スライムソードで刺されたオリヴィエが消える。
「っ!貴様は、さっきの奴らの、」
「どうやら、聖域のシステムがざるなようだったからね。コバンザメのようにくっついて来た訳だ。」
「まさか!中心に向かう時に、ついて来たというのか!だが、愚かだな。中心に近づくほど貴様は魔力を失い、我らは力を得る。自ら最も不利な場所に飛び込むとは、」
「愚かなのはそちらであろう?魔力を使えないと知りながらついて来ていてかつ、今の今まで姿を隠していた。それに、この姿を見て気づかないのか?」
「何ぃ⁈」
「魔力の塊?アーティファクト、いや、まさかそれは、スライムか?いやだとしたらなぜ!なぜ魔力が使える!」
「言ったはずだ。聖域のシステムはざるだと。魔力を使う裏道なんて簡単に見つけられる。」
「そんなことは人間には不可能だ!」
「で、次の一手を出さないなら、殺すけど?」
「ま、待て!分かった。私が悪かった。謝ろう。ここは一つ、冷静に話し合いで、などと言うと思ったか!」
「思ってないから安心しろ。」
「確かに、聖域の中心で魔力を使い、それでオリヴィエを倒したことには驚いた。運が良かっただけだろうが、それでも勝ちは勝ちだ。おめでとぉ。」
「ありがとぉ」
「だが!質の悪いコピーを一体倒したところで、いい気になるなよ!聖域には我々にすら計り知れない魔力が眠っている。だからこういうことも、可能だあ!」
ネルソンが操作して、壁一面にオリヴィエが現れた。
「ハァッ、そんな、」
「これが聖域の力だ!」
「だから何だって言うんだ?」
ナイトに向けて、大量のオリヴィエが突撃して来る。
それを大量のスライムの槍を放って一掃する。
「第一陣は凌いだか、だが!その程度で終わりと思うなよ!」
さらにオリヴィエが突撃して来る。
「シャドウ、わざわざ扉を開けて壊す必要はない。最終的に、聖域の核が壊れれば良いだけだ。」
「確かに、全部吹き飛ばしちゃえば同じだね。」
ナイトが腕にいくつか剣を受ける。
(そろそろ限界か。)
聖域の出口を作る。
「後は任せた。」
「帰れるなら、壊す必要なくない?」
「壊さない理由もないだろ?」
「そうだね。」
聖域を出る。
そして、聖域のある湖が見渡せる高台に移動し、アルファ達と合流する。
「ナイト。」
「さて、もうそろそろだぞ。」
湖の中心辺りの水が膨らみ、青紫の魔力が水を押し除け、光の柱が湖を包む。
(アニメで、アルファが笑っていたのも分からなくはないな。アニメで見たよりも実際に見ている方が壮観だ。)
〜〜〜[回想]〜〜〜
「どうかしら?」
「「うん、」」
「(馴染みのある建築様式が異世界に、、、)」
「(まさか完成させるとは、、、)」
(とは言いつつ、知っていたが)
「ツーバイフォー、ナイトが教えてくれた建築技術のおかげよ。」
「さすがだな。」
「仮の拠点も完成した。これであの子たちの訓練も本格的に始められる。」
「ほんとにあの子たちも鍛えるの?」
「えぇ、必ず必要になるわ。ディアボロス教団に対抗するには、組織の拡張と共に個々の戦力強化も進めないと。」
「(ヒャッハーな世界だし、護身術という事で良いんじゃないか?)」
「それに、あの子たちも奴らと戦うための力を欲している。」
「そうか。ならば我らが叡智の一端を授けるとしよう。」
「闇の中でおのが意思を貫き通すための力をな。」
「(まぁ、子供だけの暮らしだしね。)」
「(俺もあまり剣術は得意じゃないし、戦力があることに越したことはないだろう。)」