カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第20話

文化祭ライブ以降、B小町のパフォーマンスは目を見張るように上がっており、予定していたライブもチケット・グッズともに完売と大成功を収めた。

 

アイなんかエゴサばっかりして、表情がプロ過ぎて人間味が無いと書かれて、落ち込んでいたけど、ようやく一皮むけたようだ。

 

そして、月日は流れて

 

俺も卒業生を見送って、さあ事務所に帰ろうとしたところ告白ラッシュが始まった。

 

卒業式が終わったのは午前中なのに、俺が帰宅したのは16時・・・

 

先輩女子達にはこの場でキスは流石に出来ないから、しっかりハグをして付き合えないことを耳元で囁いて謝った。

 

しかし、まさか男子の先輩達からも告白されてしまった。

 

文化祭の時のアイモードで男子の先輩方はノックアウトされていたようだけど、女性にしか興味が無いので男は無理ですと断った。

 

アイモードは危険すぎるから辞めた方が良いかもしれない

 

さてさて

 

まぁB小町もアイドルとして個人個人でも磨かれて来たんだが、アイだけがドラマの出演が決まってしまった。・・・いや、これに関しては仕方のない部分がある。それというのも今回は斎藤社長が取って来た案件で、先方からもアイをご指名と言われてしまったのだ。

いや、戦略としては良いし、アイは子供の面倒を見ているから、給料も上がるようにしないと生活がまずい訳なんだが、それを他のメンバーが理解しろというのはおかしな話になってくる。

だから、まだまだ、営業(口説き)していかないと、再度不満が爆発してしまう。しかし、ドラマは視聴率だけじゃなく、業界のお偉いさんの思惑もあるから、安易に取りたくないし、かと言って高単価の仕事となると流石に綱渡りになるから、みんなにはモデルで我慢して貰うか・・・モデルもそこそこのギャラが入るし、ドラマよりも日当で考えれば高いんだけどなぁ~

 

やっぱり、芸能界の花形はドラマ・映画・番組等だしなぁ

 

なんだかんだ悔しいと思っちゃうよな・・・

 

あとは全員のガス抜きもしないといけないし・・・

 

全員のスケジュールを確認して、お店とホテルの予約もしないとな、接待費として経費で落とせれば良いけど、弱小だから身銭を切らないとな・・・

 

B小町も売れっ子になったとはいえ苺プロダクションとしてはまだまだ売れてくれないと厳しいし、人脈が乏しいんだよな。

 

だけど、文句を言ってもしょうがない

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

またアイだけが優遇されるようになった

 

ドラマ撮影の案件を珍しく社長が取ってきたと思えば、先方はアイだけを指名してきた

 

何それ意味わかんない

 

やっぱり、私達ってアイのおまけでしかないの!?

 

カミキマネージャーが私達を守ろうとしているのは分かる・・・けど、こんなんひどいよ。

 

必死にカミキマネージャーが外を駆けずり回って、営業をしてくれたり、極力穴をあけないようにモデルの仕事をあてがってもらってる。

 

「すみません。皆さん今だけは耐えてください」

 

今だって私達の為に頭を下げてくれてる。

 

「今の私では皆さんを守り切ることは出来ませんが、6年後には独立して芸能プロダクションを設立します!なのでそれまで苦しくても悲しくても耐えてください」

 

カミキマネージャーはどこまでも私たちに愛おしい(ひどい)人だ。

 

そんなこと言われたら君の事を信じちゃうよ

 

 

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