黒の剣士、リリベルから転職してリコリコに行くってよ 作:グランドマスター・リア
「どうも、乙女サクラっす」
勝気な表情で如何にも自分の実力に自信があると言った様子の少女、乙女サクラ。
「井ノ上たきなです。こっちは……」
「桐ヶ谷和子です」
一応、リコリスとしての任務中なので偽名の方を名乗っておく。
サクラはこちらを一瞥すると、すぐさまたきなに視線を戻して右手を差し出した。目線で示唆したそれは握手という事だろう、たきなはそれに応じる。しかし、たきなが握った途端にサクラは傍から見ても分かるくらいに握る手に力を込めた。
そして、たきなが離そうとするもその手を逃がさず引っ張る。
「命令無視した挙句、仲間にぶっ放したって本当っすか?」
面白がるような言い方に、たきなは表情を強張らせて手を振り払った。
「うっわ、マジなんすねぇ」
「違います、私は……」
「やっぱり、敵より仲間を撃つ方が燃えるゥ!みたいな?」
否定しようとするたきなの言葉も遮って、尚も侮辱するサクラ。このまま見ている訳には行かないと、たきなとサクラの間に割って入る。
「先輩に対して礼儀がなってないんじゃないか?後輩」
「おっと、こっちはお仲間さんですか?あぁでも、私の事は撃たないでくださいよ。いや、そう言えば殺しの時しか笑わないんでしたっけ?」
「誰が、そんな嘘を」と呟くたきなを背に、俺は目の前で声を上げて笑うサクラを睨み付ける。
「オマエ、喧嘩を売ってるのか?」
別にこっちとしては買ってやっても一向に構わない。さっきからたきなを侮辱する言葉の数々に限界が近くなって来た所だ。
「おぉこっわ、そんなくだらないもん売りませんよ。まあ、安心してくださいよ。先輩が抜けた穴は後任の私がしっかり埋めますから」
「後任?」
サクラの言葉に訝るたきな。
「あれ、聞いてなかったんすか?自分がこれからフキさんのパートナーを務めるっす。あんたの席はもう無いっすよ?」
よし、コイツ斬ろうと決意してガンベルトのブレードに手を伸ばそうとした時、サクラの襟首を赤い袖の手が掴んだ。
「ちょっと、黙れ小僧」
「……千束」
健康診断と体力測定を終えたのか、そこには先程別れた千束とその後ろには珍しい客が居た。
「そっちは、フキと楠木さんか」
春川フキ。DA東京本部就きのファーストリコリスで、銃取引の以前までたきながパートナーを務めていたリコリスで、彼女とは一応三年前からの知り合いである。そして、その隣の赤髪が楠木司令で傍に居るのが秘書だ。
「フキ先輩!それに司令も!えっと、この人誰です?」
「そいつが千束だよ。……たく、何で和子も居んだよ」
「何でとは失礼だなフキ。俺は司令との面会だ、ちゃんとアポも取ってる。ついでにそこのアホが健康診断すっぽかそうとしてたから連れて来た」
簡潔に理由を説明するとフキは納得したように千束を見た。本人は「アホって言うな!」と抗議の声を上げているが、それを無視してたきなが楠木の前に向かう。
「司令!私は銃取引の新情報となる写真を獲得し、提出しました。この成果ではまだ、DAに復帰できませんか?」
「復帰?」
表情を変えず淡々と返答した楠木に、たきなは呆然とする。
「成果を上げれば、DAに復帰できるのでは……」
「そんな事を言った覚えはない」
この人の事だから返事なんて大方予想できていたが、余りにも有無を言わさぬ言葉に俺は前に出る。
「楠木さん、たきなはあんたが思っているよりもずっと優秀だ。それに、元はと言えば先に作戦指示をミスったのはそっち側だろ?責任を部下一人に押し付けて、上層部への言い訳にするのはどうなんだ?」
「外部の人間が組織内の人事に口を挟まないで貰いたい物だがな、桐ヶ谷。お前は個人で動いている分、さぞに好き勝手が許されるのだろうがこっちは何百人の人員が集まった大規模な組織だ。規律を乱す様な行動は許されない」
ああ言えばこう言う。この人を相手に口論をしたって、最後には白を切って躱されるのがオチだ。そう分かってはいるけど、だからって仲間への不当な扱いに黙っている事は出来ない。
「諦めろって言われてるのまだ分かんないんすか?」
「おい!」
「ありゃ流石は電波塔のヒーロー!噂通り迫力がありますねぇ」
千束も相当に苛立っている。雰囲気は最悪だ。
「サクラ、訓練の時間だ」
見かねたフキがサクラを連れて訓練に出ようとしたが、たきながそんなフキの腕を掴む。
「なんだよ?」
「……すみません」
反射的な動作だったのだろう。DAへの未練、諦めきれない心とそれを否定する客観的な言葉。一番つらいのは彼女だ。フキはそんなたきなにニヤリと口角を上げて言い放つ。
「あの時殴られたので理解できなかったのなら、ハッキリ言ってやるよ。お前はもうDAには必要ないんだよ」
「やめろフキ!」
痺れを切らした千束がフキの胸倉を掴む。
「何なら今から模擬戦でもやってぶちのめそうか?」
「いいじゃん!やろう、たきな!」
フキの挑発に対して、千束は乗り気だ。勿論、やるんなら俺だって協力する。しかし、今の状況で果たしてたきなにそれを受けるだけの心意気があるのか。たきなは何も言わない。
「ッ」
誰にどうとも言わず、たきなはその場から走り去ってしまった。
「あっ、たきな!」
千束もそれを追い掛ける。
その後ろ姿を姿を見ながら、尚もその場を離れない俺にフキが声を掛けた。
「お前は追いかけないのか?」
「うん、あっちは千束に任せた方がいい。それよりも俺は、二人が戻ってくる前に邪魔な奴らを叩き出しておかなきゃだからな」
俺は訓練場の入口付近に目を向けて、呼びかける。
「そこに隠れてる奴ら!出て来いよ」
ざわめき声の後、訓練場の入口から現れたのは十人ほどの集団でセカンドが三人でサードが七人、その顔には見覚えがある。先程エントランスでたきなの事を悪く言っていた連中だ。
「全く敵が多いな……ウチのリコリスは」
主にたきなは転属組と呼ばれる他支部から本部へと移転して来たリコリスであり、言うなれば出世頭だ。俺自身も見て知っている通り、その実力はセカンドの中でも頭一つ抜けている。そんな彼女を相手に、妬みや嫉みと言った感情を持つ者は少なくなかったはずだ。
「悪いが、二人は戻ってくるまで少し時間が掛かりそうだからな。文句がある奴は先に俺が相手をしてやるよ」
こんな場面を最後まで盗み聞きするような連中だ。どうせ、フキとサクラの挑発を千束とたきなが受ければそれに乗じて自分達もと名乗りを上げてくるに違いない。あの二人に限ってその程度で負ける事はないだろうけど、それでも二人には真正面から対等な条件で戦って欲しい。
リコリス達は顔を見合わせ、頷くと訓練場に入った。
「……決まりだな。良いですよね?楠木さん」
「構わん。久しぶりにお前の腕も見ておきたいからな」
言質は取った。
やっと暴れられる。
■
DA東京本部、リコリス寮内に設置された噴水広場。
そこで千束はたきなに自分の思う限りの事を伝えた。や言うべき事は全て伝えた、後はたきな次第。千束は困惑するたきなを横目に戻ろうとした。そこで、予想外の事態が起こる。
『
「え、私まだ行ってないけど!?」
千束からすれば予想外も良いところである。
「……そう言えば、和人さんは何処ですか?」
「確かに……」
そこで千束はあの場に和人一人が残っていた事を思い出した。
「やば、まさか和人……!」
「え、ちょ、どこ行くんですか!?」
こうしては居られないと、千束はたきなの手を握って走る。
「この模擬戦、多分受けたの和人だよ!」
思えば安易に予想できた事だ。
いつも飄々として冷静な癖に喧嘩っ早い一面がある和人の事だから、たきなへの侮辱を放っておける訳がない。
千束とたきなは演習場へと一直線に走って、何とか開始時間ギリギリで観覧室に着いた。
「来たか。千束、たきな」
そこには多くのリコリス達と、先程まで睨み合いを効かせていたフキとサクラが居た。
「あれ?何でフキとサクラここにいんの?模擬戦なんじゃ……和子は?」
「アイツならもう演習場の中だよ。あの後、話を盗み聞きしてた連中とも模擬戦をする事になってな……和子はそいつらの相手をするんだってよ」
フキの説明を聞いてもイマイチ状況が掴めない。
窓とモニターの先には、演習場の中心で和人がリラックスした様子で佇んでいた。
□
右手には訓練用のラバーブレード、左手にはペイント弾を装填した拳銃。
ブレードの刀身にはペイント弾の中身と同じ塗料が濡れれており、この剣で斬るかペイント弾を打ち込めば相手はダウン判定になる。相手は十人、サードが七人でセカンドが三人。悪くない比率だ。実力が偏り過ぎず、統率するのに最も最適な人数調整。普通の任務なら、確かにこのチームで事足りるだろう。
対して、こちらは俺一人。
本来であれば、この人数差を覆すのは絶望的だ。そんな状況にも関わらず俺はリラックスした心持ちで目を瞑り、演習場の中心に立つ。
演習場は屋内外での戦闘を想定したストリート形式の設計になっており、遮蔽物や潜伏場所も無数にある。
「……北に二人、北東に四人、南西に四人か」
足音と気配。
それら全てを総合して大まかな敵の位置情報を割り出す。
〈ハイパーセンス〉僅かな音や気配から敵の位置を割り出すシステム外スキルで、第六感にも等しいこの感覚に俺は何度も命を救われてきた。人や雑音の多い屋外では基本的に使えないが、こうして密閉された場所で尚且つ内部に居る人員が最初から限られていた場合は絶大な効果を発揮する。
『始め』
開戦の合図が鳴る。
それと同時に俺は一番近い北方向に潜伏する二人組に向かって一直線に走り出す。他の四人二組の分隊は恐らく、主力かつ高火力な前衛部隊だ。そして、北に居る二人はさながら漁夫の利を狙う遊撃隊。悪くない編成だが、足音の配置や動きからバレバレだ。
開始から僅か一分で、建物の路地に潜伏する二人を会敵した。
「なっ!?」
セカンドとサードの二人はどちらとも突然現れた俺に驚愕するが、そこは流石リコリス。すぐに銃口をこちらに向ける。距離は三十メートル、剣の間合いには程遠い。ブレード一本を手に突進する俺を見て、早くも勝ちを確信した笑みを浮かべたセカンド。
弾が放たれる。
「フッ!」
二発の弾丸を一閃。
同時に斬り弾く。
驚愕するリコリスは尚も銃撃を続ける。しかし、それらは全て回避するか斬られるかの二択で一発たりとも命中しない。
「当たらないっ」
焦った様子のリコリス二人に今度はこちらが余裕綽々の笑みで剣を振った。
「まずは――」
胴抜きの一振りでセカンドをダウンさせると、すれ違いざまにペイント弾をサードに被弾させる事で早くも二人を脱落させた。
「二人!」
わき目も振らず疾走。
そのスピードを保持したまま演習場内の建物を伝って、北東方面に居た四人を仕留めに向かう。まさか相手側も一分で遊撃手が補足され落とされるとは思わず、混乱していた。多人数戦において、チームワークの綻びは無勢側に取って絶好の攻め時に変わる。狩る側が狩られる側の構図に塗り替わるこの瞬間こそが、一対多数の逆転劇における醍醐味なのだ。
「流石に動きが遅いんじゃないか?」
足場を飛び降り、真下に居た四人チームを強襲する。
落下しながら銃弾を撒いて、咄嗟の襲撃に対応しきれていない相手を二人ダウンさせる。
「この!」
至近距離で銃口を向け引き金に指を掛けようとしたセカンドの手を、着地姿勢から転じて両手を地面に付きバク転の要領で蹴り上げる。見事に銃身が手からすっぽ抜けて宙を舞うと、思わずそれを目で追うセカンドに右のブレードで刺突。そのまま逆手持ちに切り替えて、右足を軸に体を回転させ回転斬りを放つ。
「ふぅ、これで六人。結構いい調子だな」
これによって、残り一人も倒しきる。
「何なのよ。コイツ……」
あまりに一瞬の出来事に呆然とする少女達。
開始から五分と経たず、十人のうち六人が葬られた。この結果は番狂わせも良いところで、未だ人数有利は向こうにあるにも関わらず趨勢は大きくこちらに傾く。
□
それは最早、戦闘というより圧倒だった。
セカンドもサードも、階級の区別なくまるでそこに立ちはだかる者全てを取るに足らない雑兵だと斬って捨てるように、長い黒髪を靡かせて疾走する剣士。たった一人で人数による戦力差を容易く覆す異様な光景は、正しく彼が『ビーター』『ソロプレイヤー』と呼ばれていた証左である。
「うっわぁ、いつにも増して滅茶苦茶やってる……」
「あの様子じゃ、相当暴れたかったんだろうな」
千束とフキは諦めたような表情をしていた。勝手知ったる二人だからこそ、その結果や目に映る物を当然と納得できるが他の者はそうではない。
井ノ上たきなは目の前繰り広げられる異次元の身のこなしに、呆然としていた。以前にウォールナットの護衛任務の時も目の当たりにしたが、こうして完全に第三者視点に立ち俯瞰すると、その衝撃は比較にならない。
ファーストすらも凌駕する速さに、一つひとつの動きの正確さ。相手を手玉に取る練度。どれも一級品。
そんな中、千束がある言葉を口にした。
「でも、和子が剣だけじゃなくて銃まで使うなんて珍しいね」
「そうなんですか?」
千束の言葉にたきなは反応する。
「うん、たきなも知ってると思うけど、アイツ銃は本当に空っきしだからさ。模擬戦でも実戦でも滅多に使わないんだ。でも、今日はちゃんと戦略に組み込んでるし、それに前より撃つのが少しだけ上手くなった?」
思い出す。たきなは訓練場で初歩的な事とは言え、和人に射撃のコツを教えた。勿論、これだけで上達するほど銃は甘くない。
でも、何故ここでそれを試す必要がある?
和人の余裕綽々な笑みの裏にどんな思惑があるのか、たきなは思考する。あれ程の腕前なら、それこそわざわざ慣れない銃なんて使わなくたって良いはずだ。分からない、彼の考えている事が……
「五分と持たないか。やはりその強さは健在だな」
楠木司令の一言を秘書はおずおずと言った様子で聞き返した。
「一体、彼女は何者なんですか?データベースにも名前と『リコリコ支部』所属ということ以外には何も記載されてありませんし……」
それこそ、件の千束であればDAのデータベースで検索するだけで大量の功績と武勇伝が出て来る。しかし、桐ヶ谷和子という名前は基本的な情報以外が全て不明。過去三年間で参加した任務とその結果のみで、目ぼしいものは何一つとして出て来ないのだ。
「これはDA内部でも、限られた人間しか知らない事だ。他言無用で頼む。……奴の名は『桐ヶ谷和人』。元リリベルのアルファ部隊エースにして、最強のリリベルと呼ばれていた男だ」
「リリベル!?という事は彼女……いや、彼は……」
思わぬ名称の登場に狼狽した秘書。
リリベルとはリコリスと対を成す組織であり、そこでエースを張っていた人間が今はリコリスとして活動している。にわかには信じ難い事だった。
「三年前、あちら側の司令から不評を買った和人は危うく同胞であるリリベルに消される寸前だったそうだ。そこで
元々奴と繋がりがあったアラン機関経由で我々の元へと渡ってきたという訳だ」
同胞に消されかける。今見ての通り、和人の力は相当な物だ。多少の不信であれば、上層部とて目を瞑るだろう。それこそどんな事をしでかせば組織から追われるような身になるのか、秘書には想像できなかった。
「人間離れした反応と戦闘技術で相手の射線と射撃タイミングを捉える。あの千束に並ぶ天才だ」
■
敵の残り人数は四人。半分以上が脱落した事で向こうも作戦を切り替え、北南の両方向からの挟撃ではなく人数差での押しつぶしにシフトしていた。俺が北側の面子を潰している間に、南西に陣取っていたグループは最初に俺が居た演習場の中心部分に移動。
この演習場は四方八方を建物や遮蔽物に囲まれており、待ち伏せや潜伏を絡めた戦術が非常に有効に働く。しかし、中心部分だけはちょっと広場になっている為、ここを陣取られると不意打ちや奇襲といった虚をつく作戦は使えない。
ならば、最初からここで戦うのが得策かと言えばそんな事はない。
広場になっているという事は、全方位から包囲される危険性を孕んでいる事になる。
本来の演習では真っ先に論の外に外すべき愚策だが、こと俺一人が相手なら中々に有効な一手だ。
「しっかり全方位警戒しているな」
中心の広場に続く通路は全部で四つ。それぞれに一人ずつ見張りがついている。
(となれば、やっぱり正面突破しかない)
こちらも余りリスクは犯したくないが、ここを取り切る以外に勝利する道はない。
ここまで速攻で六人落とせただけでも大分楽が出来ているし、本来この人数差の勝負なら少しくらい無茶を通す必要があるのは最初から織り込み済みだ。
作戦は決めた。
ゆっくりと深呼吸をして、余分な力を抜く。のぼせた頭を冷静に、常にステイクールを心掛けて挑もう。
「……イチ、ニー、サン!」
角から躍り出て、一直線に広場への道を疾走する。
「来た!南方向、接敵!」
セカンド一人を中心とした四人のリコリスが同時にこちらへ銃口を向ける。
距離六十メートル。拳銃の有効射程距離を少しオーバーした地点から、相手の銃撃が開始される。加速していく思考の中で、目に映るのは射線を表す赤い予測線。まるでそれはGGOのシステムアシスト弾道予測線の再現。
「シッ」
短く息を吐いて、一発目の弾丸を斬る。
そこからは如何に相手の射線を翻弄できるかの勝負。姿勢を低くし、左右移動のフェイントを掛けつつ、壁を蹴ったり、小さく跳躍したりしながら被弾する射線を最低限に抑える。
そして、躱しきれない物は剣で弾く。
「何で、こんなのおかしい!」
リコリスの一人が悪態を付く、銃弾の飛ぶデンジャーロードの中を一切の減速なく駆け抜けて、会敵してから約三十秒で遂に剣の間合いへと踏み込む。
「片手剣四連撃技――」
水平四連撃、この技は汎用性の高い技としてSAOでもかなり重宝した。黒の剣士が幾度となく反復した動きは、このもう一つの現実においてもその威力を遺憾なく発揮する。
刻むごとに四回、瞬迅の間に四人の体に斬撃が刻まれる。
「ホリゾンタル・スクエア」
四角形を描くライトエフェクトが無くとも、誰もが黒いコートと剣を包むスカイブルーの輝きを幻視する。
脱落者は十人。司令による放送が鳴り、この模擬戦の勝者は『桐ヶ谷和子』として幕を閉じた。
ストック切れたので毎日投稿いったん終わります
それとある程度話が進んだので全体の改訂作業に入ります