(ヨル•カーゲニーワとしては、身軽な装備で機動性重視。鎧と比べると耐久性はないが、動きやすさが重視されている。鎧にしなかったのはスライムスーツに切り替える時に邪魔だからってだけだが、)
(武器も短剣とまではいかないが、普通の剣よりは一回り小さい。なお、素材はミスリル100%なのでそれを補う形で強さがあることが分かる。)
(総合して、速度重視の剣士だと認識されるようにした。)
(あと、ナイトとして戦う時用に、地面にスライムクロークさせたスライムを広げておく。ヨルとしてだったら、そのまま。ナイトとしてだったら、回収して遠距離戦をしやすくする。)
「次!ミドガル王国から、ヨル•カーゲニーワ!」
(さて、行くか。)
「聖域よ、我が魔力に応えよ!」
一部の魔力を解放し、黒色の魔力を出す。
すると、魔法陣が上空に現れ、そこから古代の戦士が現れた。
~~~[ベータ視点]~~~
(ナイト様の勇姿、余すことなく書き記さなくてわ!)
「ん?…なぜだ?わしは動かしておらんぞ。」
「馬鹿な、あれはまさか、」
「災厄の魔女アウロラ」
「ナツメ先生、アウロラとは?」
「災厄の魔女アウロラ、かつて世界に破壊と混乱を招いた女」
「初耳です。」
「よくそんなの知ってるわねぇ」
「作家のたしなみです」
「とはいえ、アウロラは災厄の魔女として伝わっていますが、実際に彼女がどんな混乱をもたらし、破壊を行ったのかは、記録が残されていないんです。」
ベータがナイト様戦記に使っているメモを取り出す。
「司教様、よろしければ、災厄の魔女の事を、教えてくださいな?」
「も、もちろんよろしい。え、えぇ、姫様方が知らぬのも無理はありませんからな。もしろ、ナツメ先生がご存じだったのが驚きです。何せアウロラの名は、教会でもごく一部でしか知られていません。しかし、ヨル•カーゲニーワという挑戦者も運が悪い、あれは史上最強だと言われた魔女です。あれでは手も足も出ますまい、」
ナイトはさっきよりも高濃度で魔力を可視化し、その魔力によって観客から自分が見えなくなると、次の瞬間にはナイトに変わっていた。
「あれは!…」
「改めて名乗ろう。我が名はナイト。陰に潜み、陰を狩る者。」
「彼がナイト?」
「アレクシアさんは知ってるんですか?」
「えぇ、まぁ。お姉さまが『黒い謎のアーティファクトを使っていた』と言ってたわ。」
王女二人は立ち上がり、ネルソンは聖騎士に指示を伝えている中、ベータだけは冷静でいた。
「ナイト、我らの足元を這い回るドブネズミか、己の力を過信した愚かさをせいぜい悔やむが良い。」
「姉さまが苦戦した相手、女神の試練が彼に相応しい相手として呼んだのなら、まさか彼の力は世界を破壊した存在に届くということ?」
アウロラが一回転して無数の血の槍を放つ。
「「?!」」
「ふっ、見切った!」
こちらも無数のスライムの槍を放ち、自分に向かってくる血の槍を迎撃する。
そして、さらにスライムの槍を増やし、アウロラに向けて放つ。
それをアウロラが迎撃する。
「魔女に遠距離攻撃で挑もうとは、どうやら私の言った通りのようですな。」
「あれが古代の戦闘技能?」
「思ったより粘るようですが、実力の差は歴然の様子。」
「でも、お互いに打って打たれての繰り返し、」
「ですよね?アレクシア様?」
「えぇ、そうね。あの女は強い。並の魔剣士では手をつけられない攻撃をするわ。でも、彼もそれと同じレベルの攻撃をしている。2人にとってはあの程度、序の口に過ぎないのじゃないかしら。」
〜〜〜[ナイト視点]〜〜〜
(ウォーミングアップはこのくらいにして、一気に量を増やす!)
さらに無数のスライムを放ち、血の槍を打ち落としつつ、アウロラを攻撃する。
それに合わせてアウロラも血の槍の数を増やす。
(量じゃダメか。では、質ではどうだ⁉︎)
今度はスライムの槍にこめる魔力量を増やして放った。
次々と血の槍を突破していくが、
新たに生み出された血の槍によって相殺された。
(全盛期の力は出せないはずなんだがな。『遠距離攻撃で魔女は倒せない』原作の運命力的な奴かもしれんな。仕方ない、血の槍を消し飛ばしてスライムソードで斬りにいくか。)
スライムソードを持ち、スライムの槍の量を減らした。
それに合わせて大量の血の槍が迫ってくるが、
「アイム…」
ナイトを中心に緻密に練られた黒い魔力が半径10mほどの半球状に広がる。
「テクニカルアトミック」(※詳細は後書きにて)
直後、範囲内に黒い光が充満し、その中の全ての血の槍が蒸発した。
そして、スライムの槍とほぼ同じ速度でアウロラに駆け出す。
それに向けてアウロラが血の槍を放つが、
即座にスライムの槍によって相殺された。
「近接でトドメをさせば良いんだろう?」
そのままスライムソードで斬って通り過ぎた。
そして、アウロラが消える。
(よし、シャドウの所に向かうか。)
再度、高濃度で魔力を可視化し、その間にスライムクローク使って姿を消す。
〜〜〜[ベータ視点]〜〜〜
「勝った?」
「勝ったわね。」
「バカなっ、負けた、だと?攻めていたのはアウロラだったはずだ!」
すると、結界にヒビが入り、魔法陣が現れ、扉となった。
1「アイム、テクニカルアトミック」
戦術核(technical nuke)をイメージとした技。
爆破範囲は控えめで、詠唱時間が短い。
精密な魔力操作で範囲を微調整する事もでき、範囲内の味方には当たらないようにする事もできる。
最後の一撃というよりも、技の一つとして使われる。