カミキヒカルになりました。(本編完結)   作:だめねこ

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第50話

 アイとアクアがドラマ撮影中に、車の中でピアノの練習をしているときだった。

 いつもアイにくっ付いてるイメージしかなかったルビーだけど、撮影を見に行っておらず一緒に車の中で過ごしていた。

「ねぇ、カミキさん? 私もアイドルになって、ママと一緒にドラマや映画に共演したい!!!!」

 ……おぉ、中々無茶苦茶な事を言ってくれるね……。

「……とは言ってもねルビー、私はアイドル関係のコネはそんなにありませんよ」

 嘘ではなく、事実だ。

 円滑に物事を進める為に、口説き落として抱いてるのは女性限定だ。

 そして、アイドルを見るスポンサーやテレビ関係者は比率として男は多いが、女性は多くない……。それに役職も未だに”男尊女卑”と言えてしまいそうに、中々いないのが現状である……。

 そうなってくると男をターゲットにしないといけないが、俺の性の対象は女性のみだ。男なんて抱かないし、ましてや爺共のチンポなんてしゃぶりたくもない!

 じゃあ、適当な女でもあてがえば良いのかというと……それは最もやってはいけない最低の行為だ。

 男の欲望なんて底なしだ。

 最初は適当な女でも良いというが……いずれはエスカレートして、アイ達にもその魔の手が伸びる。

 そうなれば……最後は言いなりになって、破滅するのがお決まりのパターンだ。

 

 上原パイセンなら喜んで抱きに行ってたかもしれんが……あの人は怖いもの知らずだしなぁ~。

 故人の悪口を言うのもどうかと思うが……やはりアナル好きな人は、いずれ対象が増えるようになるんだろうな……。

 

「……でも、私はアイドルになる為なら、何でも出来るよ!」

「ルビー……その何でも出来るはアイドルの仕事としてですか? それとも仕事を得るために自身の身体売るか……または自身の身代わりを用意するってことですか?」

 現状、5歳の子供に決して言うべき内容じゃないだろうが……そういったことが横行しているのが、この業界の闇が深いところだ。

 光が強ければ強いほど、その足元には黒よりも黒い闇が落ちる。

 最強で無敵のアイドル様が活躍している今現状が、もっとも横行してるのは間違いないだろう。

 何せアイが活躍すればするほど、下っ端にしわ寄せがくる。

 そうなれば、売れない彼女達が取れる手段はアイドルを辞めて芸能界を去るか……自身または他者の身体を売ってでも、しがみつく魔物になるしかない……。

 好きでやってることなら、本人の自由だが……強制的にやらされるなんてこともあるのが、この業界の怖いところだ。

 ちょっと前までは売れていたアイドルが、気が付けばAV女優になっていたなんてありふれた怖い話だ。

「良いですかルビー……他の仕事ならまだしも、アイドルを目指すのであれば何でもやりますなんて……絶対に言ってはいけない事です」

「な、なんで?」

「子供に見せるべきものでは決してありませんが……これも経験ですかね。地獄の底を見れば考えも変わるでしょう」

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