こより「これからどうするの?」
「戦いは避けたいな、ナノボットもそこまで消費してないが温存はしておきたい。」
こより「そっか...でも隠れる場所はほぼないって言うかなんというか...」
周りを見渡すと今俺らがいるグラウンド更にそこから校舎に戻る必要がある。だが思ったよりボロボロみたいで隠れるところなんてなさそうだった。ちょっとした物陰に隠れれるだけでありがたかった。
「あとは普通に俺の体力が持つのかって話。」
こより「そっかぁ...どのくらいなの?」
「実際そこまで減ってないと思ってたんだが結構減ってた。大体半分近い感じかな。」
こより「ルイ姉が居たら回復は出来たのに...」
フレア「あっ...」
「あっ」
物陰に隠れていた時、フレア先輩がこっちにやってきて目が合ってしまった。一応ノエル先輩も後ろにいた。
ノエル「や、やっほ〜?」
こより「この前の怪物退治で一緒にいた人達だよね?」
「そうだな、しかも先輩。」
フレア「さっきの約束覚えてるよね...?」
ノエル「再開したら戦おうって約束。」
まずい、とんでもない殺気がなんだか見える気がしてきた。2人で同時に逃げ出す事にした。やっぱり先輩達は後ろから追ってくる。
こより「どんな約束してんだあああああああ!!」
「ごめんって!」
フレア「あたし悠斗君やる!」
ノエル「団長はあのピンクの子を!」
本格的に負ける気がしてきた。正直この2人の力はこの前見たが本当に相当やばかった。
こより「悠斗君のバカああああああ!!!」
「まずいな…」
フレア「ほら!よそ見してないで集中して!」
横に居たこよりの方を見ていたら後ろから来ていたはずのフレア先輩が目の前にやってきた。突然剣を振り下ろして炎の斬撃を放ってきたから俺はシールドを作って防いだが威力があまりにも異常過ぎて吹き飛ばされてしまった。
「さっきの鬼の先輩よりヤバい火力してないか...?」
フレア「あたしの火力は学校一!とは言い切れるか分からないけど後輩君には負けないよ!」
俺が攻撃する隙を与えず先輩からとにかく攻撃を受けている状態が続いて一気にナノボットが減っていくのを見て感じた。そろそろ修復が出来なくなってくる頃だ。
フレア「なんだ〜?反撃はしないの?」
「っ…無理すぎる…」
フレア「どう?強いでしょ?」
実際本当に強い、隙が無く洗礼された攻撃で剣では中々できない動きだ。俺では普通に太刀打ちができない
「ラヴリカ、[イーサル・フュージョン]を使おう。」
『ですが今のあなたの体力では限界は早く訪れる可能性がありますよ』
「限界なんてとっくに来てるよ、だから無理やり限界突破するぞ。」
そう言って[イーサル・フュージョン]を発動させた。これによりスーツと身体を一体化させて一気に限界突破させた。
フレア「ん...?一気に魔力が増したね…でも使いこなせてなさそうだね。」
「よし、これで行けるはず...」
リパルサーを起動して上空へと滑空して行った。出力がさっきより増してスピードも上がっていく。それを地上から見た先輩は少し困惑していた。
フレア「あそこまで行かれたら手出し出来ないなぁ...」
雲があるくらいまで飛んでそしてまた一気に下降して行った。狙いはスピードに乗って思いっきり攻撃するつもりだ。腕をピストンハンマーに切り替えて地上に向かって思いっきり叩き付けた。
フレア「ぐぅ...速すぎ!」
「思ったより威力が強かった...」
どうやらガードがギリギリ間に合っていたようだが地面がえぐれるほどの威力でガードしていても多少はダメージは与えれたようだ。
フレア「じゃあ...あたしの番だね!」
俺の周りに複数魔法陣が俺を囲うように現れてきてそこから炎が出てきて1個ずつ避けていた。魔法陣が消えると同時にフレア先輩が剣で斬りかかってきた。その時に両手で剣を掴んだ。パワーで何とか押し勝とうと思ったが先輩も負けじと剣で手ごと斬ろうという思いが若干伝わってきた。
「つっよ...!?」
フレア「こっちは一応先輩だからねっ...!」
「ミニリパルサーやるか」
スーツからナノミニリパルサーを出してフレア先輩にリパルサーを付けて校舎側へと飛ばす事にした。飛んでいって校舎の壁に衝突していた。
フレア「化学力すごいねぇ...[炎舞天燃爆]!」
すると上に魔法陣が出現してさっきと違う炎が俺を地面に叩き付けた。めちゃくちゃ圧力があって立ち上がろうにも立ち上がれなかった。スーツも流石にこのパワーじゃ少しずつ削れて修復するのがやっとだ。
フレア「ノエルは大丈夫かなぁ…」
ノエル「君たち二人は先には行かせないよ!」
こより「うぇぇ!?無理無理勝てない!」
メイスがこよりの方へ飛んできてこよりが避けたが校舎にメイスが当たったが思いっきり校舎の壁がぶっ壊れてなぜだか勝手にメイスが先輩の手に戻って行った。
こより「この先輩達と一緒に戦ってた悠斗君おかしいって…」
ノエル「早めに決着付けちゃおうかな…!」
こより「[エアブレード]!!!」
風の刃が先輩に向かって切り裂こうとするがメイスがその刃を地面に叩きつけてまるで何事もなかったかのようになった。
こより「仕方ない…ここで負けるなら秘技を使うのみ!」
ノエル「秘技…?」
こより「こよの科学力…そして風魔法を合わせた技…![ウィンドナノブラスト]*1!!」
その場で風が発生したが先輩は何が起きたのかは分からなかった。しばらく風が吹いた後、他の所で戦っている音だけがしていた。
ノエル「一体なにが……っ!?」
その瞬間、先輩の周りで爆発が複数回発生した。原因は風だ、風だけ発生したと思いきや空気中にこよりが放ったナノ粒子が空気中に拡散して時差で爆発するようになる仕組みにしていた、だから今爆発起きた。
こより「......え?」
みこ「油断大敵だにぇ...ノエたん」
ノエル「みこ先輩...!」
爆発が起きて煙が段々なくなってきた時だ、ノエル先輩を囲うように結界のようなものが出てきていてそこにはピンク髪の生徒が1人居た。だが他の生徒と違う所があった。
こより「魔力...が感じなかった...」
みこ「後輩はみんなそう言うにぇ、それもそう!みこは巫女だからにぇ!」
一方その頃、俺は先輩とまだ戦っていたその時に気づいた、いや思い出した溜めに溜めてたヴィブラニウムがの衝撃吸収があることをこれならほぼ受けたダメージを相手に返すことができる。だとしても至近距離で発動しないと意味がない。
フレア「考えてたら負けるよ〜?」
間一髪で攻撃を避けるが相変わらずの素早さだ。そして嫌な予感がついに来てしまった。
「あっ...ナノボットが尽きた...」
フレア「ん?なんの事だか分からないけどアタシ有利?」
「ほぼそんな感じですね...」
フレア「じゃあ......ん?」
フレア先輩が上の方を見た。俺も上を見ると上から何かがこっちにやってくるように見えた。しばらくするとその何かは武器だった。
フレア「あれって...」
「斧...!?」
その瞬間斧が俺に向かってぶつかってきた。サイズにしては桁違いの威力で校舎の中へと壁を壊して吹き飛ばされた。スーツが思いっきり破損していてナノボットもない状態だった為頭のナノテクを胴の破損箇所を修復させた。
フレア「すいちゃ〜ん!」
すいせい「あれだけやったけど直ぐに治したんだ...しかも1年生...」
「なんだよあの斧...威力おかしすぎる…HUDも使えないようになったから目で確認するしかないな。」
すいせい「君が1年生だよね?」
「そうです。」
居た...あの先輩だ。星街すいせいという学園最強と言われた1人の生徒。なんでか分からないがその先輩が目の前にいる。
すいせい「珍しいよ、1年生が終盤まで残ってるのが。でも私には勝てないから。」
「今の斧は先輩のなんですね?」
すいせい「うん、ちょっといたずらしようと思って顔面にやろうと思ったけど...外しちゃったみたいでさ。」
「こっわ...」
フレア「すいちゃん!怖がってるでしょ!」
すいせい「確かに、でも戦いに怖いも楽しいも無いからね。」
フレア「合ってるけどぉ...」
すいせい「先輩からの入学祝いだよ、後輩君」
さっきまで簡単に持ってた手斧が変形して持ち手がデカくなった、まるで鎌みたいな斧の武器だ。そして先輩がひと振りすると斬撃がこっちに向かってきた。避けることは出来たがその瞬間に先輩が直接斬りかかった。直撃してまた壁をぶっ壊して吹き飛ばされた。
こより「悠斗君!?」
「こよりじゃん...さっきぶりだな。」
まさかこよりの方に吹き飛ばされていたなんて、そして子よりもノエル先輩とそしてもう1人と戦っていた。
みこ「ちょっとすいちゃん!邪魔しないで!!」
すいせい「はぁ??そっちが邪魔してんじゃん!!」
みこ「なんでだよ!!今先輩として良い所見せようとしたのに!」
すいせい「こっちだって今良い所だったの!!」
フレア「また言い合ってるよ...」
ノエル「いつものだ...」
さっきの先輩と全く違う、圧が無い...何が起きてる...?
こより「悠斗君、拘束器具ある…?」
「あるけど、それがどうした?」
こより「いまのうちに先輩たちを拘束して一旦逃げよう…」
「いや、やめておこう。」
こより「どうして?」
「ああ見えて反応速度はすごい、あの状況でも拘束器具は解かれるだろう」
こより「そっか…」
みこ「うるさい!あの後輩はみこが倒す!」
すいせい「いいや!私が倒す!」
フレア「ノエル…どうする?」
ノエル「後輩たち困ってる…」
お互い困った様子で目を合わせていた。だがずっとギャーギャー言い合っていた先輩たちがついに実力行使に出始めた。
「こより掴まれ、逃げるぞ」
こより「あっ、うん!」
こよりを連れてとりあえず離れた所へと飛んでいった。なぜだかいがみ合っていた先輩二人がこっちを追いかけてきた。
みこ「あの後輩はみこが倒す!」
すいせい「私が倒す!」
こより「あれ大丈夫かな?」
「まずいね」
空から小さい隕石が多数こっちに降り注いできた。逆に下からは雷がこっちまでやってきていた、それぞれ2人の魔法だろう。
こより「上手く避けてよね!」
「勿論...多分...」
上からの隕石を避けてさらに下からくる雷をこよりが阻止している。そして1つ隕石を避けると目の前に隕石が降ってきて俺とこよりに直撃した。隕石で隕石を上手く隠して避けた瞬間に当てたかったようだ。さらに雷まで直撃していった。
すいせい「お、上手く当たったね。」
俺とこよりが墜落してさらに先輩二人の追撃が襲ってくる。どうやらこよりが防御してくれているようで俺は立ち上がって自分のスーツを確認した。
「これって...」
こより「どうしたの...?」
「一瞬、一瞬だけでいいから防御を解除してくれ」
こより「どうして?勝算はあるの?」
「ある」
こより「一瞬だよ...」
そう言って数秒後、こよりが防御を解除した。どうやら雷のおかげでスーツのエネルギーが上昇したようでユニビームを高出力で放つことが出来た。狙いはあのピンク髪の先輩だ。エネルギーを集中させて一気にユニビームとして先輩に放出させた。
みこ「うげっ!?」
すいせい「えっ?」
こより「まさか...雷を吸収してエネルギー化させたの?」
「びっくりだけどな。」
攻撃が止んで防御を解除した。すいせい先輩はすぐにもう1人の方へと駆け寄って行った。
すいせい「油断大敵だよ」
みこ「ちょっとだけだし!もうやられないし...!」