621を買ったのがウォルターでは無くスネイルだったら   作:宇迦之たま猫

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なんか思ってたより好評だったので書きました。
これ以上は続かない(本気)


定例報告会議

「さて、各員揃った様ですね。ではこれより定例報告会議を行います」

 

会議室に集まった面々を見渡しつつ、スネイルはそう切り出した。

 

「各員、なにか報告する事があるなら挙手をする様に」

 

スネイルがそう告げると、1人の女性が手を挙げた

 

「スネイル隊長、よろしいでしょうか?」

 

手を挙げた女性の名はメーテルリンク。

 

ボディスーツを着用し、ヘッドマウントディスプレイを付けた姿が特徴的な彼女は、強化人間部隊ヴェスパーの第6隊長を務めており、ヴェスパー部隊唯一の女性隊長でもある。

 

「よろしい、発言を許可します」

 

「はっ、では1つ報告を。先日旧汚染市街地区にてベイラム所属のAC一機がMT部隊を引き連れ、旧汚染市街地区を防衛している解放戦線へと攻撃を仕掛けた事が判明しました。その際に惑星封鎖機構のSG(サブジェクト・ガード)が用いる武装大型ヘリの強襲を受け、両者共に壊滅。後日現場へと行き大破ACを確認をした所、レッドガン部隊のナンバー持ちであるG7ハークラーである事が判明しました。死亡確認も完了しております。」

 

「ふむ、分かりました。忌々しいレッドガンの1人が減ったと考えれば良い報告ではあるでしょう。まぁ、SGの武装大型ヘリ如きに敗北する様では、我々の敵では無かったのでしょうがね」

 

スネイルはフッと鼻で笑い、メーテルリンクは一礼をした後着席した。

 

「他には報告はありますか?」

 

「僕から1つ良いかい?」

 

そう言って手を挙げたのは、白髪でやや恰幅のいい壮年の男性。

 

アーキバス進駐部隊の輜重部門責任者を兼任するヴェスパー第5隊長のホーキンスだった。

 

「ホーキンスですか、発言を許可します」

 

「ありがとうね。さて、僕からの報告は補給物資に関する物だよ。先日補給物資の輸送中に数十人規模の独立傭兵に襲撃を受けた。全員アリーナランク圏外の大した実力を持たない者ばかりで掃討は容易だったが、その際に補給物資を幾つか奪われてしまった。襲撃して来た独立傭兵を1人生きたまま捕獲して尋問をした所、解放戦線からの依頼だった事が判明したよ。どうやらベリウス南部の旧汚染市街地区に比較的近い場所に小規模の前哨基地があるらしい。そこに奪われた補給物資が運び込まれた可能性が高いみたいだ」

 

「なるほど、それは由々しき事態ですね……わかりました。メーテルリンク、MT部隊を率いて旧汚染市街地区近辺の解放戦線の前哨基地を襲撃、補給物資を奪い返してきなさい」

 

「はっ、承知しました。」

 

スネイルはそう言い、メーテルリンクに命令を下す。

 

「さて、他に報告のある方はいませんか?……いない様ですね、では私から1つ報告を」

 

スネイルがそう言うと、会議室内にいる面々は1人を除いて真剣な表情で彼の言葉を待つ。

 

静かな静寂の中、スネイルは口を開いた。

 

「621、入室を許可します」

 

スネイルがそう告げると、ドアが開き車椅子に座った幼い少女が入室して来た。

 

「では621、自己紹介を」

 

「は…い、わ、たし…はきょうか、にんげんの…C4-621、です。よろし、く…おねがい、します」

 

たどたどしく話す少女を見て、この場にいる者は皆一様にスネイルに非難の目を向ける

 

「さて、聞いての通り。彼女は強化人間C4-621、正式な名前は所持していない為、便宜上621と呼ぶ様に。彼女は本日から我々ヴェスパーの一員となります。コールサインはVIX、役割は我々ヴェスパー隊長の戦闘補佐となります」

 

「ちょっと待ってくれスネイル君、彼女はまだ幼い子供じゃないか……大丈夫なのか?」

 

スネイルの言葉に待ったをかけたのは、ホーキンスだった。

 

「えぇ、問題ありませんよ。621の戦闘能力はシュミレーションで確認済みです。この目でしっかりとね」

 

「……スネイル隊長、彼女…えぇと、621はシュミレーションでの戦闘能力が高くとも実戦経験が殆ど無いのでは……使えるのですか?」

 

メーテルリンクが不安そうな声色でスネイルに問いかけると、スネイルは小さく頷いた後口を開いた。

 

「えぇ、問題ありません。実戦経験が少ないのは確かに不安要素ではありますが……少なくとも先日任せた任務は完璧にこなしてくれましたよ」

 

スネイルの言葉を受けて、メーテルリンクは眉を顰めた。

 

「そう、なんですか……」

 

「……まぁ、とにかくだ、621の実戦経験については問題無いわけだね?なら僕から言う事は特にないよ」

 

ホーキンスがそう言って口を噤む。

「それに何より、シュミレーションでの対戦相手はデータとはいえフロイトです。621は、シュミレーションデータのフロイトを圧倒して倒した実力を持っています。実戦経験を積めば、紛れもなく我々ヴェスパーの誰より強くなるでしょう」

 

スネイルの言葉に反応し、ガタッと立ち上がった男がいた。

 

「それは本当かスネイル?」

 

喜悦に満ちた表情を隠そうともしないその若い男はヴェスパー第1隊長フロイト、紛れもないヴェスパー最強の男であり、アリーナランク1位と言う不動の地位を持った実力者でもある。

 

そして、強化人間部隊ヴェスパー唯一の素人間──強化人間手術を受けていない人間を指す言葉──でもある。

そして何よりもACでの戦闘が大好きな戦闘狂である。

 

「えぇ、本当ですよフロイト」

 

スネイルは至極当然と言った風に答える。

 

「まぁ、まだ実戦経験が少ないので最初は苦労するでしょうが……私が責任を持って一人前に育て上げますよ」

 

「……そうか!そうか!!それは楽しみだ!!」

 

フロイトはそう言うと高笑いをした。それを聞いていた各隊長達は呆れた様な表情で溜息を漏らすのだった……

 

 




スネイルが組んだVIX621のアセンブル

AC NAME : Failure work
EMBLEM :
【挿絵表示】


R-ARM UNIT : WUERGER/66E
L-ARM UNIT : VP-67LD
R-BACK UNIT : Vvc-700LD
L-BACK UNIT : Vvc-70VPM

HEAD : VP-44D
CORE : EL-TC-10 FIRMEZA
ARMS : VP-46D
LEGS : VP-42S

BOOSTER : FLUEGEL/21Z
FCS : FCS-G2/P05
GENERATOR : VE-20C

EXPANSION : TERMINAL ARMOR

【挿絵表示】


機体名の由来は直訳で「失敗作」
本作の621はACの操作に必要な機能だけを残して強化し、それ以外の身体機能をほとんど削った限りなく失敗に近い成功例と言う強化人間である。
それ故に621は自身を第4世代強化手術の失敗作であると思い込んでいる。
名付けは621が自分で行った。
エンブレムは失敗作を表現する為に複数種の動物が混ざりあったキメラとなっている。


なるべくアーキバス系かつレーザー系で固めた結果、自分か1番使ってて勝率が良い装備だったのがこちら
エルカノのコアフレーム使ってるのはカッコ良さと軽さを両立する為
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