっ!じゃあヒカル君のは私が持ってくるね」
「アイさん私も手伝いますよー」
アイさんとゆらちゃんはそう言うと料理を取りに行ってしまったので、私も追いかけるように席を離れた。
料理を選ぶのに少し時間が掛っちゃったけど、私が戻って来た時には既にアイさんもゆらちゃんも席に戻っていて私が最後だったけど……
「お待たせしました。ご注文のカルアミルクとスクリュードライバーとジントニックとモスコミュールになります」
私が戻ったタイミングで丁度お酒が来た。
それぞれ頼んだアルコールが目の前に置かれたら、カミキさんの決して大きくはないけど、透き通る声が届いた。
「それではみなさん本日はお疲れさまでした。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
こういったホテルでの夕食は初めてだけど、ビュッフェ形式と言う事もありマナーも厳しくなく料理に舌鼓を打ちながらお酒を楽しく飲んでいたんだけど……
ゆらちゃんはそうでも無いけれど、アイさんがやたらとハイペースで飲んでおり私もそのペースに当てられたようで……
気が付いたらベットに横になって寝ていた。
外を見ると日が差し始めており、時間を見ると6時は過ぎていた。
昨日何時まで飲んでいたのかは分からないけれど……私が来ていた服はドレスでは無く、ホテルのバスローブに身を包んでいた。
まだ、アルコールが抜けていない所為か、頭がぽわぽわしているけど、シャワーの音が響いていることから、もしかして……私カミキさんに喰べられちゃった?