お祖母ちゃん、VRMMOで余生を謳歌する!   作:LUCIOLE

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珍しく、戦闘ですw

そして、何故か重複してたので片方を消しました。
申し訳ございません。


第25話 『サンダーバード』

 

 第三階層、始まりの町『ケント』でサンダーバードの討伐クエストを受けた僕達は、サンダーバードの狩場、フィライト高原を歩き回り、遂に巨大な怪鳥が現れた!

 

 全幅が10m以上も有って、金属の様に青白く輝く怪鳥が雷を伴い襲い掛かる。

 

 初撃の雷を何とか躱して、僕達の攻撃が始まった。

 

 「じゃあ、落すよ!アクア・ジャベリン!」

 

 「水の刃!」

 

 僕とココの水系攻撃魔法が、サンダーバードの左翼を狙い撃つ!

 

 「ウォーター・バレット!」

 

 ウォーター・バレットは威力こそ低いがMPの消費が少なく、連射の利く攻撃で間を埋め、ココも弓矢で攻撃して、魔法を確実に当てれるタイミングを計っている。

 

 「アクア・ボール!」

 

 雷には水が効く。これは属性攻撃の基本だ。

 

 サンダーバードも雷を落としたり、翼を羽ばたかせ、風の刃を飛ばしてくるが、呼び動作を覚えている僕は2人にそのタイミングを教えて、どうにか避けている。

 

 偶に一撃貰っているが、ココの掛けてくれた防御魔法のお蔭で致命傷にはならない。

 

 ただ、それでもHPの1/4を持って行くので、当たれば早めに回復薬を飲む様に指示は出している。

 

 防御の薄い僕なら、1発貰ったら即ガブ飲みだ。

 

 そして、2発目の水の刃でサンダーバードが落ちた。

 

 その墜落地点を予測していたツバメが素早く走り込み、ドスン!と地面に激突して呻くサンダーバードに既に飛び掛ってた。

 

 「パワーアタック!」

 

 「ダブルスラッシュ!」

 

 振り下ろしの基本的な強攻撃から着地後、振り向き様の連続攻撃が急所を攻める!

 

 暴れる翼に当たらない様に躱しつつ攻撃を入れるツバメ。

 

 ハルさん程では無いが、この娘の身体能力もおかしい。雰囲気から15才位だと思うのだが何か運動をやっているのか?

 

 (ただの野生児・・・って感じではないよな)

 

 だが、暴れる翼の風圧を受けてよろめいて、その隙に翼が当たってダメージを受けている。

 

 「下がれ!」

 

 僕はツバメに指示を出して、下がらせる。

 

 一瞬、非難めいた視線を僕に向けたが、バク転でその場を離れ、僕達の側まで下がった。

 

 その間も僕とココは攻撃を続けるが、サンダーバードは既に空に飛び立っていた。

 

 「サンダーバードが地面に落ちている時間は1回目は約9秒、10秒後には再び空に上がるから、その後は少しづつ時間が短くなって6秒で固定されるから忘れないで」

 

 「!?・・・分かりました」

 

 ツバメは驚いた顔をしたが、直ぐに頷いて、回復薬を飲むと敵を見詰め次のタイミングを待ちつつ、投げナイフで攻撃している。

 

 ダメージは微々たる物だが、何もしないよりは良い。

 

 サンダーバードを落すのに必要なダメージは徐々に多くなる。それでも、この攻撃パターンを繰り返していると、敵の様子が変わった。    

 

 「ココ、防御魔法と雷属性耐性魔法!」

 

 体が青白く輝き、纏う雷も青白い物に変化した。

 

 「雷の精霊、スパークバグよ。私達に雷の加護を、雷装(らいしょう)!」 

 

 「風の精霊、シルフよ。風の防壁!」

 

 これは、サンダーバードのHPが1/3を切った証だ。ただし、強さも上がって、攻撃力も跳ね上がる。そして、攻撃パターンが雷属性と物理に変わるのだ。 

 

 だが、やる事は変わらない。回避を厳に魔法や弓で翼を攻撃、ダメージを蓄積させて叩き落し、落ちてる間に攻撃力高い近接系が攻撃する。

 

 キィィィーーーーーーッ! 

 

 金切り声と共に急降下して、地面スレスレを滑空して体当たりを仕掛けてくる。そんなサンダーバードの予備動作からタイミングを計って回避しつつ僕とココが攻撃して、落下を狙うのだった。

 

 (クウ達は上手く行ってるかな?)

 

 メンバー的にも、相性的にも負ける事は無いと思うけど。

 

 そのころ、ハルさん、オズさん、タダカツさん、クウの4人はグランド・トータスと戦っていた。

 

  ーーーー・----・----・----

 

 私達4人は熱さに耐えながら火山の山道を進み、グランド・トータスが生息する場所へとやって来ました。

 

 ゴツゴツした岩場に囲まれ、開けた場所に出ると最初に擬態を見破ったハルさんがその事を伝え、グランド・トータスが動き出す前に準備を整えて戦闘に入る事が出来たのは良かったと思う。

 

 私とタダカツが前衛でグランド・トータスの注意を引きながら相手の足を止めつつ攻撃。ハルさんは死角から攻撃する。そして、クウさんは今回唯一の後衛職なので皆の体力を考えながら後ろに回って隙があれば攻撃すると言っていました。

 

 「飽く迄も隙が有ればですよ」

 

 彼女のジョブである神官は近接攻撃も出来る後衛職なので、前衛が3人も居るこのパーティなら前に出る必要は無いのですが、性格なのでしょう。

 

 彼女の二つ名は私も聞き及んでる。

 

 可愛い女の子にどうかと思う称号です・・・まぁ、普段の彼女を見ていると誤解されるのも・・・・・・誤解でもないかな。

 

 まぁ、ゲームを楽しんでくれているので問題ないか。

 

 兎に角、今回は私達男性陣が注意を引いて、女性2人が攻撃し易い様にしている形だが、クウさんは私達の為に何時もより控えてくれている。

 

 ハルさんは武器の相性が悪いのでチャンスが来るまでは、弱そうな場所を攻撃しつつ、クウさんを気に掛けてくれている。

 

 その安心感の中、私はタダカツと攻撃している。

 

 クウさんは私達に何か有ったらフォローに回る立場なので、いつもの様な精彩さに欠けているがこれは慣れてもらう事しかない。

 

 「ブレス来ます!」

 

 立ち居地が何時もより下がっている為、相手の動きが良く見えているクウさんが色々教えてくれる。

 

 「ハ~イ!」

 

 「ふむ」 

 

 ハルさんも目の端で頷いている。

 

 グランド・トータスは巨大な甲羅の隙間を赤く光らせ纏う熱が一層強くなった。周りの風景は陽炎の如く揺らめき、息をするだけで、喉が焼ける気がする程だ。

 

 低く唸り、長い尻尾を叩き付け、怒りを露にしている。

 

 そして、喉の甲殻の隙間が更に赤く輝かせると、地面に向かってブレスを吐いた。

 

 その熱波のブレスは地面を這う様に広がり、4人の体力を奪っていく。

 

 「皆さん。回復行きます!」

 

 クウさんは一番HPが低くなった自分を後にして、私、タダカツを優先して回復する。その次にハルさんは素早く回避していて回復薬を飲んでいたのでHPが半分以下になっていた、自分自身を回復している。

 

 その間ハルさんはブレス終わりにタイミングを合わせて距離を詰めている。

 

 「私達も行くぞ!タダカツ殿」

 

 「おまかせあれ!オズ殿!」 

 

 私達もグランド・トータスに向かって走り出す。そして、ブレスを吐き終わった後の硬直時間を見逃さず、弱点の喉に攻撃をする。

 

 「二の太刀 颯(ハヤテ)!」

 

 「パワー・クラッシュⅡ!」

 

 この喉への攻撃は最初から狙って行なわれていた。その攻撃が今報われる。

 

 バキッ!

 

 甲殻が砕ける音がして、ボロボロと剥がれ落ちたのだ。

 

 その瞬間をハルさんが見逃す筈が無かった。

 

 私達が左右に退け場所を空けた瞬間2人の間を走り抜け、露になった喉に最大限の攻撃を放つ!

 

 (スプラッシュ・エッジⅢ)

 

 刀身の肌を激流が流れ、水の刃を形成する。その刃はハルさんのパーソナルスキルに寄り、確実なクリティカルとなり大ダメージを叩き出す。

 

 その鮮やかな一撃は、見る者を魅了する程だが、今は呆けてる場合じゃない。

 

 「今です!」

 

 クウさんの激に、弾かれた様に3人が動いた。

 

 ハルさんの一撃で一定のダメージが蓄積され、ひっくり返り、腹を見せたグランド・トータスに4人が群がる。

 

 「グランド・クラッシュ!デ~ス!」

 

 「連打乱舞!」

 

 タダカツとクウさんがハンマーと2本のメイスで頭に全力の攻撃を叩き込む!脳震盪によるスタン狙いだ。

 

 そして、腹に上がった私とハルさんも弱点のお腹に攻撃する。

 

 チン!

 

 「抜刀一閃!金剛閃!」

 

 (スラッシュ・ラッシュ)

 

 私の攻撃がグランド・トータスの腹に傷を付けていく。ハルさんの攻撃は甲殻の隙間へとしっかり的確に吸い込まれていた。

 

 4人の攻撃が約8秒。

 

 「皆さん、離れて!」 

 

 クウさんの指示で離れる4人。

 

 「今の内に回復して下さい!」

 

 其々に回復や熱耐性の薬を飲んでると。グランド・トータスが起き上がり体勢を立て直した。

 

 「流石クウ殿、ナイス指示デ~ス」

 

 「いえ、これはシンのアドバイスで・・・」

 

 「其れをちゃんと実行出来るのは素晴らしいですよ」

 

 私もこの戦いでクウさんの能力を再認識した。この娘はちゃんと後衛も出来るのだと。

 

 「うんうん、クウちゃんはシンの事を良く見てるものね」

 

 「え!?そんなんじゃ」

 

 3人の賞賛は嬉しいのだが、恥ずかしくなって照れてしまう。

 

 「ほ、ほらグランド・トータスが動き出しますよ」

 

 ハルさんは体勢を立て直しつつあるグランド・トータスの後ろに回っている。

  

 「おう、もうですカ~」

 

 「他に比べれば、遅い方なんだぞ」

 

 私達も何時も通りヘイトを稼ぎ、攻撃が女性陣に向かわない様に攻撃をしなければ。 

 

 「さぁ、シン達に負けない様に頑張りましょう!」

 

 4人は灼熱の火山で連携の錬度を上げつつ、グランド・トータスを狩り捲くるのだった。

 




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