クリスマスイブ……我が家では最も盛り上がるイベントだ。
芸能一家だからってのも有るが……子供達が多い事もあるし、料理やケーキにプレゼント準備まで大量に用意しないといけないのだ。
芸能人とは言え20人以上のクリスマスパーティーをやるなんて……一体誰の所為だ?
そんな事は勿論……俺の性でまさしく種をばら撒き過ぎた結果だ。
年を重ねるごとにやっぱり自重をした方が良かったと思ってはいるものの……どうせ思っているだけでチャンスがあれば口説きに行ってしまう俺のバカさ加減は死んでも治らない一生もんだろう。
そんな事を考えつつも料理を手早くしていた。
時刻は間もなく18:00……大量の料理をテーブルに所狭しと置いて、ケーキも一から作っているので市販の物よりも2……いや3周り程大きくして、一つだと恐らく足りないから一応3つ用意した。
そんな訳でようやく料理の準備を終わらせて……ああ、シャンパンも出さないと……
リビングとキッチンを何度往復したか分からないが……グラスにコップも用意出来た。
ようやく……ようやく一仕事を終えてソファーに座ると玄関が開く音が聞こえた。
「「「「「「「たっだいまー」」」」」」」
アイ達がサンタのコスプレで入って来た。
平均年齢だけで言えば35歳ではあるものの、みんな若々しくそれぞれが可愛らしいポーズを取っていたが……子供達もいる訳なので、早く中に入れてあげて欲しい
「お帰りなさい。料理の準備は出来てますので食べちゃいましょうか? そう言えばアクア達はどうしましたか?」
俺がそう尋ねるとアイがなんてことは無い様に話してくれた。
「アクアなら……多分かなちゃん達に拉致されて性なる夜を満喫してるんじゃないかな?」
アクアも中身は別として既に成人してるし、それこそ今更だから何も言うことは無いけれど……強く生きて欲しいモノだ。
「うーん、もしかしたら来年辺りで孫とか見れちゃったりして……」
「えー! じゃあ私30代でおばあちゃんになるの!?」
アイは心底嬉しそうにしているけれど……下手したら生きてる内にひ孫も見れてしまう可能性もあるんだよなぁ~
「……パパ家族が増えて嬉しいでしょ?」
ツクヨミがニマニマしながら言って来たので……優しく抱きしめて伝える。
「勿論嬉しいですよ」
「きゃー♡」
家族が居ない俺だったけど……気が付けば嫁は10人以上で子供もいっぱい居るし、多少は大変だけど、やっぱり賑やかなのは良い事だ。
「あーヒカル君ズルい私もギューってしてよ~」
「じゃあアイの次は私ね」
「じゃあ私は3番」
「私は4番でも良いわ!」
こうやって可愛い嫁にハグを求められるのは旦那冥利に尽きるぜ!
「皆さんせっかくの料理が冷めちゃいますからね。先に食べてくださいね」
「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」
子供達はそれぞれの母親の元で料理を食べ始めたが……アクアもルビーも居ない為アイだけはフリーになっており、俺の近くに座ると可愛らしく口を開けて来た。
「……ヒカル君アーン♡」
いい加減自分で食べて欲しい物ではあるが、それはそれとしてこういったコミュニケーションも悪い気はしない。
「はいアーン」
アイの肩を抱き寄せてアイの口に料理を運ぶ。
「ムグムグ……ヒカル君。ありがとう♡」
「いえいえ、これぐらいお安い御用です」
アイの頭を撫でつつ、俺はその後もアイの口にせっせと料理を運んだ。