蛇の女王の成り代わりは呪いの世界を生きる   作:ロールクライ

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強者としての矜持

 

 

 

まずは攻撃に使える私の力を再確認しよう。

一つ目は目を合わせる能力。しかし、この能力はあの男を石化させて殺してしまう可能性があるのであまり使いたくはない。さすがに原作キャラを殺すわけにはいかない。

二つ目は目に障る能力。闇のようなものを作り出し、質量で攻撃する。これは私のメインの攻撃手段となるだろう。

三つ目は目を引く能力。私の周囲を爆発のようなもので攻撃する。・・・言っていないがこれは地形破壊がすごく派手なのであまり使いたくはない。しかし、この破壊力は魅力的。現状、最高火力を誇る。

四つ目は目を見張る能力。これは見せたことはないと思う。この攻撃は・・・攻撃と言えるか微妙で相手を大きく吹き飛ばすことに特化している。吹き飛ばすこと自体に威力があるわけではないので攻撃の威力はあまり期待できない。

あとは目を醒ます能力などで身体能力を強化するくらいか?少なくとも、私が今認知している能力で攻撃に使えるのはそれだけだろう。・・・少なっ!

まあ、うん。十分なのだがな、これで。それでももう少しは欲しかった・・・。

能力自体は原作にないものを含めて戦闘にかかわらないものがほとんどなのだ。

・・・いや、まだ能力に気づいてないだけかもしれない。うん。

とりあえず、この能力とあとは目を欺く能力や目を隠す能力、目を覆う能力などは戦闘には使えるか?そんなところだ。

 

「まあいい。ここまで追いかけてきたことを後悔させてやる。」

 

 

私はとりあえず、男の方に進む。

そして目を逸らす能力を使う。この能力は脅すことに特化している。相手から見ると・・・すごく怖い感じになるのだ。ちなみに原作にはない。

「お前か。私についてくるのは。」

そして威圧的な態度を取りながら口を開くも相手はあまり怖がってないようで普通に返してきた。

「そうだ。そして、お前を殺す者だ。」

「ほう?殺す?私を・・・?ハハッ、それは、楽しみだ。」

できるだけ自分を大きく見せる。これは個人的に重要なことだと思う。戦闘の駆け引きがしやすくなるからな。

「・・・俺の名前はドルゥヴ・ラクダワラ。最強の人間だ。」

「ほう?最強?それは楽しみだ。」

・・・相手は名乗ってきた。正直名乗るかどうか悩んでる。私の名前はアザミでいいだろうがそこじゃない。原作のキャラに名前を知られるのは私の平穏の邪魔をするだけだ。だけど、名乗ったのにも関わらずこっちは名乗らないのも少しどうかと思う。まあ、武人なわけではないのだが、名乗ろう。

 

少し深呼吸をする。これからはどんどん原作キャラが増えてくるだろう。それに全く関わらないのはできないと思う。なら、宿儺や五条悟以外には負けない。最強になってやるのも一興だろう。まあ、仮に宿儺などと戦って勝てるのなら戦ってみたいけど。

・・・覚悟を決めて口を動かす。

「私の名前はアザミ。人間を超えた

・・・

 

 

化け物だ

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

ドゴオオン

何もない平原に爆発が広がる。

そこにいるのは一人の黒い少女と勇敢な戦士の恰好をした男。

どちらもそこまで年を食ってなさそうな見た目。どちらも美人である。

若い美人の男女、何も起こっていないはずもなく・・・

 

ドスン

また一つ音が響く。今度は質量のあるもの落ちたような音だ。

巨大なハダカデバネズミと巨大な黒い塊が争っているように見える。

その周りには、鳥のようなものが黒い少女に突撃する。

しかし、黒い少女に届くことかなわず石のように固まって落ちていく。

それを目を大きく開けて驚く戦士の男。

戦士の男は負けじと鳥を繰り出す。

一体一体が人間を容易く葬れる強さの鳥のようなものが羽ばたく。

しかし、黒い少女には届かない。

黒い少女は動かなかった。突撃されようがなんだろうが関係なく。

ただただ、近くにきた巨大なハダカデバネズミと鳥のようなものを破壊している。

1分

3分

6分

10分

どんどん時間が経過していく。

戦士の男は疲れが顔に出ており体にまとうオーラのようなものもどんどん少なくなっている。

一方で黒い少女はどうだろうか、何もなかったと言わんばかりに立っている。

そして黒い少女は少し口角を上げて口を開く。

「もう・・・終わりか?」

それを聞いた戦士の男は豪快に笑う。

何もない平原に笑い声が響く。

「終わりだと?始まりの間違いだ!領域展開『陰陰滅滅』」

戦士の男を中心に黒い少女を包みながら黒い幕が下がる。

 

領域展開、呪術の極致。

それは呪術全盛の時代である平安時代に多くの術師が使った。必中の技。

平安時代からは術師は基本的に数の有利を捨て、1対1をメインとするために領域は周りの邪魔が入らぬように進化した。

それはあくまで平安時代からだ。この時代ではそんな常識はない。より広く強力な領域がその場を制した。

ドルゥヴ・ラクダワラの術式は式神の軌跡を自らの領域とする。しかし、この領域は違う。

”閉じ込める”ことに重点をおいた領域。

この領域ができあがったとき、黒き少女は驚いたように目を見開き、戦士の男は目を細くした。

 

「領域展開だと?・・・この男の領域は閉じないタイプじゃ?」

黒い少女は不思議そうに戦士の男を見る。

一方戦士は勝ちを誇ったように少女を見る。

「お前は俺に秘技を使わせた。これは素晴らしいことだ!今までのやつらでは使うことがなかったからな。」

戦士の男は少し楽しそうにする。

「だが、このような楽しい時間ももう終わる。実に悲しいことだ。お前のような強者も今、死んでしまうのだから。」

戦士の男は・・・ドルゥヴ・ラクダワラは口角を上げて言う。

「そうだ!お前、俺の女にならないか?そうしたら、生かしてやろう。」

その言葉に不快感を覚える少女。

しかし、ドルゥヴ・ラクダワラは続ける。

「子供を作り、我々の一族を。最強の一族を作ろうではないか!」

ドルゥヴ・ラクダワラはハイになっていた。

強者同士の戦いで勝ちが決まった。そう思ったから。

「お前は、私に勝ったと?」

不快度がマックスに達したのか少女は威圧的に話した。

しかし、ドルゥヴ・ラクダワラは余裕そうにしている。

「ああ、そうだ。だが、楽しかったぞ。だからこそ、今提案をしているのだから。」

「そうか、そうか。」

そうして少女は笑いながら言う。

「今までは、目に障る能力とせいぜい目を合わせる能力しか使っていなかったのだがな?」

その瞬間、ドルゥヴ・ラクダワラの目はアザミと呼ばれた少女の目に釘付けとなる。

「体がうご、動かない?」

「目を合わせただけだぞ?どうした。人類最強とやら、私に勝ったのではないのか?」

はあ~とため息をつくようにアザミは言う。

「さすがに石化はできなさそうだな。一応、お前は強いことには間違いないのか・・・。まあ、関係ないがな。わざわざ誰にも見られない密封空間を用意してくれたんだ。『目を引く』」

アザミがそう言ったころには領域内が全て爆発に埋もれた。

 

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

 

領域が閉じていく。私はドルゥヴ・ラクダワラを見て吐き捨てるように言う。

「私が人間ならお前は私に勝っていたかもな。だが、あいにく私はバケモノなのだ。」

 

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございました。また見てください!
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