ディアボロス教団に対抗すべく、シャドウガーデンを結成したシド、ベル、アルファの三人は各地の悪魔憑きの少女たちを救い出し、仲間に迎えた。
悪魔憑き
それは神々が地上に降りる前の時代、普通の人間として生まれたはずが、ある日を境に肉体が腐り出し、異形へと変わっていく現状ヒューマン、エルフ、獣人の三つの種族の女性だけにしか確認されていない不治の病。
悪魔憑きを発症した少女たちはその醜悪さから周りから嫌悪され、迫害される運命をたどり、放っていれば死ぬか、見世物にされるか、玩具にされるか、どっちにしろ人間扱いをされなくなる。
そうした悪魔憑きの発症者はとある宗教団体に預けられ、治療と称して、非道な実験や処刑を行っている。
こうした後ろ暗い歴史もあってか、悪魔憑きを助けようとする人間は皆無である。
例え、それが英雄だったとしても
シドによれば体内の膨大な精神力による致死性の魔力暴走であり、第三者が暴走を緩和、制御するころで完治することが分かった。
シドのように精神力を緻密に極限までコントロールする技術を身に着けること自体希少である。
そうした努力の結晶をアルファやベルに伝授させ、より多くの悪魔憑き被害者達を救済させた。
救われた少女達は居場所や生きる目的が与えられ、なにより人間として扱ってくれたことに感謝をし、シド達に一生の忠誠を誓った。
_______________________________________
シャドウガーデンがディアボロス教団の支部や末端を襲う目的はオラリオに存在するファミリアとディアボロス教団の関係を調べることとその証拠物品を取り押さえることである。
ディアボロス教団は長年権力維持のためにあらゆる勢力と水面下で繋がり、蜜月な関係を結んだ。
闇派閥などの犯罪組織は勿論、ギルド傘下の一部の派閥、ギルドの職員、商会、オラリオ外の国々の権力者などと多様な立場の組織から支援を受けて優位に立っている。
ディアボロス教団の基盤は強固で、結成して日が浅いシャドウガーデンと真っ向から対立しても崩すことはできないだろう。
まずはディアボロス教団を支えている組織を崩すことから始まり、弱体化したところを一気にたたいていくのが理想的だ。
そのために各組織を社会的に葬るための弱みを確保する必要がある。
何事も地道にコツコツやるしかないのだ。
真夜中の最近まで人が住み着いていた痕跡がある古い地下遺跡。
奥まで繋がる通路一体に夥しい血が流れた死体の山が散らばっている。
応戦に来た者たちもたちまち瞬殺されていき、逃げ出そうと悲鳴を上げて背を向けた者も容赦なく葬られていた。
騒ぎを聞きつけ、大広間に灰髪の偉丈夫と手下複数が駆け付けた。
「き、貴様等らは一体....」
黒いスーツを着た10代前半のエルフや獣人たちの少女の7人の集団。
その中に混ざる白髪赤眼の少年一人。
屈強そうな戦士には見えないが、その冷たい殺気は男をひるませる。
「我等はシャドウガーデン」
「ディアボロス教団の壊滅を目的とする者」
「我々は全てを知っている」
「魔神ディアボロスの復活、英雄の子孫、『悪魔憑き』の真実....」
「そして、オラリオを裏から操り、堕落させていることも既に把握している。」
「ッ!!その名、その秘密を!何処で知ったッ!!」
誰も知られることのない情報を当然のように口にする子供の存在に冷静さを隠せない。
「調子に乗るな!相手は所詮ガキの集団だ!数で押せぇ!」
指示を受けた男の集団は一斉に攻撃を仕掛けるが、連携した六人の少女達の反撃を喰らう。
灰髪の男は剣を取り、一直線に掛け、アルファに突撃するも、軽く受け流し、攻勢に出たとき、華麗な剣技を浴びせ、男は反応が遅れ、胸を切り裂かれる。
かろうじて致命傷を回避できたが、背後からアルバスが近づき、剣を振るい背中を浅く切り裂いた。
傷を負い続けているのはシャドウガーデンではなく、自分だけ。
「(くっ…レベル2の私をここまで追い詰めるなんて、信じられん。)」
このまま戦っていは勝ち目は無いと判断した男は懐から赤い錠剤が入った瓶を取り出し、それを一錠飲んだ。
すると、彼等の魔力が膨大し、その力のままにアルファとアルバスを攻撃し、距離を離した後、突然地面に剣で穴を開け、そこから逃亡する。
「追いますか」
「必要ないわ。この先には彼がいるもの」
「そうだね。師匠(マスター)一人なら心配ないか」
「!!その為に別行動を....!流石はシャドウ様です!!
「それよりも私たちは早く目的を果たすわよ。」
目的達成後、シャドウ除く、七人の少女達とアルバスは今後の動きに関して話し合ってた
【七陰】
アルファをはじめ、後から救済した悪魔憑きの被害者六人をまとめた名称。
ちなみに名前を考えたのはシド。
メンバーは七陰の実質的なリーダーの完璧超人の金髪のエルフのアルファをはじめ、
何事も「堅実」にこなし、読書が趣味の銀髪エルフのベータ。
メンバー一の頭脳で、一番の努力家にし、運動音痴な黒髪エルフのガンマ。
アホな子呼ばわりされているが、弱肉強食思考の黒髪獣人のデルタ。
精神力操作は随一で、スライムを使って何か盛っている水色髪エルフのイプシロン。
天才肌で隠密活動が得意な金髪獣人のゼータ。
おとなしいように見えて、マッドサイエンティストの紫髪エルフのイータ。
個性的で癖の強いメンバーである。全員のシド(ベルも協力)の戦闘訓練や陰の叡智なるものを与え高い能力を有し、さらにザルドやアルフィアによる特訓もあって、さらなる成長を遂げていた。
七陰がここまで結束できるのはシドのカリスマ性、ベルの人柄、アルファの統率力があってこそ。
「今後の方針だけどこれからオラリオを中心に活動していくわ」
七陰のリーダーアルファは切り出した。
「だけどオラリオは世界中どこより強いファミリアを抱えている都市で、その総戦力は未知数です。」
「そこに巣くうディアボロス教団。近づけば近づくほど強力な組織だと改めて認識しました。。今の私たちじゃ敵いません。組織の規模を大きくすることを提案します。」
ベータとガンマが分析した結果をまとめ、報告する。
「え~どんな敵がいようとボスとアルバスとデルタ達がいれば百人力なのです。」
デルタが駄々をこねる。
「だめよデルタ。今の私たちは恩恵をまだ持っていない。スライムボディスーツと精神力制御頼りだけじゃきつい戦いになるわ。」
「だが、神選びも肝心だな。私たちのような組織に協力し、信用できる神様じゃないと」
「....神様を洗脳する薬の開発.....」
イプシロンがデルタをなだめ、ゼータがシャドウガーデンに不足要素を指摘し、イータがとんでもないことを口走る。
オラリオ進出に向けて、各々やるべきこと、為すべきことをを明確に意見しあい、
「僕からも意見いいいかな。」
アルバスが口を開き、今後の自分の行動方針を七陰に伝えた。
きっかけを思い出す。
僕は師匠(マスター)から悪魔憑き、ディアボロス教団のことを聞いて、すぐに独自に調べ出した。
そんな悪の組織みたいなのが長年知らずにされていること自体、にわかに信じられなかったし、調べられるだけ、調べたんだ。
そんな中、叔父さんとお義母さんに珍しいお客さんが来てたんだ
一部灰がかかった漆黒の髪。纏う衣も黒く、まるで闇の中で暮らす住人のようだった。雰囲気的に神様かな。
何か手がかりがあると思って質問したんだ。「ディアボロス教団って知っていますか」と。
するとその黒い神様は数秒時が止まったように停止し、動き始めたら真剣な眼差しで顔に近づいて、「どこでそれを知ったんだ」と問い詰められたんだ。怖かった。
色々と話を聞いてみたらディアボロス教団は本当に実在していたことが分かった。
周りにいた叔父さんもお義母さんもお爺ちゃんも真剣そうな顔をしていたから、この黒い神様が適当なことを吹いていないのは間違いない。もしやっていたら福音(ゴスペル)されていたし
それはそうと師匠(マスター)が言っていたことは出鱈目じゃなく、真実を言っていたんだ。
そうと分かれば僕のやることは決まった。
僕は村を盗賊に襲われたことから明確な悪に対して、強い敵意を持つようになった。
ディアボロス教団。悪魔憑きとなった女の子たちを苦しめてきた卑劣な犯罪者集団。
叔父さんとお義母さんがいたファミリアを追放して、後のオラリオの英雄を貶した罪は重い。
今オラリオに住んでいる人たちだって、知らずにディアボロス教団の支配を受けている。その毒牙にかかるのは時間の問題だろう。
これ以上奴らを好き勝手にさせ無い。
奴らが今現在の英雄を自分達の都合のいいように操っているなら、僕は英雄にはならない。
僕は陰の実力者としてディアボロス教団を倒す。
___________________________________________
「アルファたち旅に出るらしいよ」
シドは今まで世話してきた子たちが突然離れることを聞いても動揺しなかった。
察してしまった。彼女達はディアボロス教団なんて存在しないことに気づいてしまったのだ。だからもう、こんな茶番には付き合いきれないから自由にさせてもらいますよ、だけど悪魔憑きを治してもらった恩があるからローテーションで1人付いていく。
つまりそういうことだろう。
設定に巻き込んだ純粋無垢なベルも同じだろう。きっと彼女たちに言われ、嘘だって気づいているだろう。
それでも僕を気遣ってか気づかないふりをしているだろう。
ザルドとアルフィアも子供のごっこ遊びに真剣に付き合ってくれたことは感謝してるよ。
だけど寂しいな
僕は少しだけ悲しかった。前世でも、子供のころはみんなヒーローに憧れた。僕も同じように陰の実力者に憧れた。だけどみんな大きくなって、いつの間にか憧れていたヒーローの存在すら忘れていって、僕は1人取り残された。だから彼女達も、大人になったのだ。
ただ一人ベルを除いて
運悪く盗賊に攫われていたところを、たまたま狩っていただけの僕に弟子にしてくだいと言ったことから始まった。
前世で一人で陰の実力者になるために修行に明け暮れていたけど本当にこれが正しい道なのかは分からなかった。
もしも、陰の実力者という存在に共感できる仲間がいればなにか変わっていたかもしれない。
そんなわずかに残る後悔を胸にベルを陰の実力者にするための修行を付けた。
常人から見たら気が狂っているような修行に嫌な顔することなく、ついてこられた。
何がベルをそこまで動かす原動力になっているのかは分からない。
陰の実力者はベルがそこまで憧れる価値があるものなのか
ベルも結局また大人になって夢から醒めてしまうのか
珍しく他人のことで悩むシドだが、対面したベルは今まで世話になったシドに対して、ある提案をする。
「師匠(マスター)、僕は陰の実力者としてまだまだ未熟だ。」
「だから僕と一緒にオラリオへ行って、冒険者やろうよ。」
僕は少しだけ嬉しさを隠せなかった。憧れを愚直に進む同士、出会えたことは最高の幸運だった。
二人の愚者は共に陰の実力者を目指し続けることを誓ったのだ。
エレボス「なんでディアボロス教団知っているんだよ」
アポロン・ファミリアと戦争遊戯することになったら助っ人は誰にするか
-
ジミナ・セーネン
-
ジョン・スミス
-
スタイリッシュ・盗賊・スレイヤー
-
アルフィア
-
リュー・リオン
-
七陰の誰か一人