スライムクロークしながら、観客席にいるシャドウに話しかける。
「(シャドウ。)」
「(ナイトか。)」
「(宗教勧誘の王女が、勝手に『シド•カゲノー』を『女神の試練』にエントリーさせていた。)」
「(ん⁉︎)」
「(女神の試練のレベリングは正確。故に、シャドウとして乱入し、うやむやにすると良い。)」
「(そうだね。そうするよ。)」
「次!ミドガル魔剣士学園生徒、シド•カゲノー!」
上空に紫色の光が現れる。
そして、そこからシャドウが降り立った。
(こちらは問題なさそうだな。)
「アルファ、作戦変更だ。」
「ナイト。」
「シャドウが聖域を応えさせる。それで現れた扉に入る。」
「ん?あっ、ナイト様〜。」
寝ぼけていたデルタがナイトに気付き、抱きついてくる。
「デルタ、もうすぐ獲物がたくさんになる所行くから、それまで待てだよ〜。」
撫でてなだめておく。
「はいなのです。デルタは待つのです。」
(今は従順になったけど、参加当初は原作通り、実力主義が残ってたからなぁ。)
〜〜〜[回想]〜〜〜
デルタが新たに加わった当初
「これからはデルタが群れのナンバーツーなのです。平伏のポーズをするのです。」
「あ゛?」
アルファがキレる。
(No.2ってことは俺も弱い判定なのか。なら、せっかくだし、デルタと戦ってみるか。)
「じゃあデルタ。俺と戦ってみようか。」
家の外に移動し、お互いに戦闘体制に入る。
(魔力をこめてぶっ叩いてくる感じだからな。だいぶ魔力をこめておかないと。)
デルタがまっすぐ向かってくる。
それに対して、大きめのスライムの盾で身を隠す。
それを見て、反射的に足に力をこめて後ろに下がった。
(獣の感みたいなものか。流石の反射神経だ。)
デルタが距離をとって、再度突撃しようとする。
その瞬間にスライムの槍を放って追撃する。
(遠距離では一方的に攻撃されるから、近距離戦を挑むしかないわけだが、)
近づいてくるスライムの槍を力ずくで壊し続けるデルタ。
スライムの盾を解除し、ナイトが姿を現す。
それを見て、デルタが地面をひと蹴りして超高速でナイトに接近していく。
そのままの勢いでナイトを地面に叩きつけ、さらに両足で押さえつけるが、
デルタの正面には平然とナイトが立っていた。
「⁈」
それに気付き、攻撃をしようとするが、手足が動かなかった。
見ると、地面に叩きつけたナイトだったものがスライムになっていて、沼にはまったように動かなくなっていた。
「スライムの盾に突っ込んでいてくれたら楽だったんだけどなぁ。」
「ガルルルルッ」
(威嚇してるってことはまだ戦う気なのか。)
デルタの横に移動し、尻尾を掴む。
「キャンッ」
デルタが丸くなった。
(それで、色々あって俺がNo.2なのは代わりようのない事実として認められたようで、なついたと。)
(お、アウロラとの戦いが終わったようだな。)
・デルタ戦の詳細
スライムの盾を使って身を隠す
一歩下がり、一周り大きめの自分をスライムで作る
偽物の陰に隠れるように立つ
盾を解除する
偽物に突っ込んで来る