例の化け物事件から数日、入学まであと少しの今日この頃。俺は研究開発に勤しんでいた。今は親が宇宙に打ち上げた対巨大生物兵器、ラヴリカの研究をしていた。
詳しく説明するとラヴリカは通常の合金スーツより数倍デカイ例の化け物と同じくらいのスーツでそれが宇宙に衛生みたく打ち上げられている。何故打ち上げれているのかは親が理由なのである。ちなみにスーツのAIの名前もラヴリカにしてある。
説明するのが遅くなったが俺の親はデカイ会社の偉い人で俺に化学を教えてくれた大事な親だ。そしてラヴリカは俺と親の努力の元出来たスーツだ。
こより「えええ!?ラヴリカをこよが!?」
「そうだ、手伝って欲しい。」
こより「ど、どうしたらいい...?」
「このパソコンにラヴリカのデータが入ってるから調整したいんだよ。」
こより「もしかしてこの装着者のところ?」
「今まで別の装着者にしてたんだけど俺を入れたいんだよね」
こより「なるほど…そういえばその前の装着者って誰なの?」
「それは俺も知らない……でも俺に変えるってだけ言われただけ。」
こより「過去にラヴリカの使用データはあるの?」
「たった一度だけ使ったことがあるらしいぞ。」
こより「これラヴリカのデータ丸ごと入ってるから使用データあるんじゃない?」
「でもそんな興味は湧かないんだよな」
こより「こよは気になるけどなぁ〜」
そう言ってこよりがラヴリカのデータを漁っていた。それで俺も多少興味が湧き覗いて見た。膨大なデータ数の中から数分かけて使用データを見つけ出した。カーソルを合わせてクリックしたが、どうやらパスワードがいるらしい
こより「無駄足だった......」
「パスワードか...心当たりないな。」
こより「え〜……じゃあ真面目に作業しますか〜」
そっからこよりが作業し始めて俺は新たに別のスーツの開発を始めようとしていた。過去に作ったスーツと合計で今は30着くらいあるが半分くらいは大破して消えている。今回はメインに合金スーツでナノテクを合体させて作るスーツだ。ちなみに合金素材のスーツはスピード特化にしたスタイリッシュなスーツにしてある。本当はヴィブラニウムで極限に防御力を上げたいがもう手元には無いからナノテクにした。
こより「問題です、今まで作ったスーツには欠けた性能があります!それはなんでしょう!」
「そうだな…結構完全な部分があるけど……なんだ?」
こより「魔法です!」
「でも魔法耐性はあるぞ?」
こより「そういうことじゃない!まぁ耐性でもいいけどさ…魔法あった方が色々効率良いの!!!」
「魔法は信じがたいな。」
こより「こよも最初はそうだったけど…でも一つ気付いたの」
「なんだ?」
こより「魔法と化学は最高の組み合わせなんだよ!!!」
「はぁ…?」
こより「そんなに疑うなら…こよと戦ってみる?」
「久しぶりだな、やるか?」
こより「じゃあ…負けたらこよがみっちり教えてあげるね…?」
「何回嫌な言い回しだな…」
こよりと家の外に出て俺がこよりを抱き抱えて山奥へと飛んでいった。そして降りてお互いに距離を取った。
「いつぶりだろうなこよりと戦うのは」
こより「まぁ魔法を習得する前…かな」
「実際どれくらい強くなってるのか知らないからちょうど良い機会だな」
こより「じゃあ改めてこよに負けたら魔法教えてあげるね。」
こよりがそう言った瞬間こよりが魔法陣を出して高速でこっちに近づいて来た。俺もアークリアクターでスーツを展開して腕をクロスさせて防御したが直撃した瞬間俺が吹き飛んでいた。完全に防御はしていたはずなのにどうしてと思い手足のジェットを起動させすぐに移動した。
こより「不思議でしょ?これが魔法なんだよ。」
「たまたまだな。俺が勝つ」
宙に浮いたままおれはリパルサービームで地面にいるこよりに向かって撃っていた。だが昔とは違って素早さが格段に違うこよりに当てることが出来なくこよりがまた魔法陣を出して次は空に向かってジャンプしてきた。流石に俺がもっと上に上がって逃げる事に成功した。
こより「流石に届かないかぁ〜じゃあこれは避けれるかな?[エアブレード]*1!」
上空にいる俺に向かって風の刃が見えるか見えないかギリギリの速さで斬撃を与えてきた。避けようとするもほぼ命中してしまいスーツが損傷を受けてしまった。
だがナノテクのおかげでなんとか損傷を修復した。だが予備のナノテクが切れると自分のスーツの部位から移動させて修復するほどになるとまずやばい。
こより「うーん...当たりはしたけどやっぱりすぐ修復されちゃうかぁ...」
正直ひしひしと感じてくる事がある。正直勝てる気があんまりしない。この間のノエルとフレアが戦っている姿を見た時も少し思っていた。あれだけのパワーをこっちに向けられちゃ恐らく一発でやられると。
こより「なーに考えてるの?」
「!?」
ちょっとだけ考え事をしていたら気付いたら地上に近付いていた。その瞬間にまたさっきの風の刃が俺を襲ってきた。制御が効かず木に思いっきりぶつかった。
こより「どう?」
「どうって...よく分かったよ...」
こより「じゃあ...みっちり教えてあげるね?」
「負けたとは言ってない。」
こよりの後ろに俺が吹き飛ばされる時に出していたレーザーキャノン型のファンネルを飛ばしていた。それをこよりに向かって放った。
こより「まだやるつもりなんだね...!」
こよりが魔法陣でガードしていたがパワーが強いせいか段々後ろに押されていた。すかさず俺も[リパルサービーム]でこよりに攻撃を向けた。
こより「流石に左右から向けられたら...もう...!!降参降参!!」
「よし、俺の勝ちだな」
こより「なんか力で無理矢理やられた気がする...」
「でも、ちょっと気が変わった。教えてくれ魔法を...」
こより「本当に!?やったあああ!!」
「そんなにか...?」
こより「そんなにだよ!あんなに頑なに魔法を嫌がってた悠斗君が魔法を教わろうとしてるんだよ!?」
「......」
まあ確かにこよりの言う通り、昔から魔法は嫌だった。でも魔力はある方だが俺は化学に専念していた。でも今や前の出来事で力不足が感じた。まだ入学までは時間がある。それまで出来ることはしたい。
「何をしたらいい?」
こより「悠斗君は魔力は少しだけあるからとりあえずたくさんの魔法を覚えて魔力を上げて行ったら良いかな。」
「まず何から覚えたら良い?」
こより「やっぱり悠斗君にはそのスーツを使ってて欲しいからサポート系の魔法でも良さそうだね」
「具体的にはどんなのがあるんだ?」
こより「こよがさっき使ってた身体強化系だね、スピードが早くなったりする[クイックフット]*2だったりそういうのが向いてるよ、それにいつかで良いからそのスーツと属性魔法を合わせた最高のスーツも作ってみたいし…」
「なるほどな、じゃあ基礎の中の基礎を覚えるか。」
こより「じゃあこよの家に本があるから頑張って覚えようか!」
こよりの家から本を貰って家に持ち帰った。最初のページには基本的な魔法の解説が書いていた。最初は戸惑いながらも真面目になんとか習得しようとした。
父「なんだ、ついに魔法に手を出したのか?」
「こよりが教えてくれてな。」
父「そうか、でも魔法はリスクだぞ…母のようにな。」
「わかってる、そうはならないよ」
俺は5年前に失った母親がいた。母親は昔からの魔法使いで俺に魔力があるのも遺伝だ。5年前何が起きたか簡単に説明すると、魔法使いがこの街を襲ったことがありその時に母が加勢した時にその襲ってきた魔法使いにやられてしまった。その魔法使いは現在もう居ないが母親を失ったことはずっと忘れられない。
「ん?こうか…!」
本を読みながらなんとか一つ習得することができた。それは物体を自分の近くへと召喚出来る[リアリティフォージ]*3って言う魔法でこれならスーツも外部から突然呼び出せるから最初に覚えとこうと思った。
「これでスーツを出せるのか……不思議だな、まぁまだ時間あるし覚えれるだけ覚えておくか。」
一個覚えることができたおかげなのか大体コツは掴んだ。あとはしっかり使い方を考えておこう。
父「悠斗、電話が来てるぞ」
父さんにそう言われて電話に出ると父さんの会社の人だった、要件は新しい試作品を見にきてほしいみたいだ。それで俺は父さんに連れられて会社に来た。
「変わった?」
父「少しだけな、だがすごいものはもっと奥にあるぞ。」
父さんに連れられて来たのは会社の実験施設だった。そこは生き物に関する実験や兵器実験など様々な実験を行うことで有名なところだ。俺も入るのは久しぶりで研究員も増えたりしていた。
父「これが呼んだ理由だ。」
目の前には大きいカプセルがあったそして周りにはカプセルがたくさん置かれていた。話を聞くとこれはDNA実験でただのDNAではなくいろいろな生き物のDNAを回収してそれを普通の人間に投与して身体機能を強化するプロジェクトみたいだ。
父「今はまだ試作段階だが、どう思う?」
「人間に適応させるんだろ?心身の適応が難しそうだけど?」
父「動物実験で試しているんだが今のところの結果は言うとおり適応が追いついていない、どうすれば適応が追いつく?」
「ん〜…急激な変化は体に負荷をかけるから適応するために段階を細かくして徐々に変化を進めるのは?」
父「そうだ、それに人間に投与させるなら適応段階でトレーニングやリハビリが必要だ、新たな能力や機能が作られるからな。」
「今はなんの生き物のDNA を投与させてるんだ?」
父「今はホークのDNAを投与させてる、投与して成功しかけた時は飛翔能力が追加されて優れた視覚能力が出ていたと報告されていた。」
「なるほどな...」
今日は面白い話が聞けて貴重だった。あと少しで入学だから緊張はだんだんしてきた。
見てくれてありがとうございます。ゆっくりですが投稿していきます。