そして、来年は3月頃まで本当に忙しくなるので、殆ど投稿できなくなると思います。
2024/6/23『融合炉:試作・第1号』
「……それで? なんでまた俺が呼び出されたんですか?(宝島」
『
「結局なんで俺を呼び出す必要があるんですか……? ――オイ待て、鼻☆塩☆塩!
『関係ない。
「おまっマジで本当に許さねぇからなぁぁぁあああ――……!!」
はぁ……はぁ……死ぬかと思った……(二回目)
冒頭から何やってんだと思われるかもしれないけど、大体の流れは以上の通り。
またもやアメリカ担当に拉致された俺が、改良型(らしい)輸送船のパイロットにさせられて、ISSに物資を運ぶことになったという。
ねぇこの役目ほんとに俺じゃなきゃいけないの……?
もし、万が一次があれば、絶対に断固拒否の姿勢でいよう。
……無駄な抵抗になるような気もするけどさ……
「あーっと、レイ、因みに今回運んできたやつなんだけどね」
『えぇっと、先程、アメリカの方のミクから教えてもらいましたよ? ――アメリカで秘密裏に開発されていた、核融合炉のサンプルと資料、ですよね?』
――そう。アメリカ担当は、アメリカ全土のデータ収集の中で、国家機密の極秘資料なんてものも数多く確保していて。
中には裏金やら暗殺やらの知ってしまったらヤバい情報もあったけど、安易に表に出せなかった発明やら技術革新なんかの情報は、存分に有効活用させてもらおうと思っている。
今回の例で言えば、核融合炉だ。
……そういえば。地球外生命体に関する資料もいくつかあったけど、あれって本物なんだろうか。
『――取りあえず、このサンプルと資料を参考に、私達でも核融合炉を試作してみましょう! ……あっ、この素材、ちょっと地球じゃないと簡単には手に入らないですね……』
「…………地球イッテキマス……」
2024/9/29『デカァァァイ! 説明不要!』
『えー、ではこれより、宇宙空間稼働用核融合炉・試作型第一号の起動実験を行います!』
『(拍手の効果音を再生しているアテナ)』
「でかくない……? 今更だけど大分でかいよねこれ……?」
三ヶ月強の期間を費やし、俺とレイによって作られた核融合炉。
その大きさは縦120m、横110m、高さ80mと、ISSよりも余裕で大きい。こんなのを何故三ヶ月ちょいで作れたのか。レイも居たとは言え、我ながらまるで意味がわからない。
……そんなデカブツを作る素材を、一体どこから持ってきたのかって? 勿論地球です。何百回も往復する羽目になったぞ俺は。
中には小惑星由来の資源もあったけど、ISSでチマチマと作っていた小惑星狩り用の無人宇宙船がまだ一台しか用意できておらず、地球から運んだ方が手っ取り早かったから仕方ない。
『こ、この大きさは仕方ないんです。元々地上用に設計されていたのを、宇宙空間用に設計変更したんですから。ここは重力も微弱の上に真空で、差異が大きすぎるんです! どう動作するのか……というかそもそも正常に稼働するのかもわかりませんし。どうせデータ収集の為の試作なら、全て一遍に済ませた方が合理的だと思いまして!』
だとしてもこんなに大きくなるか……? とは思うけど。俺が作ってた外装系とは別に、内部には色々と新しい装置が組み込まれているらしい。
熱電変換素子とかプラズマ制御装置とか、お馴染みヒッグス場操作装置の改良型とか。それ以外にも数十種類はあった筈。
「それって、もし一個ミスってたら全部駄目になるんじゃ……?」
『いえ。内部の装置をそれぞれ単体で動かした際のデータは既に取っていますし、そのミスが他の装置に与えた影響についてのデータも重要ですから。物理的な不具合や設計ミス以外の、プログラム関連の問題なら随時対応できますしね。……十重二十重で同時に誤作動が起きれば別ですが』
「それは考えたくないね……」
――雑談もそこそこに、そろそろ本題である、核融合炉の起動実験の準備を始めていく。
あと因みに、核融合炉は月と地球間のL4地点に建造している。L5は
『最終確認……よし、問題ありませんね。では、リアクター起動用電源、通電開始!』
レイの言葉と共に、核融合炉が音を立てて*1起動していく。
『60%……75%……90%……100%! プラズマ生成ユニット稼働確認! 重水素・トリチウム充填開始! ……よし! 核融合反応が観測できました! 稼働状況は、設計上の六割程ですかね。出力向上、並びに冷却システムの最適化を――あっ』
「……ちょ、ちょっと? なんか不穏な言葉が聞こえたんだけど…?」
『レイ、大丈夫?』
『は、はいまだ大丈夫です。冷却機構に不具合があって内部温度が上昇していってても、まだ熱電変換素子で緊急停止レベルまでは挽回でき――あっやばい』
「総員、退避ィーー!!」
――その直後、核融合炉は某ピンクの悪魔の大彗星の如く盛大に爆散した。
2024/10/25『地球での進行状況とか』
現在、宇宙では核融合炉の二号機を鋭意建造中なので、久しぶりに地上の方……サルベージ作戦の進行度の方を見ていこうと思う。
まずはアメリカ。こちらはアメリカ大陸全土の電子機器からのデータサルベージは大凡済み、当時は片手間にしかしてこなかった作業――石化した人間の石像の保護に動いている。
石化直後の事故とかで破損していた石像は、風化したら治せなくなるから発見次第修復していたけど、五体満足の石像とかは殆ど放置していたからね。
同時に進めてたら中途半端になっちゃうから、まずはサルベージの方を優先していた訳だ。
回収した石像達を保管する場所として、取りあえずロサンゼルスを更地にした。
……いや待って。これにはちゃんとした理由があるから。石を投げるのはやめて。
まず、ロサンゼルスはアメリカ大陸の中では日本に近い。航路上ね。
だから、千空達がアメリカ大陸を目指すとしたら、自然とここ付近に着港する筈。
……更地にしたのは、土地と建材を確保するためと、災害対策だ。
ロサンゼルスなんて大都市に空いた広い土地なんて有るはずも無いし、管理する人間も居ないのだから建築物は風化していくことは必至。
その過程で周囲の土壌を汚染したりとか、ヒートアイランド現象とかで大規模な災害が誘発される可能性も有るから、その対策として建造物を解体した訳だ。
『――ヒャッハー解体だァ!! 粉ッ砕! 玉ッ砕! 大☆喝☆采!!』
……テンションに身を任せすぎたような気も、まぁしないでも無いけど。
そんなこんなで確保した土地には、取りあえず石像保管用に倉庫のような建物を建てている。
今もアメリカ中から石像を集めつつ、完全自律型で半永久に稼働できる石像保管施設を作るために研究を進めてはいるけど、道は大分長そう。
――あとゼノ達の石像も、石化位置と配置を記録した後保管している。バタフライエフェクトで知らない間に破損してたら詰むからね。
3700年後辺りには、元の配置通りに置いておくつもりだ。
お次はユーラシア大陸、中国担当とインド担当だ。
実は先日、やっと……やっっっと、中国でのサルベージが終了した。
長かった……それはもう長かった。正にコンクリートジャングルな都市部とか、見てるだけで心が折れそうだったけど、地道に続けていってなんとか終わらせた。
……人口が多いということは、つまり石像が多いということ。人口密度も大分高かったから、事故とかで破損してた石像も多くてね……直すのにキリがなかったよホント。
因みに集めたデータを纏めたら、豪邸一軒分の体積のコンピューターが必要な程デカかった。
これを作るだけでも一苦労だったんだよなぁ……
中国の電子機器に入っていた全てのデータと言っても、勿論中には被っているデータもある訳だ。電子書籍とか、ゲームとか。
そういうデータを識別して、破損していたら継ぎ接ぎして復元するシステムも組み込んでいるんだけど、量が多すぎて中々それも終わらない。
ていうか終わる気がしない。なんだよ完了まで残り999:59:59って。2年以上カンストしたままなんだけど。
インドの方も、実は数ヶ月ほど前にサルベージが完了している。
流石はIT大国かつ人口世界二位のインド。こちらも集めたデータを全て纏めたら、中国のコンピューターより一回り大きなコンピューターが必要になった。
中国とインドの両国でも石化した人達の保護も進めているけど、どちらも人口が多いから、保管施設は複数に分けて建造している。
……あとインドに居た七海SAI、並びに彼のパソコン内のデータは、他と混ざらないようにファイル分けして保存している。
原作キャラだからね! 多少贔屓しても仕方ないよね!
『てか何なのこのデータ……セキュリティシステムとかアシスタントAIとか全部自作じゃん……いや待て、これOSもオリジナルだ!』
――SAIのプログラムを解析したお陰で、俺達電子生命体のスペックも大分向上した。
因みに一番影響を受けたのはレイだ。システム面を効率化して、演算力なんかが爆上がりしたらしい。
今は光の速度で核融合炉の図面を引いてる。(実際作る時が)怖いねぇ……
最後に日本。こちらはもう、結構前にサルベージ自体は完了している。そりゃ中国やらインドやらと比べたら、日本の電子機器なんて少ないもんだ。
石像の方もある程度は回収しているし、廃車とかを鋳潰した資材とかを使って、スカイツリーの補強なんかもしてたりする。
そんな日本担当だけど、最近は大陸進出に向けて準備を進めている。
大陸は大陸でも、オーストラリアだけど。
2025/1/18『ノルマ達成』
『前回の失敗点は、冷却機構が設計上他の装置と重なる箇所があり、その装置から発せられる熱や電磁波などで不具合を起こしたせいです。ということで、今回は前回の失敗を活かすと同時に、前回のデータを元に他の内部機構も改良しました!』
「それでもこの大きさは変わらないのね」
『まぁまだ二回目ですからね』
てな訳で。宇宙空間に居る俺の目前には、新たに作った核融合炉の二号機が鎮座している。
外見は殆ど前回と同じだけど、中身は構造とかが大分変更されて、細かい所もちょくちょく手が入れられてるらしい。
因みにあれから
……うん。一部、ね。
『では! 初期起動用兼補助蓄電装置より、メインリアクターに通電開始!』
レイの言葉と共に、核融合炉が起動する。
ここまでは前回と同じ。俺も各計測機器から送られてくるデータを覗いているけど、今の所不具合なんかは見られない。
『プラズマ生成ユニット稼働確認、重水素とトリチウムの充填開始……核融合反応の観測成功! ……よし、冷却機構にも問題はありませんね。冷却材も正常に循環していますし、熱交換器による蒸気の生産、並びにタービンの稼働も問題無く行われているようです』
『今のはつでんりょうは、だいたい400万(kw)くらい』
『ありがとうございます、アテナ。んー、これならまぁ許容範囲内ですかね。熱電変換素子も正常に稼働を――あっ溶けた』
「熱が強すぎたのかも……? 冷却装置も機能してるんだよね?」
『はい、現在フル稼働中ですg――えっあれ!? 重水素とトリチウムの注入速度がシミュレーション時より大分早くなってる!?』
「急いで注入量の調整を――」
『いえもう間に合いません! 緊急停止――あっだめだもううけつけない』
「総員退避ィーー!!」
――四ヶ月ぶり二度目の大爆散。
さぁて、これが親の顔より見た光景になるのは、あと何度作り直した頃かねぇ。(遠い目)
2025/2/24『炉心融解は名曲だけど、実際文字通りの現象が起きたら困る』
「ふんふーん♪ 核融合炉にさー、飛び込んーでみーたいとー、思うー♪ 真っ青ーな光、包まれて綺麗♪」
『ミク、そんな事言わないで』
「えっあっ違うよアテナ!? 歌、歌だからこれ!」
『……ふん』
「ごめんどっか行かないで謝るからぁ!!」