先にお詫びを・・・・申し訳ありません!!
それではどうぞ
その日、部屋に戻りくつろいでいると簪さんが帰って来た。
だが、また様子が変だ何かあったのだろうか?
「おかえり、どうしたの?何かあった?」
簪さんの目を覗き込むと怒りや悲しみ、焦りにやるせなさが混じっていた。
「・・・・男性操縦者の専用機を作るから私の方は無期限延長だって・・・・」
簪さんは日本代表候補生、専用機を配備されるべき人なのにソレがされない。希少な男性操縦者の為にというだけで。
「形は出来ている・・・・後は此処の設備で何とかするから大丈夫・・・・」
女尊男卑が浸透してる中で簪さんの対応は手放しで称賛できるモノだ。
男である俺に当たる訳でもなく事実を受け入れて自分で完結して解決しようとしている。
「だから四季君は気にしなくていい・・・・」
「おかしい」
俺はそれだけ呟くと簪さんは怪訝な顔をした。
「俺はまだ公式に発表されてないから専用機は開発どころか検討すらされてないはずだ」
「でも四季君以外に織斑先生の弟さんがいる」
簪さんは一瞬だけ驚いたが他に理由を付けて俯いた。
「それも変だ、一夏の専用機は既に完成している。なにせ6日後には決闘があるからね、簪さんの専用機の完成は延びても6日の筈なのに・・・・」
いや、少し考えれば分かる事だ。簪さんの専用機を作っているのは人間だ。
「なら・・・・どうして?」
今にも簪さんは泣きそうになりながらも俺は非情にも口にした。
「一夏がISを使えると分かったのは最近だ、いくら早く作り始めたと言っても時間は2か月も無いだろう・・・・そんな短期間で一から専用機を作れると思う?」
簪さんは無言で首を振るが答えに辿り着いていない。
「つまり一夏の専用機を作ったのはISの開発者であり規格外の天災の篠ノ之 束、その天災が作った男性操縦者の専用機が研究所に届いた・・・・さてどうなると思う?」
簪さんは全てを理解したのか唇から血が出るほど噛みしめて俯いた。
「そう、ぎりぎりまでデータの収集を行い一夏に渡した後も操縦ログによりデータ収集、そして長い長い解析の時間がくる」
なんの面白味もない代表候補生の専用機よりも様々な可能性を秘めた男性操縦者の専用機を取った。
ただソレだけの事・・・・素晴らしい事だ、自分が代表候補生でなければ
「そっか、私のは切り捨てられたんだ・・・・」
簪さんはそれでも冷静に現実と向き合っている。
「必ず、必ず1人で私の専用機を完成させてみせる」
「無理だよ、断言しよう。君1人では絶対に完成させられない」
無責任に出来るなんて俺は口にしない、そんな考えは後に自分の首を絞めるだけだから。
「だ、大丈夫・・・・お・・お姉ちゃんだって1人で「自惚れるな!!君のお姉さんも本当に1人で完成させたのか!?」
簪さんは何かを思い出すかの様に黙り込んだ。
「あの天災の束さんだって1人でISを開発した訳じゃない、それなのに本当に君1人でISを完成させられると思ってるのか?」
「・・・・このまま・・・・泣き寝入りはしたくない、例えどんな事をしてでも完成させてみせる」
振り絞った声には確固たる決意が秘められていた。
「どんな事もするなら、まずは目の前の人間に助けを求めてみたらどう?」
簪さんはハッとして俺の顔を見た。
「でも貴方はISに乗った事がないって・・・・」
どうやら噂を聞いたらしく何も知らないくせに・・・・と言ってるようだ。
「束さん、幼い頃からの知り合いなんだISの開発にも関わった事がある」
内緒にしてねとウィンクしながら驚愕したままの簪さんに左手をだした。
「長い間、開発からは遠のいていたから今すぐ力になれるかは分からないけど必ず力になるし、少なくとも2人なら何をするにしても選択肢も視界も開けると思うから一緒にやってみない?」
簪さんは俺の手を取った。
「それに友達が目の前に居るのに1人で背負い込もうとしてるんだもん、俺だって怒るよ」
空いてる右手で簪さんの額にデコピンをして笑った。
「ご、ごめんなさ「違う、今言ううべきは謝罪じゃない」
「あ・・・・ありがとう、わ私の・・と、友達で居てくれて・・・・」
簪さんは照れて顔を赤くしながらもしっかりと言うべき事を言った。
「気にしなくて良いって、友達でしょ?」
その時2人のお腹が同時に鳴った、握ったままの手を引っ張り部屋を出た。
「よし!腹が減っては戦は出来ぬ!晩御飯食べに行こ!」
「え?ちょ、ちょっと待って・・・・」
簪さんは引っ張られながらも何とか付いて来た。
「それと機体の出力とかスペックとかデータ上でいいから考えといてね」
「うん、分かったけど何時までに?」
「俺の決闘が終わったら直ぐに訓練機の使用許可はアッサリと降りると思うからソレまでには」
簪さんは期待に満ちた目で俺を見た。
「やっぱりISに乗った事があるんじゃ・・・・」
「ないよ、でも・・・・使えないとは一言も言ってないでしょ」
その時の俺の顔には悪い笑顔が貼り付いていただろう。
でも、その顔を見ても簪さんは嬉しそうに笑っていた。
まるで小さな時に悪戯をしている子供の顔の様に。
入らない・・・・戦闘に・・・・
次こそ次こそ戦闘に入ります!
どうしてもコレだけは書きたかったんです!
許して下さい!!