カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

199 / 220
第92話

 今日はアクア達が出演した学校の怪談RR(リターン・リメイク)の放送日だ。

 主演したアクア・あかね・かな・アイ・フリルは楽しみにしており、子供達はと言うと……

 

 みんな俺の傍に寄っておりワクワクしている様子だけど……君達怖がりなのに大丈夫なのか? と思いつつも俺の股の上が特等席になりつつあるツクヨミを愛でながらもポップコーンを食べる。

 

「やっぱり夏と言えばホラーよね!」

 

 ツクヨミはそんな事を言っているけど、それ怖がってる奴のセリフだからな

 

「カミキさん見終わったら今日は泊まっても良い?」

 

 反対にウズメは怖がってる事を隠そうとせずに横から抱き着いて来ていた。

 

「ええ、勿論みゆさんから聞いてますから大丈夫ですよ」

 

 俺がそう言うとウズメは恥ずかしかったのか顔を赤く染めたようだ。

 子供の成長は早いもので来年には小学5年生か……

 早い所だと父離れされるみたいだけど、今の所家ではその傾向は無いようでみんながみんなカミキさんカミキさんって懐いてくれるから物凄く嬉しいけど……

 子供の数が多いし、密着してくるから物凄く暑いのだ。

 

 エアコンを付けようとすると「今からホラーを見て涼しくなるんだから付けないで」って怒られた。

 ちょっとへこんだのは内緒だ。

 

 

「あっ! 一番最初はアクアお兄ちゃんのだ」

 

 アクアが主役の”恐怖心理学入門”が始まった。

 結末は基本変わらないからそこまで怖くは無いけど……あかねはストーカー幽霊役にハマり過ぎている所為で、アクアの将来が不安になる。

 チラッとアクアの方を見るとアクアの両隣にはかなとあかねがおり、アクアの膝の上にはルビーが座っている。

 俺と同じ状況ではあるものの、対象が子供と女性では意味合いが違っているので、根が真面目なアクアは今の状況を楽しめていないんじゃないかなー

 

 物語が進むに連れて幽霊の露出もえぐい事になり、最後はアクアが窓側でぼ~っとしているところを幽霊が後ろから抱き着き窓を凄い勢いで閉めて終わった。

 

 アクアとあかねの関係を知っている親の俺から言える事はここから先はR指定にも出来るのだから困ったものだ。

 

「す、凄かったね」

「怖いと言うよりも……凄かった」

 

 子供達の評価はアレだけど作品としてみると良く出来ている。

 

「ううん。私なんてまだまだだよー」

 

 子供達の評価にあかねは照れながらも喜んでいた。

 

「じゃあ次は”アサギの呪い”だね」

 

 アイは笑いながらそう答えたが、……カルアミルクの恨みがまだ残っているようなのだ。わざとやった訳じゃ無いしそこは大人なんだから許してあげろよ。

 

「一番変更点多かったみたいですよね?」

「そうそう、元々女子高生役は3人だったのに倍の6人になっちゃったし、監督が私とフリルちゃんの演技にどちらも甲乙つけがたいから、アサギは姉妹って事にして一緒に採用されちゃったから脚本の人物凄く大変そうだったよ~」

「私はボスと一緒に演じる事が出来て楽しかった。かなの泣き顔はMEMの次にそそる物がある」

 

 アイはケラケラ笑いながらも答えたが、フリルは野獣の眼光とでも言うのか……まるで捕食者の様な目でかなの事を見ていた。

 

「ちょっとフリル!? 私は先輩なんだから私の事をそんな目で見ないでよ!? 大体私にはそっちの気は無いからね」

 

 かなはそう言うとアクアの腕にしがみついてしまった。

 どうもフリルは……背が低い可愛い女の子であればイケる口のようだからMEMも対象に含まれていたし、俺も女装をさせられていた。

 まぁーフリルとやれるのであれば女装ぐらい大した事は無いけど……

 

「フリルさんはアイさんと一緒に大人しくしていてくださいね」

「……フリルお姉ちゃんって呼んでくれなきゃやだ」

 

 フリルはそう言うと顔を赤らめて俺の事を見て来た。

 ま、それぐらいお安い御用だ

 

「あー、アー、良し! フリルお姉ちゃん大人しくしなきゃ駄目だよ!」

「……大人しくする」

 

 フリルはそう言うと目を輝かせてソファーに座ったが……

 

「ねえヒカル君私にもそれお願い!」

 

 アイは目の星を爛々と輝かせてこっち見て来た。

 

「アイお姉ちゃんはもう大人だから大人しく出来るよね?」

「……なんか壁を感じたんだけど」

 

 最年長の子供はそう言うとむくれてしまった。

 

 

 

 

 

 怪談が終われば案の定

 

「カミキさーんお風呂一緒に入ってよー」

「私もー」

「私はトイレー」

「ええ、分かりました」

 

 風呂は先に入れて置くべきだったな。

 しかし、この場には俺以外にも女性はいっぱいいるのに真っ先に俺の所に来てくれたってのは物凄く嬉しかったりもする。

 

「じゃあ、俺達は先に帰る」

「カミキさん夕食ごちそうさまでした」

「また来るね」

「次の仕事も早めに用意してよね!」

「……分かりました」

 

 アクアに連れられてあかね、ルビー、かなも帰っていった。

 あ~役者の仕事ね~。

 夏もこれで終わりだから、ホラー系のは無くなって今度はホームドラマや恋愛系になるんだけど……果たして良いのだろうか?

 アクアにも確認を取らないといけないし、俺も案件を引っ張って来ないと……かなの不満が爆発しそうだから困ってしまう

 

 一応知り合いにイケイケの監督がいるのだが……俺と同じく女好きだからあんまり関わらせたく無いけど、そいつの世間の評価が高いから悩ましいし……業界だと有名だからいないところで、そいつに会ってしまう方が不味いよな……

 

 この際アクアがB小町のマネージャーやってくれればかなり楽になるんだけど、流石にそれは無理だよな。

 

 内心でため息を吐きながらも、とりあえず子供達と一緒にお風呂に入る事にした。

 




申し訳ないが……メガテン5プレイ中の為更新が遅くなります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。