陰の協力者になりたくて!   作:ただの厨二病A

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第12話A「記憶の中の世界」

(ヨル•カーゲニーワとしての装備にスライムを仕込んでっと。準備はこんなものかな。)

「あのヴァイオレットさん、確かに対話ができそうだったね。」

「まぁ、戦えるかは分からないけど、もうすぐ会えるよ。」

(アウロラが呼ぶだろうし、)

 

シャドウとナイトの近くに扉が現れる。

「ん?なにこれ。でかい扉?」

「現在進行形でストーリが進んでるところにつながる扉。」

「おぉ、良いね。じゃあ入ろうか。」

そして、二人が扉に入る。

 

 

~~~[アレクシア視点]~~~

 

 

「これは、?」

「巨大な扉?」

「新たな戦士が出てくるのでしょうか?」

「魔女の次よ?魔人でも出てくるって言うの?」

「まさか、ナイトに聖域が応えたというのか?」

「司教様、応えたとは?」

「あ、あぁ、いえ、その、ご存じの通り今日は年に一度の聖域の扉が開かれる日です。しかし、女神の試練のさなかに扉が現れるなど、これまでは、」

「聖域の扉は大聖堂の内部に秘されていると聞いていますが?」

「扉とは、実体を持つそれ一つを指すものではないのです。あのように、自在に形を変え、ある場所を変え、求める者、資格ある者に応じてふさわしき姿で映し出されます。すなわち、招かざる扉、召集の扉、そして歓迎の扉。あの扉が何の扉かは…」

「いかん!扉が開いてしまう!信徒たちを外へ出せ!扉に近づけさせるな!」

 

 

 

「さあ、皆様に万一のことあっては、退室を…」

反射的にアレクシアとローズが剣に手を伸ばし、戦闘態勢に入る。

「ヒィッ」

「いったい何を?」

「ハワワワワ」

 

左を見ると、そこには黒服に身を包んだ者たちが居た。

「貴様ら!まさか、シャドウガーデンか⁈」

「扉が閉まるまで良い子にしていてと言っても聞かないのでしょう?王女様方?なら、入るか入らないかは好きにすると良いわ。」

「あとは任せるわ。」

「了解しました。アルファ様。」

「いつの間に、」

 

「デルタ。」

「はいなのです。」

(こいつがアルファ、強い。さっきのナイト程ではないけど、姉さまよりは、)

 

アルファを先頭に、シャドウガーデンが扉の前に並び、扉に触れる。

「消えた!?」

「待て!聖域に入るんじゃない!」

「何をするつもりなのです。あなた達は、」

「何をするかではなく、何があるかだ。」

「ウワァッ!」

シャドウガーデンの部下が、ナツメを人質にとる。

「動くな。」

「動くと、その女がどうなっても知らないわよ?」

「ワァーァ~ア~」

「ナツメ先生!」

「見捨てるのもありよねえ?」

「だめですよ!」

「私なら大丈夫です。」

「(うさんくさ)」

「平気、ですからぁ~」

「ナツメ先生!」

「わざとらしい。」

ベータの演技が続きつつ、聖域の扉が閉じようとしていた

 

「我々も内部へ向かう。来いハゲ。そこの女も…」

「ふん!行きたければ貴様だけで行くが良いわ!あの世へな!」

イプシロンの後ろで物音がする。

「!」

振り返るが、逆から現れた。

「やれ!処刑人ヴェノムよ!」

前を向き、体をそって回避する。

 

「こんな所で、バレてたまるかぁぁぁ!!」

 

「なんじゃ?どうした?ヴェノム!何をしておる、ヴェノム!」

そして粉々になった。

「見たか?何か、見たか?」

「ヒィィィ、いやや、みみ見ていない。な何もというか、」

イプシロンにネルソンが顔面をつかまれる。

「来いハゲ、」

 

「見たっていったい?」

「あの一瞬の交差で何が?」

ナツメが連れていかれる。

「「ッ!」」

「アーレェー」

「ちょっと!」

「ナツメ先生!」

「扉が!」

「閉じていく!」

 

そしてアレクシアも飛び込む。

「アレクシアさん⁈」

「あぁ、もう!」

それに続いてローズも飛び込む。

 

 

~~~[ナイト視点]~~~

 

 

「ん?やあ」

「やあ?」

「呼ばれたついでに、シャドウも連れて来ただけだから気にすることはない。」

「呼んだ?そんなつもりはないけど、」

「知ってはいるが、そういうことにしておこう。」

「ただ、さっきのような戦いは初めてだったわ。」

「遠距離で倒せたらよかったんだけどな。」

 

「私の記憶は不完全だけど、きっとあなたが一番強かった。」

「もっと上が目の前にいるんだけどな。」

「それで、あなた達はどうしてここに?」

「扉が現れたから入った。ただそれだけだ。」

「よく分からないわ。」

 

(魔力を強固に練るのはもう少しかかりそうだから、ここはアーティファクト使うか。)

「さて、記憶の先に進むとしようか。」

(さすがだな。聖域でも魔力を吸われないようにできるとは、)

「待ちなさい。」

(とりあえずスライムクロークして、魔力を強固に練っておくか。)

「今、目の前にいる美女はどんな格好を…」

(シャドウに意識を向けておいてもらわないといけないからな。俺はしばらく息をひそめておくとしよう。)

「消えたね。」

「消えたわね。」

「それで?ここでは何をすれば良いの?」

「とりあえず、目の前の美女を助けてみませんか?」

「修行じゃなかったんだ。僕も昔、そういうのやってたけど」

 

シャドウが剣を取り出す。

「斬新ね。」

そしてその剣でアウロラの拘束を解いた。

「う~ん、ざっと千年ぶりの自由ね。」

「そうなんだ。」

「適当よ。覚えてないから。最低それくらい。」

「さて、私たちの目的は一致しているわ。あなたは先へ進む。私は解放。でしょう?」

「まぁ、そうかな。」

「協力していきましょう。」

「良いけど、その目的のどこが一致してるの?」

「この聖域は、古の戦いで作られた記憶の牢獄よ。中心にある魔力の核を壊せば、私は解放されるわ。あなた達が向かっているのは、聖域の中心でしょう?」

「(そこについていけば問題ない。)」

「分かった。」

「じゃあ、決まり。」

「あと、気づいてると思うけど、魔力は使えないわ。ここは聖域の中心に近いの。魔力を練っても、すぐに吸い取られてしまうわ。」

アウロラが魔力を練ろうとして、吸い取られた。

 

シャドウも魔力を練ろうとして吸い取られた。

「みたいだね。」

シャドウがナイトの方を見る。

「(俺はイータの試作アーティファクトを使ってるから。)」

「まぁ、問題ないよ。壊すのは得意なんだ。」

「まぁ、頼もしい。ちなみに私はか弱い乙女よ。一度ナイ…騎士様に守られてみたかったの。」

(俺の名前がナイトだってのを思い出したな。)

「その余裕は、とてもか弱くは見えないなぁ。」

 

「そういえば、解放されたらどうするの?」

「消えてなくなるわ。」

世界が割れる。

 

 

 

「ここは?」

「記憶の中よ。」

「君の?」

「見覚えはあるわ。」

 

アウロラに似た子供が座って泣いていた。

「泣いてるみたいだね。」

 

「君にそっくりだ。」

「似ているだけよ。」

「なんで泣いてるのかな?」

「おねしょでもしたんじゃない?」

「それで、どうすれば良いんだろう。」

「先に進みたいなら、この記憶を終わらせれば良いの。」

「つまり?」

 

「泣いても何も変わらないわ。」

アウロラがその子供をビンタした。

「ひどくない?」

「良いのよ、自分だし。」

「結局認めるんだ。」

世界が割れる。

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