あれ?おかしいな。長い間、主人公視点を書いてない様な気がする
何でだ?まだ主人公視点に帰って来ない・・・・
___一夏視点___
「何で止めるのか聞いてもいいか?千冬嬢ちゃん」
惨劇を止めたのは千冬姉だった。
右手でアリーの左手を掴み、左手で手刀を作り首に叩き込もうとしたのかアリーに右手で受け止められていた。
「やり過ぎだ、早く四季を起こせ」
「ククク、あんな殺気を出してた奴の言う事か?まあいいや、嬢ちゃんも怒ってたみたいだし勘弁してやるよ」
横目でテーブルに叩きつけられたオルコットと目が合ったのか見下した嗤いを浮かべながら目を閉じた。
「ふわぁ~~っ、ん?おはようございます千冬さん・・・・・・何かありましたか?」
盛大な欠伸をしながら目を開けた姿に獣の様な気配は無かった。
周りがあまりにも静かなのが変に思ったのか何処かズレた質問をしている。
「四季・・・・昨日何をしていた?」
「おおうっ!?何か怖いですよ千冬姉さん?一体何が起きたんですか!?」
千冬姉とアリーの龍虎相討つは虎が子狐の狐になってしまったのでアッサリと龍に呑まれた。
「な何もしてませんよ~酷いなぁ~」
子狐は誤魔化しにかかったが龍には無意味だった。
「そうか、後でじっくり聞かせて貰うとしよう。席に着け!次は寝るなよ・・・・」
「は、はいぃ~・・・・了解です」
離れる前に千冬姉の眼光が四季に突き刺さり、四季は委縮したまま席に着いた。
「ま、待ちなさい・・・・一体どういうつもりかお答えなさい」
「えっと、額が赤いけど大丈夫?痛くない?」
「痛いに決まってますわ!まだジンジンしてますわよ!そうじゃなくて決闘の話で何故私を殺めようとしたのかを聞いているんです!」
怒りが収まらないのか机をバンバンと叩いている。
「・・・・アリーが君を殺そうとしたの?」
四季が周りを見ると皆が無言で肯定した。
「うーん、それはないんじゃないかな?アリーが本気で君を殺そうとしたのなら君は既に死んでる筈だもん」
「お、織斑先生が止めたから生きているのです!いなかったら既に・・・・わ、私は・・・・」
オルコットがあの時の恐怖を思い出したのか青ざめながら声を絞り出すと四季は右手を前に出した。
クラスの皆がざわめいた、その手にはポケットピストルが握られておりオルコットに向けられていたからだ。
「ほら、こういうのがあるし殺そうと思えば確実に殺せたはずだよ」
オルコットの顔が更に青くなっていく、四季はポケットピストルを睨んでいる千冬姉に投げた。
「まだ君が生きている時点でアリーは殺すつもりなんてなかったんだよ、それに決闘って何?」
四季は首をかしげている、アイツはたまに信じられない事を知らないからな。
「スポーツの試合の様なモノだ、戦っても殺し合いになるモノじゃない」
「へぇ~、そんなモノがあるんですね初めて知りました」
四季は納得したのか頷いて千冬姉を見た。
「スポーツって事はルールがあるんですよね?何がダメで何が良いのか教えて下さい」
四季が言ってる事が理解できなかったが千冬姉は理解したみたいだ。
「決闘をするまで相手に何もしてはいけない・・・が大前提としてある」
「なるほど本当にスポーツなんですね、それって決闘をフッかける方が圧倒的に有利じゃないですか?」
「そういうモノだ、諦めろ。決闘は一週間後の月曜、放課後に第三アリーナで行う。織斑も準備しとくようにクラス代表も一緒に決める」
「えっ!?ここで俺に飛び火が!?」
予想外だった、クラス代表の事なんて頭から抜けていた。
「いきなり言われても・・・・」
「もう授業が始まる、異論はなしだ」
ああ、優しき俺の姉がすっぱりと切って山田先生の授業が始まる。
クラスにわだかまりを残したまま。
___四季視点___
アリーに起こされて周りを見ればクラスの空気が死んでいた。
アリー、君は一体何をしたんだ?クラスの視線に怯えが混ざっている。
オルコットさんだっけ?彼女の姿と話を聞く限りアリーにやられた様だ。
でも殺されかけたっていうのが不可解だ、アリーが殺そうとすれば確実に殺す。遊ぼうとしなければだけど。
一体何があったのやら、詳しい事は誰も話さない。
それよりもヤバい事がある・・・・千冬さんの機嫌がすこぶる悪い。
もちろん寝ていた事も理由の1つだろうが・・・・何故寝ている程、睡眠不足になったのかを知ろうとしている。
・・・・言える訳ない、女の子を泣かせて泣き止むまで起きていたから寝不足になりました・・・・なんて・・・・
俺も恥ずかしいが全部話してくれた簪さんに悪い。
放課後、対峙した千冬さんの追及を何とか、本当に何とか誤魔化して部屋に戻った。
「つ・・疲れた・・・・本当に疲れた・・・・まだ寝不足の身体に響いたなぁ」
ほうほうの体で部屋の中に入ると水色の髪をした修羅がいた。
「ど、どうかした?簪さん」
「さっき目を覚ました所なんだけど、何か知らない四季君」
名前で呼んでくれている、普段なら喜ぶんだけど声が怖くて、それ所じゃない。
「ず、随分とお寝坊さんだね簪さんは」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
だんだんと簪さんの目から光が無くなっていくのが見えて、自然と平謝りしていた。
今日は何時になったら眠れるのかなぁ。
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