カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第35話

☆☆☆☆☆

 

 今までこんなにも怖いと思ったことはなかったけど、とにかくアイが怖い……。

 

 俺とルビーの面倒を見ているときや、炊事・洗濯・掃除といった家事をこなしてはいる時は大丈夫なんだが……家事の合間にカミキから返信が無いか、時間があれば常に確認している。

 

 返信があれば、誰もが魅了される蕩けた笑顔がみれるのだが……返信が無い時はハイライトの消えた……そう、ヤンデレ染みた目になっている。

 

 俺とルビーは、部屋の隅っこでお互いが身を寄せ合ってガタガタ震えることしか出来ない。

 

 頼む……カミキ、早く帰ってきてくれ……!

 

 

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 ふぅ~修学旅行は楽しかったぜ。

 

 健康的な美少女が多くて、方言が可愛いかったなぁ~。

 

 ちょっとばかし、草むらでバレ無いようにするのも良いものだ。

 

 惜しむらくは、修学旅行だから先生や他のクラスの奴にも、ばれないようにするのが大変だったが……まぁ、これも一夜の思い出だ。

 

 空港にて現地解散だし……一旦、荷物を事務所()に置いて、お土産を整理しないとね。

 

 色々とお菓子も買ったから、双子も喜んでくれると嬉しいな〜。

 

 あと、ミヤコさんにも連絡して……今日からアクアとルビーの迎えは行きます……って、送信っと!

 

 保育園の方々様にも沖縄のお土産買ったし、これでちょっとでも心証良くしておけば、何かあったときに手も貸してくれるし……必要な事だな。

 

 さてと、時間も良いころ合いだし……バイクで迎えに行くとするか〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 保育園に着いたら、アクアとルビーが泣きながらこっちに向かって飛びついて来た。その理由に見当もつかなかったけど……とりあえず、抱きかかえては頭を撫でた。

 

「「ガミ゛ギザァーン゛」」

 

「ど、どうしたんですか……二人とも?」

 

 双子は泣くばかりで答えることは無く、そこに先生が来て答えてくれた。

 

「あらあら、やっぱり迎えはお兄さんが良いのねぇ」

 

 ……実は私はお父さんなんですとは言えない訳だけど………………アクアとルビーには悪いけど、頼りにされるのは良いものだな〜。

 

「アクアとルビーがご迷惑をおかけしました。あ、これ……沖縄に行ってきましたので、よかったら皆さんで食べてください」

 

 そう言っては、お土産の紅芋タルトを先生に渡した。

 

「あら……お兄さん、毎回ありがとうね」

 

「いえいえ、お仕事頑張ってください」

 

 しがみついて離れないアクアとルビーをそのままに、俺はバイクを押してアイの家に向かった。

 

 ……うーん、車が無いとやっぱり不便だな。

 

 しかし、あと3ヶ月経てば俺も取りに行けるし……学校には嘯いて合宿に行っても良いよな。

 

 まぁ……行くときは、斎藤社長にも協力してもらおう。

 

 さて、考え事していたら家に到着したし……先にお風呂から掃除するかな〜。

 

 アイもお仕事の様で、帰りはもうちょっと遅くなるから……夕食は後回しにしよう。

 

「アクアとルビーはもうお風呂入れますか?」

 

「「大丈夫です」」

 

 異口同音で双子は答えた。

 

「じゃあちょっとだけ待ってくださいね。今掃除しますので」

 

 風呂掃除はパパッと終わらせて……湯張りが終わるまでの間に、沖縄でナンパした女性に作って貰った料理の動画を確認する。

 

 そうこうしているとお風呂の湯張りも終わったようなので、先に双子をお風呂に入れた。

 

「お風呂はいれますので、二人とも入ってくださいね」

 

「「は~い」」

 

 う~ん、本当は俺も一緒に入って洗ってあげた方が良いんだけど……。流石にアクアはともかく、ルビーの精神年齢的には俺の裸を見せるのはアウトだし……ルビーも見られたくは無いだろうしな…………。

 

 アイは、二人が転生者であることを知らないから気にしないだろうけど……。

 

 ……ま、いいや。

 

 ……とりあえずはナンパした女性に作って貰ったタコライスっていう料理と、ゴーヤチャンプルーを作ろう。

 

 どちらも時間は掛かんないし、すっごい美味しかったしね。

 

 喜んでもらえたら良いな〜。

 

「ただいまー」

 

「アイさんお帰りなさい」

 

「ひ、ヒカル君!? 本物の……ヒカル…君? 夢じゃない……夢じゃないよね!!!?」

 

 どんな反応しているんだこいつは!?

 

「……どうしたんですかアイさん? 落ち着いてください」

 

「落ち着いてなんかいられないよ! ………………だって、五日ぶりだよ? 五日ぶりに会えたんだよ!? 私……もう、嬉しくて嬉しくて……」

 

 ……うん、分かった。けど、抱き着こうとしたアイを寸前で止める。

 

「とりあえず……ばっちいから手洗い、うがいをしてからですね」

 

「……もぅ! だからばっちくないよ!?」

 

 ……なんて言いつつも、素直にうがい、手洗いをするアイだった……。

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