きゅんぱん →九重(ここのえ)
以上捏造です
授業内容は15年前と違い、大分変っていたが……結局の所は教科書ありきの内容だった。
なので、分からない事は分かるようになるまで読めば良いが、歴史や英語などの暗記物は厄介だった。
何せ、15年前とは若干の違いがある訳で、食い違いが出てくる。
中々どうして、”面白い”じゃないか……やっぱり、人生はイージーモードじゃあつまらない! どうしたって刺激がある方が良いに決まっている!
決まっているのだが……
今日から通う事になったこの中学校は給食では無く……お弁当なのだ。
当然俺もお弁当を持って来ている訳なのだが、ありぱん改め有野が俺のお弁当を用意してくれたんだが……
「ねね、神木君一緒にお昼食べよ!」
「勿論良いですよ♪」
有野から貰った中学生男子が持つにはちょっと以上に可愛過ぎるお弁当箱は3段使用となっており、一段目を開けるとそこにはアイを除いた6人のB小町がデフォルメされたキャラ弁当だった。
あーこんなところでもアイは嫌われているのか……
それと言うのも苺プロとしてはやっぱりアイ贔屓が行われており、俺が寝ていた間もアイ以外のB小町メンバーには仕事が回ってこず、結局の所四条社長からお仕事を貰っていた訳だった。
そして、その事に関しては仕事を用意出来なかった斎藤社長やミヤコさんも契約違反ではあるものの、口を出すことはしなかったと言うよりも出来なかったのが正しいのだろう。
何せお給料が出なければ生活は出来ない訳なので、それで文句を言える程二人は悪人では無かった。
まーそれでもドーム公演はけじめとしてちゃんとこなした訳だし、アイに対しての虐めは無く、関係を拒否するだけに留まった事は不幸中の幸いだろう
「神木君のお弁当凄いね!」
「……ええ、私もびっくりしました」
カースト女子は驚いた様子で俺の弁当箱をのぞき込んでいるが、前かがみになって居る所為か、胸が強調されている。
ふむ、最近の中学生は発育が進んでおりますなぁー
でも、このキャラ弁は確かに凄いけど……これって今日の夜は六人を相手にしろって隠語なのでは? と思わず勘ぐってしまったが、考え過ぎだろう
とりあえず、2段目を開けたらグラタンでいっぱいになっており、三段目は白米が敷き詰められていた。
まずはグラタンを食べようとスプーンで掬ったところで後ろから声を掛けられた。
「神木ちょっと良いか?」
振り返ると金髪で美形で目が青く特徴的な星が入ってる俺の息子とその横には同じく金髪で美少女で目が赤いルビーがいた。
アクアは金髪・美形・目の色が青は俺の遺伝子に寄るもので、ルビーの金髪は俺の遺伝子で顔はアイに似ているが、目の色赤って一体なんの要素なんだろうか? アイの目は紫だから、赤と青を足すと紫になる訳で……あ、青の要素が全部アクアに行っちゃったから、残った赤がルビーって事か? もう遅いかもしれないが、アイみたいにアッパッパーになってなきゃ良いけど……
「えーっとどちら様ですか?」
まー知っては居るんだけど、一応初対面だしな
「自己紹介がまだだったな、クラスメイトの星野アクアだ」
「妹の星野ルビーです」
「……えー神木ヒカルです。私の事は気軽にパパって呼んでください」
俺がそう言った瞬間……空気が死んだ。
な、なんで? ここ笑うところだよ? なんで転入生がパパなんだよって突っ込めよ!?
「あ、あはは神木君面白いねー」
ルビーはそう言うと無理やり笑ってくれたが……アクアの目がマジで怖い
えっ!? なんでこんな親の仇を見る目でこっちを見てるの? あのアッパッパーは一体どういう教育して来たんだ?
「……冗談です。苗字でも名前でもお好きにお呼びください」
俺はそう言うのが精いっぱいだった。
とりあえず、早い所アイに会わないといけない理由が出来てしまったが、物事には手順が存在する。
そして、今の無名の俺では人気絶頂のアイに会える訳がない。
全く、自分の女に会いに行くのが大変だなんて、世知辛い世の中だ。
「……冗談か」
アクアはそうぽつりとつぶやいたけど……俺感謝される事はしたけど、恨まれる事はした覚えは無いハズ……だよな?
「……すみません。食べる時間無くなっちゃいますので、また時間があるときで良いですか?」
「……そうだな。悪い神木また今度な」
「じゃ、じゃあまたね。神木さん」
星野兄妹はそう言うと自分の席に戻って行った。
俺もお弁当を食べるのを再開しようと、弁当に視線を戻すとニノ達にグラタンがかかっていた。
アクアに呼ばれて振り向いた時にスプーンからこぼれてしまったのだろうか?
「ごめんね。アクア君も悪気がある訳じゃないんだけど……」
「いえいえ、気にしてませんから大丈夫ですよ」
カースト女子ちゃんにはそう言ったけど……気にしない訳ないじゃん! だって実の子供だよ!? パパって呼ばれたいに決まってるじゃん! って内心では思ってはいるけど、アクアやルビーがこの感じだと俺も情は湧きそうにないな。
結局の所、親らしい事を何一つしていなかった俺がふざけて言って良い事じゃなかったんだろう。
その後の授業もあった訳だけど、特に問題も無く終えて放課後になった。
「なあ、転校生この後親睦を深める為にどっか遊びに行こうぜ」
なんか陽キャの塊みたいな奴が誘ってくれたけど……
「……すみません。この後お仕事がありますので失礼します」
「え!? 仕事ってなんだよ。俺達未成年だぜ?」
「……ええ、一応モデルの仕事をやってますのでね。中々時間が取れないんですよ。それでは……」
「そっかー頑張れよー」
意外とこの陽キャは良い奴なのかもしれないな
そう思いながら、校門向かうと高峯が大型バイクに跨って待っていた。
「ヒカル遅いよ!」
高峯はそう言うとヘルメットを投げ渡しので、それと取って被り高峯の乗るバイクの後ろに座った。
「すみません高峯さん」
「ほら、時間無いから、しっかり摑まってね。なんならおっぱい揉んでる?」
「……事故が怖いので、腰にしておきます」
「うーん。仕方ないか……じゃあ飛ばすよ!」
高峯はそう言うと法定速度ギリギリに事務所に向かってくれた。
腰とはいえ女性の身体を触っている訳だから、運転中ではあるものの嬉しいし、何より高峯も15年前とは違い大人の色気がある。
そんな事を考えていたら、なんだかドキドキしてきてしまった。
童貞何ぞ当の昔に捨ててしまったと言うのに……お仕事をやる前に高峯にはお願いをしないとな