朝8時、この前買った家電量販店などで購入したもの続々と事務所に運ばれていく
テレビ、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、ソファー、キングサイズのベットなどなど……
自宅兼事務所だからしょうがないけど、どう見ても家財道具なんだよな……
一応ベランダもあるけど……流石に事務所だから、洋服とか干して大丈夫なんだろうか?
2Fの窓にはでかでかとカミキプロと書いてしまったから辞めた方が良いな。
これからの事を考えると胃がキリキリし始めて来た。
名刺も作らないといけないし、事務スタッフも募集しないといけないし、そもそも、高峯達はまだ移籍してないし、本当にアレもコレもないない尽くしで切りが無い!
ああ、苺プロにもいかないと……
そうこう考えているうちには搬入・設置までが終わっていた。
やはり、人数が多いと作業も早いな!!
「みなさーんありがとうございました。良かったらお弁当と飲み物も用意してますので持って帰ってくださいね」
「いえいえ、カミキさんまた何かあればご依頼お願いします。お前らもお礼を言うように!」
そういうと特徴的なリーゼントで身長2m近くある顔がいかついリーダーの声が響いた。
「「「「「「オス、カミキさんありがとうございます!!!」」」」」」
筋肉モリモリ爽やかマッチョマン達はそういうと一糸乱れぬ動きでお辞儀をした。
『早く・丁寧・礼節を』がキャッチコピーのゴリラ運送さん料金は結構高めの設定だったが、この内容なら納得できるし、何より人数が多い……10人ってすごくない?
僅か1時間位で全部おわってるし、また何かあればここを頼ろう
お昼ご飯用に用意したけど、時刻はまだ9時……朝ごはんにはちょっと遅いかもだけどまー問題は無いだろう。
じゃあ俺も時間が出来た訳だし、苺プロに行って書類を手伝ってもらおう
「ヒカル君!!!」「「カミキさん」」
そりゃこの時間に苺プロに行けば、どうしたって会う可能性がある訳なんだが……今は勘弁して欲しかった。
「……アイさんお久しぶりですね」
ああ、野生のアイドルが登場してしまった。
「ねぇヒカル君なんで家に帰ってこないの!? 私が寂しがってるよ!」
自己主張が激しいぞ! そこはアクアとルビーが寂しがってるでいいじゃん!
「そもそも私はアイさんの家に住んでいる訳でないのですが……」
「でも私と結婚するんだよね!? じゃあ私とヒカル君の……愛の巣でいいじゃん!!!」
目の星ダークネスにして迫って来ないで、めっちゃ怖いから……
「……勿論結婚はしますが、アクアとルビーも居る事も忘れないであげてください」
「勿論忘れてる訳ないよ~なんたって私とヒカル君の愛の結晶なんだからね♪ ところで結婚は何時してくれる訳なのかな?」
「私が苺プロを辞めてからと、アイさんのアイドル引退後になりますね。 流石にアイドルとマネージャーが結婚しましたは炎上案件ですしね」
「私は炎上なんてどうでも良いし、ヒカル君と結婚出来るなら周りなんか一切気にならないよ」
気にならないじゃなくて、気にしなさい
「……良いですかアイさん」
アイの頭をなでながら諭す
「ひ、ひゃい!?」
「愛というのは障害があればあるほど燃え上がるものなんです……そして、それを力技で壊すのではなく、私達が協力して乗り越えるものなんですが……分かって頂けましたか?」
「わ、分かったよぅ~」
顔を真っ赤にして同意をしてくれたアイにほっと一息つきたいが、ダメ押しに先払いもしておくか……
「では、これはアイさんに我慢させてしまった分の前払いです」
「ん!?んっちゅ…れろ♡ちゅぴ」
若干の不意打ち気味ではあったがアイも舌を絡ませて答えてくれた。
目をトロンとさせているアイから口を離して耳元で囁く
「そういえば、まだ伝えて無かったですね。アイさん……愛してますよ」
「ふにゃぁぁぁ」
あ、落ちた。