ワークショップを終えて自宅に帰ると妙に気合が入っているカナンが居た。
「……ただいま」
「あ、カミキお帰り! じゃあ、早速デートだね」
凄い楽しみにしているところ悪いけど……
「とりあえず、制服から着替えてくださいね。まだ、明るいとは言え補導は避けたいので……」
「わ……わかってるよぅ」
カナンはそう言うとお風呂場に行ってしまった。
この様子だとまだ時間がかかりそうだし、俺も着替えるとしよう
……といっても、身長が低いからどんなにオシャレをしようがただの背伸びしている子供にしか見えないのが難点である。
季節は6月で温かくなって来たし、うーん!
あ、そうだこの間上原パイセンから無地の黒いスカジャン貰ったし、それで良いやズボンはカーゴパンツにしよっと……
とりあえず、着替えて見たけど……おかしくは無いよな?
「おまたせー……って何でヤンキーみたいな格好になっているの! しかも似合ってるし!」
「もう一着スカジャンありますけど、カナンも着ます?」
驚いてるカナンに同じ無地の黒いスカジャンを渡したら恐る恐る受け取ってくれた。
「……ちょっと着てみる」
カナンもなんやかんやで興味は有ったようだ。
「へぇー意外と着心地は良いし、通気性も良いわね」
カナンも気に入ったようだし、一着はカナンにあげよう
「じゃあ、今着ているスカジャンはあげますよ」
「え!? 良いの?」
「同じのが2着有ってもしょうがないので、受け取ってください」
「……えへへ、カミキとお揃いだぁー」
カナンは嬉しそうに小声でそう言った。
「……ではカナン行きますよ」
「うん!」
カナンは嬉しそうに俺の腕に抱き着いて来た。
カラオケに着いたので、時間は……2時間で良いだろう。
ドリンクバーを頼んでいるから部屋に向かう前に飲み物を取りに行ってから向かう事にした。
「私は飲み物取ってきますから先に部屋に行っててくださいね」
「私のはカミキのと一緒でお願い」
「……私のはカルピスのジンジャエール割りですけど?」
「私のはオレンジジュースでお願い!……余計なのは混ぜないでね」
いや、そんな意地悪はしないよ!
「何か食べたい物があれば頼んでも良いですよ」
「ほんとに? じゃあ……フライドポテトとピザでも頼んでるね!」
今言ったの全部脂っこいけど、アイドルとして大丈夫なのだろうか? 若いから平気だと思うけど……あっ! しまった。
ちょっとばかし、考えてしまった所為か、ジンジャーエールとコーラのボタンをを間違えてしまいカルピスのコーラに割りになってしまい色合い凄い事になってしまったが……ま、ええやろ!
オレンジジュースとカルピスのコーラ割りを持って指定された部屋に行くとカナンがデンモクを操作していた。
「ねぇカミキ何歌うのー」
「そうでねぇー色々ありますが……まずはPlanet Danceからですね!」
カラオケなんて今生で来た事あったかなー?
撮影とかで仲良くなった女性とかは、終わったらそのままホテルに直行していたし、愛梨パイセンもレストランには連れて行ってくれた事はあるけどゲームセンターとかカラオケなんかには唯の一度も連れて行ってはくれなかった……
多分だが……愛梨パイセンの中では遊ぶ=セックスなのだろう。
カラオケとかゲームセンターは愛梨パイセンにとっては謎の空間なのかもしれない
そんな事を考えていたら、店員がポテトとピザを持って来てくれた。
「じゃあ、私は『サインはB』を歌うね」
カナンはそういうとマイクを持って楽しそうに歌い始めたが……やっぱりコミカルソングな気がしてならない。
「あ・な・たのアイドル~サインはB!」
しかしながら、まさか踊りも込みで歌うとは思いもしなかった。
可愛いものじゃねーか!
「じゃあ次はカミキの番だね!」
「ええ、じゃあ頑張って歌いますね」
Planet Danceをデンモクで送信っと
踊りは無いけど……その分は歌と魂でカバーするぜ!
「さあ始まるぜ SATURDAY NIGHT」
あれから色々歌ったが……
結果だけを言えば、踊りが無いのは駄目だって言われてしまった。