アイとアクアがドラマ撮影中に、車の中でピアノの練習をしているときだった。
いつもアイにくっ付いてるイメージしかなかったルビーだけど、撮影を見に行っておらず一緒に車の中で過ごしていた。
「ねぇ、カミキさん? 私もアイドルになって、ママと一緒にドラマや映画に共演したい!!!!」
……おぉ、中々無茶苦茶な事を言ってくれるね……。
「……とは言ってもねルビー、私はアイドル関係のコネはそんなにありませんよ」
嘘ではなく、事実だ。
円滑に物事を進める為に、口説き落として抱いてるのは女性限定だ。
そして、アイドルを見るスポンサーやテレビ関係者は比率として男は多いが、女性は多くない……。それに役職も未だに”男尊女卑”と言えてしまいそうに、中々いないのが現状である……。
そうなってくると男をターゲットにしないといけないが、俺の性の対象は女性のみだ。男なんて抱かないし、ましてや爺共のチンポなんてしゃぶりたくもない!
じゃあ、適当な女でもあてがえば良いのかというと……それは最もやってはいけない最低の行為だ。
男の欲望なんて底なしだ。
最初は適当な女でも良いというが……いずれはエスカレートして、アイ達にもその魔の手が伸びる。
そうなれば……最後は言いなりになって、破滅するのがお決まりのパターンだ。
上原パイセンなら喜んで抱きに行ってたかもしれんが……あの人は怖いもの知らずだしなぁ~。
故人の悪口を言うのもどうかと思うが……やはりアナル好きな人は、いずれ対象が増えるようになるんだろうな……。
「……でも、私はアイドルになる為なら、何でも出来るよ!」
「ルビー……その何でも出来るはアイドルの仕事としてですか? それとも仕事を得るために自身の身体売るか……または自身の身代わりを用意するってことですか?」
現状、5歳の子供に決して言うべき内容じゃないだろうが……そういったことが横行しているのが、この業界の闇が深いところだ。
光が強ければ強いほど、その足元には黒よりも黒い闇が落ちる。
最強で無敵のアイドル様が活躍している今現状が、もっとも横行してるのは間違いないだろう。
何せアイが活躍すればするほど、下っ端にしわ寄せがくる。
そうなれば、売れない彼女達が取れる手段はアイドルを辞めて芸能界を去るか……自身または他者の身体を売ってでも、しがみつく魔物になるしかない……。
好きでやってることなら、本人の自由だが……強制的にやらされるなんてこともあるのが、この業界の怖いところだ。
ちょっと前までは売れていたアイドルが、気が付けばAV女優になっていたなんてありふれた怖い話だ。
「良いですかルビー……他の仕事ならまだしも、アイドルを目指すのであれば何でもやりますなんて……絶対に言ってはいけない事です」
「な、なんで?」
「子供に見せるべきものでは決してありませんが……これも経験ですかね。地獄の底を見れば考えも変わるでしょう」