陰の協力者になりたくて!   作:ただの厨二病A

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第17話A「地下に響く月光」

(さて、ローズ探しという名目のクレア逃れをしてるシャドウに合流するか。)

 

 

スライムクロークを使い、シャドウの横を歩く。

「ナイトか。」

 

「ジミナの方はどうだ?」

「こだわり過ぎてよく分からない事になってるとこ。」

 

 

ピアノを弾く音が聞こえてくる。

「これは、ベートヴェンのピアノソナタ14番『月光』? 」

「そうみたいだね。」

「にしても、なぜ異世界に月光が?まさか、僕ら以外の転生者が、」

「イプシロンじゃないか?」

(曲系は俺も覚えて弾けるけど、シャドウも十分にできるからイプシロンは任せたんだよな。治したのもシャドウだし、)

 

「なるほど。」

 

 

月光の聞こえてくるホールに入る。

 

 

 

「まさか、主様方が聞いていらっしゃるなんて、お恥ずかしいです。」

「さっきの曲、月光だよね。」

「はい。主様に教えていただいた数多の曲の中で、私が一番好きな曲です。」

 

「主様の叡智のおかげで、ピアニストとして、作曲家として、有力者と関係を築いております。」

「作曲家?」

「はい。月光に始まり、トルコ行進曲、子犬のワルツ。貴族達にも好評で、王都の音楽賞ももらいました。」

「もらったんだ。」

「(パクリで賞取るとか、厚かましい事この上ないな。)」

「(まぁ、その分ガーデンに資金は来てるし?)」

 

「新進気鋭の作曲家として、芸術の国オリアナ王国に招待されました。」

「(それなら、まぁ、うん…)」

 

「ご存じの通り、今のオリアナ王国は、とても仕事のし甲斐がある国ですので。」

「芸術の国だからね。」

「はい。今回は特に、良い仕事ができると思います。」

「頑張ってねぇ~」

「主様より授かった至高の名曲に恥じない演奏と、仕事をしてまいります。」

「頑張ってねぇ~」

「あそうだ。オリアナの、ローズ王女の行方って知らない?」

「ローズ王女、ですか。その件はベータが担当しておりますので、詳しい事は。ただ、王都の地下に逃げ込んだとは聞いています。」

「地下か。」

「すぐにベータに使いを。」

「良いよ。それだけ分かれば十分だ。」

「今日もイプシロンは、きれいなスタイルだね。」

 

「そ、そ、そんなっイプシロンはまだまだですぅ!」 

 

そして部屋から出る。

「パクりうんぬんはさておき、彼女は月光が好きだと言って、僕を喜ばせてくれた。なら僕も、彼女が喜ぶ言葉を返さないとね。」

 

「ん?」

 

「良い事思いついた。」

「グランドピアノ、ちなみに月光なら俺も弾けるぞ。」

(逆に月光以外は練習曲くらいしか弾けないが、)

「良いね。まずは僕が一楽章を引いて、それで主人公達と話している間にナイトが二楽章を弾いて会話中も雰囲気を出す。これで行こう。」

「良いね。」

 

 

 

地下でシャドウが月光を弾く。

 

それを聞きつけて、ローズがやってきた。

 

「あなた方は、、、」

「シャドウとナイト。」

 

一楽章が終わり、ローズが拍手する。

「今まで聞いた月光の中でも、間違いなく最高の演奏でした。」

「貴様は何を成す。」

拍手を止める。

 

(シャドウと代わって、次は二楽章っと。長調ではあるものの、ちょうど良いくらいに短いからここではぴったりだろう。)

「みんなを守りたかった。けれど私は、何もできなかった。」

「そこで終わりか?」

「貴様の戦いはそこで終わりか?」

「私だってこんなところで終わりたくなかった!最善の未来を掴みたかった!」

「もし貴様に戦う意思があるのなら、力をくれてやろう。」

「その力があれば、未来は変えられるのですか?」

「貴様次第だ。」

 

「私は、オリアナ王国王女として、為すべきことがある!ローズ•オリアナとして、守りたい想いがある!その為の、力が欲しい!」

シャドウの魔力がローズを包む。

「これは、」

「すごい。これがシャドウの魔力。」

「「抗え。」」

「「そして貴様に戦う意思があることを証明しろ。」」

「忘れるな。」

「真の強さとは力ではなく、」

「「その在り方だ。」」




久しぶりに自分の読んでいたら、「間違い無く最高の演奏でした」が「アンチが居なく最高の演奏でした」になっていた件。
一体どんな誤字してるんだ???
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