ルビーも子供アイドルとしてデビューして、早くも3年が経過した。
ルビーのそれはアイのおかげも有って、人気も出てきているし、プライベートの写真を取って仲睦まじい様子を見せている。
反対にアクアは子役として活躍しているようだ。
何でも薄気味悪い子役というので、売れており一部の業界でもかなり有名なようだ。
需要があるのは良いことだけど……親としては少々複雑であった……
そんな中で俺も大学4年生となり、今じゃあ中庭のピアニストと呼ばれるようになってしまった。一方で……俺への
いや、それはどうだっていいんだけど……おめーの所のピアノサークルの連中が勝手にミス・東大に応募したこと俺は忘れねーからな!
気が付いた時には辞退することも出来ない状態だったし、仕方が無いから、完璧で究極のメイドアイ様をまた演じる事になってしまった訳で、パフォーマンスで”サインはB”を歌ったが、それをどっかの馬鹿が動画で上げたもんだから大学と苺プロに問い合わせが殺到してしまった。
なお、そんな訳でアイドル達にはすっかりバレてしまい、大運動会が勃発してしまったのは言うまでもないが……
しかも、それだけではなく淫獣モンスター共もその動画を見ていたらしく……予想だにない発情期を呼び覚ませてさせてしまっては、また遣る羽目になってしまった訳だし……。
……だが、それも過去の事だ。
俺は……勝ったのだ。淫獣モンスターに勝ったのだ……!
やはり、ピアノで鍛えられた指が勝利の決め手である!!
……と、そんなこんなで、大学4年生の俺は単位自体はクリアしているため……必修科目と卒論を書いて終わりという楽な作業になった。
卒論なんて、テーマさえ決まればどうとでもなる。
後は、決められた文字数を1000字程オーバーして書けば良い。
そうすれば、良い具合に添削されて丁度良くなる。
それにそもそも……俺は真面目に書く気はさらさらないから、ありふれた内容の卒論をいくつか見繕て、それを参考にして書いて終わりだ。
教授側の人たちも学生の……
だからこそ、この裏技は通るし……そもそもバレたところでなんら問題は無いのだから……
無駄な事に無駄に時間を使っていられるほど……俺は暇じゃないんでね……?
「カミキヒカルゥゥ!? 私の卒論を手伝いなさい! 全く終わる気がしないのよ!!!!」
カフェで優雅にアイスコーヒーを飲んでいたら、まるで地の底から響いてくるような声を出しながら姫野千佳はこっちに近づいて来た。
「……何故私に助けを求めるのですか?」
「あなたのピアノの先生が困っているのですよ!? 生徒なら!? 手伝うのが当たり前では無いですか!!!?」
……いや、先生になってくれと頼んだ事は一回も無いし……むしろ、100回以上は断ってるんだよな……
「そ・れ・に・カミキヒカル! 聞きましたわよ!? あなたもう、卒論を終わらせたってどういうことですの?」
姫野が言った瞬間に、周りにいた生徒がガタっと揺れ動く……!
いや、これに関しては俺の日々の努力が功を成しただけだし……誰かに何かを言われる筋合いは無いんだけど……? ……と言うより今も、あなたへの印象は『
「……ハァ~分かりました。あなたとは多少の縁があるので、少しばかりはお手伝いをしますよ。ちなみに……今は、どれくらい書いてますか?」
「……0です」
……オイ? お前もまさかのあっぱっぱーかよ!?
「……姫野さん? 姫乃さんのゼミは最低……何文字って言ってましたか?」
「10万文字です」
「……スゥゥ……最後に、テーマは決まっていますか?」
「教育と……音楽ですぅ……」
……お前、まさかの教育学部かよ!!!?