全く女好きの自分が時折恨めしく思う
酔っぱらったMEMは何を血迷ったのか、目をトロンとさせていきなり俺に抱き着いて来たし、それを見たフリルとみなみも便乗して俺の両隣に椅子を持って来てと思えば……俺の手をにぎにぎし始めて来た。
チラッとアイの方を見れば……紹興酒をがぶがぶ飲み始めたから、ゆらが慌てて止めに入ろうとしたけど、アイがゆらさんに紹興酒を無理やり飲ませてしまい一気に悪酔いし始めた。
そうこうしているうちにアクア・ルビー・かな・あかねは食べ終わったようで帰ろうとしていた。
「じゃあ、カミキさん俺達は先に帰りますから」
「ええ、気を付けてくださいね。タクシー代は大丈夫ですか?」
俺は両手を固定されているし、ガッツリMEMに抱き着かれているから、懐にある財布が出しにくいけど……
「俺も稼いでるのでタクシー代くらい問題無いよ」
タクシー代を払う為にお金を稼いでる訳じゃないんだから、そのお金は自分の将来の為に使って欲しいものだと親である俺はアクアに思ってしまったが、アクアも彼女達が居る手前見栄を張りたかったのだろう。
ま、それくらいの見栄なら可愛いものだけど……
生きる為の金なら役者やモデルなどで十分稼いだし、これからも稼げる。
仕事自体は選り取り見取りだけど、休みが無ければ、パフォーマンスが下がるのが人間なのだ。
しかし、勢いでフリルとみなみを抱いてしまった以上は責任はある訳だし……流石に俺はやり捨てなんて事は出来なかった。
みなみは言ってしまえば、そこまで売れていた訳じゃなかったから契約満了で特にトラブルも無くお金も掛かることは無かったが、不知火フリルは別格だった。
ドラマにCMに映画にラジオ……テレビだって、毎日何かしらの番組に出演している。
JIFでフリルから聞いた違約金10億も安い方だが……
芸能事務所ではあるものの、普通に仕事していたらそんな金なんて稼げる訳が無い!
今でこそ俺のギャラは大分高くはなって居るし、みんなが仕事をこなしているから会社としては儲けているが……それとは別にして、福利厚生とかに力を入れたい訳だし、会社の儲けは出来るだけ皆に還元してあげたいのだ。
となれば俺の取り分なんて、正直言えば無くても良いけど……男として10代の少女を傷物にしてしまった以上は逃げる訳には行かない!
出来ればギャンブルなんてやりたくなかった。
いつまでも勝ち続けられる筈が無く、いずれは負ける事になる。
味覚が無かった時はそれも含めての代償だと思っていたけど、勝つことが出来たし、ベガスのルーレットは……アレはディーラーとの読み合いもあるからノーカンだけど、『深堀れ☆ワンチャン』の時のアレは……アレだけは説明がつかない。
味覚は戻っていたし、禁欲だってしてはいなかったし、そもそも1日にやる人数は減らしてはいるものの、やっている事には変わりは無いのだから俺の理屈を超えた何かがあるに違いないはず……
ま、アイの事で何かある訳じゃ無いだろうし……問題は無いだろう
今問題なのは……抱き着いて離れないMEMだ。
前回は我慢したけど、今回MEMは2回目だし……もう我慢しなくても良いだろう
「じゃあ、みなさん。そろそろお開きにしましょうか? 私は帰りますけど、皆さんはどうしますか?」
「「「「カミキさん(ヒカル君)の事務所に行く」」」」
みんな元気だねー
「分かりました。じゃあ、お支払いするのでMEMさんそろそろ離れてくれませんか?」
フリルとみなみはすっと手を解放してくれたけど、MEMは何故か目を潤ませて更に力を込めて来た。
いや、嬉しいけど……なんでこんなに懐かれたんだろう?
とりあえず、頭でも撫でて見るか……
「MEMさん。大丈夫です。私は何処にも逃げませんから……だからちょっとだけ離れてくれませんか?」
MEMにそう言うと小さくこくりと頷いた。
なんて言うか小動物みたいな動作だったので、寧ろずっと抱きしめていたい衝動に駆られたけど、そばにいたフリルが顔を真っ赤にしながらこっちを見ていた。
「どうかしましたかフリルお姉ちゃん?」
「推しと推しのカップリング……凄く良い」
うーん、フリルは可愛いけど……ちょっと理解出来ない
そんな事もありつつも、無事に支払いを終えて事務所に着いたがアイとゆらはベットに横になるとすぐさま眠ってしまった。
そりゃあんだけ、たらふく酒を飲めば眠くもなるし……まぁ~しょうがないか、残ったフリルとみなみとMEMの3人と楽しむ事にした。
MEMが処女だったのは驚いたけど……ちゃんと感じていたから問題は無いが、その後フリルがずっとMEMを隙あらば弄り倒していたけど、あんまりやり過ぎるとフリルに持って行かれそうだからみなみと一緒にフリルを弄り倒した。
その結果みんなやり疲れたようで眠ってしまった。
まだ、朝まで十分時間があるのにって思っていたら、アイとゆらがむくりと起き上がった。
アイは酔っぱらっているのか目が座ってはいるものの、相変わらず行動が早くすぐさま服を脱ぎだすと抱き着いて来た。
ゆらも一瞬動作は遅れたもののアイと同じ行動を取り、すかさず抱き着いて来た。
ま、明日は予定が無いし女性を満足させることが出来ない奴は男じゃ無いからな!