ホロライブラバーズ 『鋼鉄の化学野郎』   作:ただの片栗粉

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先輩からの教え

今日は先輩に魔法を教えてもらう日だ。準備は整ったから早速親父の会社に向かう事にした。親父には何をするかは言っておいた。

 

なんならあそこの訓練場俺の為に作られたようなもんだし言わなくても顔パスってやつでなんとなるんだがな。

 

すいせい「おっ、来たね。」

 

みこ「やっほ〜!」

 

こより「遅い!」

 

「いや、なんなら集合時間より早めに来てるよ」

 

すいせい「よし!早速行こう!」

 

そう言われて会社の中へと入っていった。場所は会社の地下に作られているためエレベーターで地下2階に降りた。地下1階はまた別の施設になっている。

 

すいせい「おー!ここが訓練場...射撃場もあって広めの戦闘会場もあるし色々あるね?」

 

「一時期はここを自分の家にしてしばらく過ごしてたな。」

 

こより「研究中毒になった時ね...」

 

みこ「何それ?」

 

研究中毒とはこよりが名付けた俺が稀に起こす異常に研究開発を長時間する事だ。俺が今まで作ってきたスーツもそうだ。研究中毒の一種で沢山作り過ぎていた。

 

すいせい「なんか大変だね?」

 

「まぁ...今は何とかなってるので...」

 

みこ「バトロワで使ってたスーツもあるにぇ?」

 

「あぁ、それは修理中ですね。バトロワの武器や装備のダメージはそのまんま来てますから直すのには一苦労ですね...」

 

沢山のアームがスーツの破損箇所を朝からノンストップで修復しているから俺よりよく働いてるなといつも思う。

 

「それで、先輩達のその大荷物は?」

 

すいせい「魔法に関しての本を色々と家から持ってきたんだ。」

 

みこ「みこは長丁場になりそうだから食べ持とか飲み物!」

 

こより「こよは悠斗君のスーツの調整しとくね〜」

 

すいせい「よし、じゃあさっそくやるけど...属性は何なの?」

 

「あ〜...炎ですね」

 

すいせい「炎かぁ...そういえば使ってるところ見た事ないね。」

 

「色々あって魔力がとんでもなく減ったので...」

 

みこ「その色々は?」

 

「んー...」

 

こより「じゃあこよが話す?」

 

「いや、大丈夫俺が話すよ」

 

すいせい「何か訳がありそうだね...」

 

「多分知ってると思うんですけど、大魔法使いの魔力石って知ってます?」

 

みこ「知ってるけど見たことないね?」

 

すいせい「魔力が減ったってそういう事ね...」

 

「察しがいいなら多少説明は省きますがその石って使用者の魔力を増大させるって言ういい代物ですけど、その裏腹に使用者の魔力を吸い取るって言うめんどくさい機能があるんですよ。」

 

みこ「悠斗君はそれを使ってたの?」

 

「もう少し説明すると、最初は知らなかったんですよ。」

 

すいせい「と言うと?」

 

「ヴィシャンティの剣*1を使ってたんですけど、その剣に石が埋め込まれてるのが知らなくてただの装飾かと思っててたんですよ。」

 

すいせい「後々気付いてそしたら魔力が減ってたと?」

 

「そうなんですよ。あの石って魔力増大させてくれますけど、増大してる代わりに減ってるのに気付きにくいんですよ。」

 

みこ「それって今どこにあるの?」

 

「昔の友達にぶんどられて保管されてる。」

 

すいせい「じゃあ今はいいんだね?」

 

「まぁなんと言うかそいつとはそんなに仲良くないんですけどね...」

 

こより「早く仲直りしてくれると研究材料沢山貰えるんだけどな〜」

 

みこ「その仲良かった人って誰なの?」

 

「姫森ルーナ、実は同じ1年の人です。」

 

すいせい「姫森...あ〜有名なお嬢様の所?」

 

「はい。」

 

姫森ルーナ、世界に様々な素材を輸出入している姫森財閥のお嬢様。本人は姫とか何とか言ってるがあんまりよく分からない。

 

それでなんで仲が悪いかと言うと昔姫森の所と同じで研究開発と共に進んでいたが色々あってルーナと仲が悪くなり共に研究開発がしずらい環境になってしまったのが理由だ

 

すいせい「なるほどねぇ...まぁとりあえず話は戻すけど炎が使えてたけど魔力不足過ぎて使えないと、とりあえず基礎からやって魔力を増やしていこうか。」

 

「分かりました。」

 

すいせい「それと、あと1つルール作ったからね?」

 

「何ですか?」

 

すいせい「これは君の魔力を増加させて人並みくらいに魔法を使わせることだから、スーツやら、そういう機械系は今回は無し。」

 

「分かりました。」

 

すいせい「それでね、最初はみこちと戦って貰おうかなって思って。」

 

みこ「えっ!?」

 

すいせい「あれ、言ってなかったっけ?」

 

みこ「言ってよ!!」

 

すいせい「それじゃあ改めて、2人で戦ってもらうから。」

 

みこ「ま、君とは戦ったこと無いからちょうどいいにぇ。」

 

すいせい「確かこの会社ってバトルフィールドってあったよね?」

 

「はい、一階の通路抜けた先に広めの所がありますよ。」

 

うちの会社には研究を試作品をたまにあのフィールドで使ったりしている為わざわざ作られている。タッチパネル式でフィールドのバイオームを変えることができる

 

すいせい「スーツ以外に使える武器とかってあるの?」

 

「こより、あれってどこにあった?」

 

こより「ラヴリカ〜あの弓どこ?」

 

『こちらです』

 

アームが動いて布の下にあった弓を俺に持ってきてくれた。スーツ以前では魔法が程々に使えていたから弓を使っていた。

 

みこ「お〜!弓使えたんだ!」

 

「ただ久しぶりに使うし、大気中のエネルギーで形成する矢なので使えるか心配ですけど。」

 

すいせい「よし、じゃあ行ってみよう!」

 

そう言われて一階のバトルフィールドに向かって行った。今日が別の学校から見学に来ている生徒が居るらしくエントランスが賑やかだった。通路を抜けると広いドーム型のフィールドが広がっていた。バイオームは草原でまるで普通に外にいるみたいだった。

 

こより「来たのは初めてだけど広いなぁ…」

 

すいせい「思った以上に広かったなぁ」

 

みこ「このパネルでステージを変えれるの?」

 

「そうです。」

 

みこ先輩が少し考えながらステージを選んでいた。今回はみこ先輩に選んでもらうことにした。しばらく選んでいるとステージは岩場に決定した。このステージは大きい岩が多く存在していて遮蔽物として有効活用できる。

 

みこ「ここならたくさん戦えそう!」

 

すいせい「それじゃ、ここで戦ってもらうね。」

 

こより「そういえば悠斗君の素体の能力あんまり測った事ないから測定します!」

 

そしてお互いステージの位置に着き、いつでも行ける状態だ。すいせいの合図で始まるのでその合図を待っていた。

 

すいせい「...スタート!」

 

急に言われた為お互い急に始める事になった。みこ先輩が一気に飛んできて御札らしき物を飛ばしてきた。

 

「頼むよ...矢ぐらいは出てくれ。」

 

弓を引くと周りのエネルギーが弓に集中して矢として形成された。しばらく使ってなくても正常に使える事が分かった。矢を御札に向かって放った。

 

みこ「そんなんで破れる御札じゃない!」

 

矢が弾かれて御札がこっちに飛んできた。地面にペタッと貼られると地面が思いっきり砕けて爆発した。多分御札が飛んできたらまずやばいだろうと思って避けておいて正解だった。

 

「やば...バトロワじゃないからダメージ100%普通に返ってくるからキツイぞ。」

 

岩陰に隠れて様子見をしていた。どうやら先輩は魔力感知は出来ないようで助かった。キョロキョロ探している中俺も反撃しようと矢を放った。それも連弾射撃だ。先輩は焦った様子で避けていたが数発被弾は確認できた。

 

みこ「あの矢恐ろしいで...でもみことは似てる能力してる...」

 

岩陰から見ていると御札が宙を浮いていた。そして御札が数枚一気にこっちの岩まで飛んできた。

 

みこ「そこか!"疾風"!」

 

御札がオーラを纏ってこっちにやってくるのが見えた。しかもまあまあな速さだ。その場から離れて思いっきり飛んだ。するとさっき居た岩場がたった御札数枚でぶっ壊れていた。

 

すいせい「うわぁ...やってんなぁ...」

 

こより「こよも似たようなことされてたなぁ...」

 

そのまま岩を壊した御札はこっちに飛んできた。矢を放つがやっぱりただのエネルギー矢では弾かれてしまう。弓で近づく御札を叩き落とす。

 

みこ「そんな矢じゃみこの御札何てやられないよ!」

 

「じゃあ...あれは使えるのかな...」

 

みこ「...?」

 

「こより!矢筒!」

 

こより「えっ!?無いよ!?」

 

「あぁ...じゃあ取りに行ってくれると嬉しい!」

 

こより「仕方ないなぁ全く...」

 

こよりに矢筒を持ってきてもらうことにして俺は戦闘を続行した。

 

みこ「スーツじゃないからいつもの動きじゃないねぇ?」

 

「...まぁ、確かに魔法にガッツリ触れるのは久しぶりですよ。」

 

みこ「じゃあみこの勝ちは目に見えてるで!」

 

こより「はい!これ!!!」

 

こよりが思いっきり矢筒を投げて俺がキャッチした。エネルギーが弱くなりすぎて普通の矢に切り替えた。だとしても矢尻は普通ではない設計だけどね。

 

みこ「逆に普通の矢でみこを倒せるかな?」

 

距離をとって矢筒から矢を取って構えた飛んで移動する先輩を狙って矢を放った。

 

すいせい「あっ…矢掴まれたじゃん」

 

こより「いや…あの矢は…」

 

みこ「もう少し狙うんだね!!!」

 

「先輩、甘いです。その矢は遠隔で作動させることができるんですよ」

 

みこ先輩に矢を放ったが矢を掴まれてしまった誰もが失敗と思ったがこっちから遠隔で矢を操作することができる、スイッチを押すと矢が思いっきり爆発して先輩が落ちて行くのを確認できた。

 

すいせい「さ、流石化学...」

 

こより「魔法ってなんだっけ...」

 

煙が消えてから先輩の元へ近づくと御札が数十枚くらい飛んできて避けようとしたがそのまま俺の横を通り過ぎて行った。

 

みこ「おいおい...やってんにぇ...魔法を見せろ魔法を!!」

 

すると御札が光そっちの方を見ると急にフラッシュして目の前が見えなくなった。体に何かが張り付く感覚がするがまだ見えない。しばらく攻撃されず目の前を見ると先輩が立っていた。

 

みこ「動けない間に御札貼り付けて置いたにぇ、動いたからみこと同じく爆発するで!!」

 

「そうですか...」

 

そう言って俺は普通に動いた。案の定数枚の御札は光を発して爆発した。見ていた3人は驚いた様子で俺を見ていた。

 

みこ「え...?」

 

すいせい「あの人脳筋??」

 

こより「偶に脳筋で...」

 

みこ「え、え?」

 

「結構痛いですね...こっちもやられてばかりでは居られませんね。」

 

弓をまた構えてその場に立ち尽くしていた先輩に向かって放った。すぐに元に戻って避けられたが俺はまた岩場に隠れた。

 

みこ「隠れられたら勝負にならない...よし!これだにぇ!」

 

1枚の御札が地面に貼られた。すると地面から水が湧き出て俺は岩の上に立つしかなく気付いたら海のようになっていた。

 

みこ「さて...そろそろ魔法を使ってもらうで!」

 

「分かりました...ちょっとまっててください。」

 

弓を引いて俺は目を瞑ってそのまま立った。先輩達とこよりは困惑していた。

 

すいせい「これは何してるの?」

 

こより「えっと...分かりません...」

 

すいせい「んー...まぁちょっと待ってみようかな。」

 

みこ「な、なにする気だにぇ...」

 

この状況が五分くらい続いた、そしてその静寂を切ったのはみこ先輩だ。痺れを切らして居たようだ。

 

みこ「みここれ以上待てない!!」

 

俺は五分くらいずっと同じ状態だった。先輩は御札を3枚炎を纏ってこっちに飛ばしてきた。

 

「あ、これだ。」

 

そう思った瞬間昔の感覚を思い出した。まだ不完全だがこれなら行けると思った。目を開きもう一度構えた、最初のエネルギー矢とは違い炎の矢が形成されていく。

 

みこ「!」

 

すいせい「あれが?」

 

こより「久しぶりに見る...!」

 

「先輩の炎より良い炎ですよ。」

 

みこ「ふん!絶対みこが強い!」

 

「[火車]*2

 

矢を放って先輩に向かって放った。その前に御札が飛んできたが焼き尽くしてそのままみこ先輩に直撃して大爆発が起きた。

 

すいせい「お〜これが俗に言うきたねぇ花火だ。ってやつ?」

 

こより「ちょっと違うような合ってるような...」

 

みこ「急にものすごいスピードで当たって来るとか聞いてない...」

 

「なんか...すいません...」

 

すいせい「ま、とりあえず君の弓の魔法は良い奴って事はわかった!」

 

みこ「休憩...」

 

すいせい「ってことで、弓の魔法は合格点!でも、他の魔法も練習しないとだめだよ?」

 

みこ「そーだにぇ!特に基礎魔法!基礎がないと応用もないんだからね!」

 

こより「でも悠斗君、やっぱり強いね〜!その火車、久しぶりに見たけど、エネルギーの使い方がすごく効率的!」

 

「まぁ、久しぶりにやった割には上出来かな。でも、次はもっと安定して使えるようにしたいです。」

 

すいせい「じゃあ次の課題は、基礎の魔力制御ね。魔法は力技じゃないから、繊細さも必要だよ。」

 

みこ「それと、さっきの爆発、やりすぎだから加減もしっかり覚えてにぇ!」

 

「わかりました。でも、こよりが言った通り、この弓はエネルギー効率がいいから、爆発の威力も抑えにくいんですよね…」

 

こより「うん、たしかに弓の設計上、効率を優先してるからそういう面はあるかも。でも、そこをうまく制御するのが魔法使いとしての腕の見せどころ!」

 

すいせい「よし、それじゃあ今日はここまでにして、次はもっと高度な魔力操作を教えるからね!みこちも協力よろしく!」

 

みこ「分かったにぇ!次こそみこの魔法で圧倒するから覚悟しておくにぇ!」

 

「はは、覚悟しておきますよ。でも、次は手加減してくださいね。」

 

すいせい「手加減はないから安心して!」

 

こより「じゃあ、次回もよろしくね〜!それまでにもう少しエネルギーを貯めておくといいよ!」

 

そう言いながら先輩たちと共に訓練場を後にした。次の訓練が楽しみだが、今日の疲労感が全身にのしかかっていた。帰ったらしっかり休もう。

*1
青龍刀の形をしており薙刀に似た長い柄の太刀

*2
炎をまとう矢が敵に命中すると、爆発が発生し、周囲に火の嵐を引き起こす。




ちょっと去年から間が空いたので設定とか考えてる事とかズレてる可能性がありますがご了承ください
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