アイドルフェスを終えてから数日が経過したが……
みんなで中華料理を食べに行ったときだったが、俺とあかねとかなとルビーは食べ終わったらタクシーを使ってかなのマンションに帰宅して、そのまま長い夜を過ごしてしまったから、詳しい事は分からないが……どうやら俺達が帰った後アイやゆらさんなんかは中華料理には紹興酒が合うと進められてグビグビと飲んでいたらしく、それに釣られてMEMも結構なペースで飲んでいたらしく……気が付いたら完全に出来上がっており、何故かカミキさんにしがみついて離れなかったようだ。
その話を聞いたのは家に帰った後だったので、今更どうにかなる訳もないが……
「ふぁぁぁ~もう、朝かぁ~先輩お腹空いたから何か作って!」
可愛らしいあくびをしながらもルビーはかなに朝食の要求をし始めた。
まー他人とは言わないけれど、勝手にキッチンや冷蔵庫を漁るなんて事をしなかっただけ良しとしよう
「……そうね。確かにぶっ通しでやっていたから流石にお腹が空いたし、冷蔵庫に何か入ってたかしら?」
かなはそう言うとキッチンに向かう為、可愛らしいお尻をこちらに向けて部屋を出ようとしたが……
「か、かなちゃん!? せめて服ぐらい着ようよ」
あかねはかなの奇行に思わず叫ぶが……
「何を恥ずかしがってるのよ! もう散々裸なんて見られてる訳なんだから今更取り繕ってもしょうがないじゃない!?」
かなは両手を組んで仁王立ちであかねに言い放つが、それとは逆にあかねはいまだに恥ずかしがっているようで、一人だけシーツで自身の身体を隠している。
そして、ルビーはと言えば……
「そんな事よりお腹空いた!」
「分かったわよ。ちょっと待ってなさい」
かなはそう言うと部屋を出て行ってしまった。
「ねえお兄ちゃん……先輩が戻ってくるまでもう一回しよ」
「ず、ずるいよルビーちゃん! アクア君……私もまだイケるからね」
「いや、俺は夜通しやって疲れたから」
「大丈夫! 私が乗るから、アクア君は天上の染みでも数えてれば」
あかねがそう言いかけた時だった。
「染みなんて無いわよ!」
かなが戻って来たようだったが、手にはチラシを持って来ていた。
「……先輩ご飯は?」
「……冷蔵庫の中空っぽだったから、ウーバーでも良いかと聞こうと思ったけど……あかねとルビーは無しね」
「冗談だよねかなちゃん?」
「……冗談よ」
あかねはほっとしているようだけど、かなの目はマジっぽいから早く退いた方が良いぞ。
「……あとはピザとか寿司のチラシもあるから好きなの見てなさい。私はシャワー浴びて来るから……アクアも一緒に入る?」
かなはそう言って誘って来たけど、流石に長時間浴室にいる訳には行かないし、あかねとルビーが乱入してくるのは確実だよな
「いや、遠慮しとく」
「……残念」
とりあえず、換気はしたいから換気扇だけでも回して置こう
その後は順番にシャワーを浴びて、ピザや寿司などを食べて解散した。
「じゃあ、また明日」
「じゃあね~」
「気を付けなさいよ」
「ああ」
そして、家に帰ったが……家にはアイは居なかった。
「あれ? ママまだ帰って無いの?」
「ああ、どうやらそうみたいだな。ま、カミキさんの事務所にいるんじゃないか?」
「あ~そうだね。その可能性は高いね」
そんな事を話している時だった。
「……ただいま~」
アイが帰って来たが……様子がおかしい
頭を自身の手で押さえて、ふらつきながらも歩いている姿はまごう事なき……
「う~頭が痛いよ~。これが2日酔いなんだね~」
力無く辛そうに笑うを助ける為にも何かしなければ!?
「ルビーはアイの面倒を見てくれ! アイ水か何か飲むか? それともアサリの味噌汁飲めるか? 二日酔いには効くぞ」
「じゃあ……味噌汁飲む~」
「ママ大丈夫? 歩ける? 右足左足交互に出すんだよ!」
アイはそう言うと自身の部屋に向かおうとするもふらついて危ない為、ルビーがすかさずアイの肩を抱きかかえて一緒に部屋に向かったが……その言い方はどうなのだろうか?
とりあえず、インスタントの物があった筈だから……熱湯で溶かして、一応豆腐と刻みネギだけでも入れておくか……
味噌汁が入ったお椀をお盆に乗せてアイの部屋に向かうと、ウサギのパジャマに着替え終えて、アイはベットに横になっていた。
「まさか私が二日酔いになるなんて……こんな経験初めてだよ。もう、私は……紹興酒を……いや、香雪酒を飲まない!」
「いや、酒を飲むのを辞めろよ!」
思わず突っ込んでしまったが……アイからは力強い眼差しを向けられた。
「先生には分からないかも知れないけど……お酒って美味しんだよ?」
「いや、知ってるし!」
あっ!
「ちょっとお兄ちゃん!」
ルビーが慌てて呼び止めたが、覆水盆に返らず……アイは上体起こしてこっちを見ていた。
「……やっぱり、アクアはあめみやごろーなんだね」
漢字は同じだが、読みはあまみやだ!