チート一族になりたくて   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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仲照、黒照、照政時代

 1670年には4代目藩主仲照が就任

 

 仲照は藩政の強化に踏み切る

 

 盟友として2代目藩主豊照の末っ子で樺太王国の国王に就任していた(分家でもある)暁樺継と一門に加わっていた高鴨家の高鴨志津、新子家の新子秋冬を補佐に任命し、半商半武を終わらせ、商いの片手間で政務をやる体制を終わらせようとした

 

 仁照時代に自身の商いを広げるために藩に融資をさせたりなどの汚職がじわじわと増えてきており、それを無くすには、政務を担当する者は商いからは距離を置くべきであり、利益を出したいなら政務の利益をもって自身に還元すべきというこの時代には異色過ぎる法令を公布

 

 商いが悪いとは言っていないが、藩の財源を自分の財布と結び付けるなという至極真っ当なことである

 

「まぁそれが普通だよな」

 

「今までそれで大きな混乱が起こらなかったのが不思議だわ」

 

 噴火が相次いでいる状況で農作物へのダメージも大きく、藩の利益も安定しない

 

 藩の財政を正常化させるために天候不順に左右されない物への投資が盛んになり、それが鉄であった

 

 東源郷では鉄が尽きること無く湧いてくる

 

 そういう異界であるが、それと最近作られた高炉を利用し、大量の鉄や鉄製品の輸出を行った

 

 あとは農地を増やせば天候不順でもある程度の収穫量は見込めると開拓の促進、その労力となる農耕馬を増やすことにも注力

 

 ただ仲照は宮永一族としては異常に短い45歳で亡くなり、長男はまだ10歳と若かった為、仲照を支えた暁、高鴨、新子の3名が藩政の実権を握り、改革を継続していくこととなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 1690年5代目藩主黒照時代

 

 彼の時代の初期は実権を暁、高鴨、新子の3名に握られていたが、1700年頃から黒照が実権を取り戻し、直接統治を始める

 

 安土幕府ができてから約110年が経過し、相変わらず元気な天照とかの神の血や妖怪の血が濃いメンバー以外は死んでいき、蝦夷藩も戦を全く知らない世代が到来していた

 

 蝦夷藩の人口も300万人近くとなり黒照は軍事力を増強し、拡張に打って出る

 

 まだまだ土地は有り余っていたが、内地に進むにつれて開拓は鈍化、野生生物の脅威もあり、思うように開拓が進まないことと、宮永という戦国最強(自称)の家でありながら蝦夷に転封せざるを得なかった政治的判断等、安土からの距離等もあり、蝦夷藩は幕府の海禁政策を堂々と破り、大陸への軍事侵攻を開始

 

 10隻のガレオン船にて後にナホトカと呼ばれる地方を強襲

 

 ただこの攻撃は迂闊であり、清はナホトカ奪還に10万の兵を送り込まれ、さらに宮永家が開発した大砲を清がコピー生産していたこともあり、すぐに海に叩き出された

 

 清は蝦夷藩による攻撃とは思っておらず、大規模な倭寇程度の感覚であったが、軍事的威信を木っ端微塵に粉砕された黒照は軍事技術や船舶技術の向上に邁進

 

 ただこれ以上の大陸出兵は利益が見込めないと一門、商人、そして五大妖怪や神々にストップがかけられる

 

 ただ技術的進歩は目覚ましく、東源郷にて栽培されていたゴムの木を使い、ゴムタイヤを大砲の車輪にして機動力を上げたり、マスケットの信頼性の向上、船の一部に鉄を補強材として使うことで船の耐久性の向上など兵器の向上は見られたものの、職業軍人がほぼ消滅し、武士ではなく官僚としての側面ばかり100年間増強されてきたことで武力の低下が著しい事が露見

 

 以後藩校では集団行動や水泳、剣道等の軍事的教育が取り組まれ、軍事作戦を研究する部署が創られる

 

 作戦隊という安直な名前だが、古今東西の軍事資料を取り寄せて軍事研究を続けた結果、彼らは機動力に着目する

 

 素早い行軍で数的不利を戦力と火力の集中で敵を撃滅し、機動力をもって包囲をしたり突破力で敵を混乱状態にするなど肝は機動力と火力をいかに集めるかとされた

 

 

 

 

 

 

 黒照が1720年に藩主から退き、六代目藩主照政時代になるとイギリス商人がやたらと布を売り始めていることに商人達が気がつき、糸を効率的に紡ぐ機械の開発に成功したと思い込む(実際はインドから格安の綿織物が流れ込んできただけであるが)

 

 照政達は伝説となっていた宮永の始祖である照継の書物にヒントが無いか探したところ、足踏み回転脱穀機にヒントがあるとされた

 

 蝦夷では一般にも普及していた足踏み回転脱穀機と糸車の技術を合体させた足踏み糸車を更に改良した4つの糸を同時に紡ぐ四連糸車を開発

 

 これは紡績業界にとって革命的であり、この機械を量産した結果綿織物の価格が暴落、国内での薄利多売、樺太王国経由での清への売り込み、東南アジアへの貿易などで蝦夷藩や蝦夷藩に守られた蝦夷の紡績職人達は利益を得れたが、国内では蝦夷の安い布に価格競争で負けた職人達が失業したり、利益を大きく失う結果となるが、彼らは生糸を使った高級織物に活路を見いだし、以後生糸を使ったシルク生地の質の向上に努める

 

 照政は発明により大きな利益が出ることを理解し、発明を推奨

 

 発明品に懸賞金をかけ、特許に近い法律を整備し、1年に1度産業展覧会を札幌にて行うようになる

 

 

 

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