次の日、昨日より寝る事が出来たので俺は起きていられたが俺より酷い人がいた。
一夏だ、二時間目が終わった時点で12ラウンド戦い終わった後のボクサーみたいに力尽きている。
「マズイ・・・・このままじゃ何も出来ずに負ける・・・・」
「クラス代表になりたくないんじゃなかったけ?負けたいんじゃないの?ていうか何で毎回来る訳?」
また一夏が椅子を俺の席まで持ってきて項垂れている。
「別にいいだろ?お前の傍に居ると質問責めに会わなくて済むんだよ」
「何?俺が社交性なくて人除けに使えるって言ってんの?」
黙って一夏の首に手を掛けた。
「う・・ちが・・・・すみませんでした」
「ったく、まっ別にいいんだけどね。慣れてるし、それよりも質問に答えくれ」
一夏は俺の顔を見て首をかしげやがった、ホントに首を絞めてやろうか。
「負けても良いんじゃなかったっけ?先の質問だバカモノ」
「悪い悪い俺だって男だ、やるからには負けたくないからな」
「そっか、一夏らしいね。そんな一夏にアドバイスをしようと思うが・・・・」
横目でちらりと一夏を見ると目を輝かせていた。
「是非教えて下さい!お願いします!」
「男1人で勝ってこそじゃない?」
一瞬だけ一夏の顔が歪んだが直ぐに懇願する顔に変わった。
「いや友の力を合わせて勝っていうのも男だろ?」
「んじゃ教えてあげる、ISを動かす時は殆んど感覚で動かしているモノだ。操熟してから操作性を上げる為に理論を覚える・・・・それが一夏に合ってると思う」
「な・・なるほど・・・・それで一体どうすればいい?」
「それくらい自分で考えろ・・って言いたい所だけど教えてやる」
更に一夏の目が輝くと俺は前の席の篠ノ之さんに声を掛けた。
「篠ノ之さーん!ちょっと良い?」
「なっ、何だ?何か用か!?」
俺達の様子を横目でチラチラ見ていた篠ノ之さんは少し狼狽しながら近くに来た。
「一夏に剣道の稽古をつけてくれない?コイツ多分3年くらい剣を握ってないと思うから」
「ちょ、ちょっと待ってくれ四季!ISのアドバイスじゃないのか?」
「何?そんなに長い間、剣を握ってなかったのか一夏?」
2人とも怪訝な顔をしてそれぞれに疑問をぶつけた。
「言っただろ一夏、お前は感覚でISを使うだろう。だからまずは感覚を鍛えろ、剣道の究極のして基礎である集中は必ず戦闘で役に立つから」
「そういう事か分かったぜ四季!頼むな箒!」
「あ、ああ・・任せろ!」
「これから放課後に2人で稽古をする様に分かった?」
2人とも頷くと自分の席に戻った。
次の休憩時間にも一夏は俺の席に来た。
「お前バカだろ、ISは感覚で動かすモノだけど知識がいらない訳じゃない」
このバカは前の授業中に瞑想してて千冬さんに殴られていた。
「どういう_「ISにどんな機能が付いてて、その機能がどのように作用するのかくらいは基本だ!知ってるか知らないかでは大違いなんだよ!」な、なるほど」
コイツ本当に分かっているのか?だんだん不安になってきたコイツの頭の中が。
「あと6日だぞ?ホントに勝つ気ある?」
「当たり前だ!男に二言は無い!!」
「なら後6日、休む時は寝る時だけと考えて行動しろ!分かったな!」
一夏の身体が強張り返事をすると次は顔に疑問を浮かべた。
「何で四季はそんなにISについて詳しいんだ?明らかに予習って・・だけ・・・・」
一夏は何かに気付いたのかハッとして問い詰めて来た。
「お前たしか千冬姉に2日前に拉致されたって言ったよな?それに頭に麻袋を被されていた筈だ・・・・どうやって予習なんてしたんだ?」
ようやく気が付いたのか、かなり今さらな気がする。
「今頃かよ、ようするに前からISの事について知っていただけだ、さらにアドバイス出来たのはISに似た様なモノを操った事があるからだ」
「そうなのか・・やっぱりISに乗った事もあるんだよな?」
周りの女子達も聞き耳を立てている事が分かる。
「ない、言っただろISに似た様なモノならあるって正確にはISじゃねぇんだよ」
まただ、一夏を相手にしてるとアリーの口調が混ざってしまう。
「そういう事だ、ISに乗ってない奴の言う事が信じられるなら言われた事をしてみてくれ」
「もちろん四季の言った事だ!信じてやってみるさ!」
一夏は本当に真っすぐな奴、一度信じた奴は最後まで信じる事が出来る・・・・だがソコが危うくもあるが。
前を見ると千冬さんと山田先生が入って来た。
「席に着け、授業の時間だ。その前に織斑、お前に専用機が用意される事が決まった」
クラスは騒がしくなるが一夏だけは納得してなかった。
「四季の分はないんですか?」
「詩乃崎についてはまだ公式に発表していない為に専用機を用意出来ない」
クラスが先の話を聞いてる所為か、やっぱり使えないんじゃないのって空気がでている。
「それに・・詩乃崎、今回の事で専用機が必要か?」
千冬さんは俺の答えが分かっているかの様に質問した、おそらく信頼してくれている。
「必要ないです、この程度の事は騒ぐ必要すらないかと」
千冬さんは俺の答えに満足したのか何もなかったかの様に授業を始めた。
1人右前にいる金髪の女子だけがプルプルと震えていた。
まだ戦闘に入らない・・・・亀展開で申し訳ありません
次こそ戦闘に入るかなぁ?