都市疾病
「私は病気ではないと言う」
アンジェラ『ローラン』
ローラン『ん?えっ!??』
アンジェラ『あなたの言う通りなら、これから組織や翼のゲストを迎える準備が必要ってことよね?』
ローラン『ここで経験したことの中で3番目にびっくりしたよ』
アンジェラ『また馬鹿なこと言うの?』
ローラン『ローランって呼んだじゃんか』
アンジェラ『あなたの名前はローランでしょう?』
ローラン『いやそうだけど………今まで名前で呼んでこなかったじゃん』
アンジェラ『よき友好関係のためにもっと親密な呼び方にしてみたの。何か問題でも?』
ローラン『いや、名前で呼ばれるなんて久しぶりでな。最後は………家族だったか』
アンジェラ『お婆さんは昔居なくなったって聞いたけど?』
ローラン『からかうなよ……妻がいたんだ』
アンジェラ『へ〜』
ローラン『おい、その目をやめろ』
アンジェラ『意外だっただけよ』
ローラン『うっせ〜!』
アンジェラ『どうせなら教えてくれない?』
ローラン『はぁ………重くてつまんないけどいいか?』
アンジェラ『新しい話なら問題ないわ』
ローラン『そうか。初めての出会いはフィクサーの仕事の時だったか』
『気が強くてな、その人の背中を見てると……俺の心の拠り所はここだって気がしたんだ。あいつの関心を引こうとして色々やってな……』
『仕事が仕事だから話す機会は多かったんだ。彼女は結構地位の高いフィクサーだったよ。根拠もなしに頼もしいってわけではないからな』
『とにかく、ほんとたくさんのすったもんだの末に俺は彼女と結婚したんだ。簡単に聞こえるかもしれないけど、ホント苦労したんだからな?』
『お互い、あくせくして稼いだ金はあったし、血と肉が飛び合うフィクサーをやめて平穏な日々を過ごすことにしたんだ』
『ちょっとありきたりな表現だけど、その後は本当に幸せだったんだ。ずっと独りの人生だったのが心を預けられる人ができたから』
『お互いたいした悩みもなかったんだけど、ある日友だちからの連絡でしばらく遠征に行くことになったんだ』
『察したか?大したことじゃなかったし、報酬も良かったんだ。妻も受け入れてくれたし』
『妻はパジョンが凄い好きだったんだ。俺が派遣されたのは美味しいパジョンで有名だったからついでに買うことにしてな。妻は必死に涎を我慢してたよ』
『U社の現状保存用の保管容器を買って熱々のパジョンを持って帰ったんだ』
『でも、帰ってみれば俺の住んでた区域で大きな事故が発生してたんだ。家は崩れて……妻とお腹の子は死んでいた』
『それからだ、この世と都市を呪ったのは。俺が精一杯足掻いて手に入れた幸せはこんなにも容易く手からすり抜けていくのかって……』
ローラン『はい、おしまい』
アンジェラ『…………』
ローラン『こんなことは都市の人間は誰もが経験するもんだ。現に図書館も似たようなことしてるし』
ローラン『ただ、耐えられるか否かってだけだ』
アンジェラ『あなたは耐えられたの?』
ローラン『………出来てるとは言えないな。俺なりにケジメはつけようとしてるよ』
アンジェラ『2番目に驚いたことは?』
ローラン『今聞くか?………いや、今はまだ教えないでおくよ』
アンジェラ『あらそう。残りの本はよろしく』
パッシブの継承が可能となりました
ストーリー全部いる?
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いる
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いらない