「まずは褒めて差し上げますわ、ISを動かせたんですね」
オルコットさんは笑顔だけど苛立ちと怒りが溢れだしている。
「ありがとう、別に褒められる様な事じゃないよ」
「当たり前ですわ!優秀なのはISであって貴方ではありません!!」
ふと感じた疑問をアッサリとオルコットさんにぶつけた。
「男って言わないんだね、もしかして一夏に惚れた?」
「そそそんな事ありませんわ!!」
図星だったみたいだ分かりやす過ぎる、でも既に戦いが始まっている筈なのに隙だらけ過ぎる。
わざとなのかなぁ、逆に困惑してしまうよ選択肢が多すぎて迷ってしまうくらいだ。
「・・・・それよりも、もう1人の貴方をお出しなさいな」
この人ホントに正気なのかな?恋は盲目と言うし正しい判断が出来てないかもしれない。
「貴方は許してあげてもいいですわ、後で地べたに這いつくばれば・・ですけど」
「どうやらホントに正しい判断が出来ていないみたいだ、後で千冬さんに腕の良い精神科医を教えて貰いオルコットさんに教えてあげよう」
「なんですって・・・・今、何とおっしゃいましたか?」
俺はハッとして口を押さえた。
「もしかして口に出てた?」
「それはもうハッキリと・・・・良いですわ、私が腕の良い医者の所に送って差し上げますわ」
オルコットさんは取り回しの悪い長いライフルの銃口を俺に向けた。
「それと、どっちを先に相手をするの?やっぱりアリーから?」
「ええ、そちらからで構いませんわ。どうせ大した違いはありませんから」
「分かったけど、たぶん・・・・戦いはもう終わってるよ」
オルコットさんが何かを言ってるけど、もう耳に届かない身体をアリーに預けたから。
___アリー視点___
四季視点で見ていたが目の前のガキはホントどうしようもねぇな。
四季が考えていただけで6回は撃墜、8回は戦闘不能、24回は殺している。
さすがに憐れ過ぎて言葉もでねぇ、つうか面白くねェ。
__サッサと終わらせるか__
「どうやら代わったみたいですわね、あの時の屈辱をたっぷりと味会わせてあげますわ」
ISを纏えば負けないと死なないと考えているからか随分と強気になってるじゃねぇか・・・・くだなねぇ・・・・
「あぁ~あ、お前に1つ良い事を教えてやる。戦争ってのはな戦う前から勝負が着いてるモンだ」
「先程も似た様な事を・・・・一体何を?」
「それを引っくり返せるのは強者だけだ、そしてテメェは強者じゃねぇ只の凡人だ」
顔の横をライフルから放たれたビームが通る、怒りに任せて引き金を引いたか?
「その言葉、そっくりそのまま貴方にお返ししますわ覚悟なさい」
空中から地面へとゆっくり降り立った右手には実体化させたスイッチを持って。
あのガキは何をしてるのかと様子を見てやがる。
「・・・・ホントに、どうしようもねぇガキだなぁ!!」
「っ!?きゃあああああああああああああっ!?」
右手のスイッチを押すと空中にいたガキが何かに叩き落とされる様に目の前に墜落した。
倒れているガキの頭を左足で踏み左手で実体化した刀を首に添えた。
「い、一体何が・・起きたので・・・・」
「ネタばらしをしてやるよ、このスイッチはなぁ此処の観客席を保護するバリアの範囲を設定した範囲に変えるモンなんだよ。ここまで言えば分かるよなぁガキィ?」
観客席ギリギリの高さに設定していたから空中にいた自分はバリアに押されて地面に激突した事を理解したのか足の下でガキがハッとして唇を噛んだ。
「っ・・そ、そんな事をしてまで勝ちたいのですか?」
「クハハ!!そりぁ負け犬の遠吠えってやつか初めて聞いたぜ!言ったろ、戦いは戦う前から勝負が決まっているモンだってなぁ!!」
ガキは全てを理解したのか悔しさのあまり唇から血が出るほど強く噛んでいる。
スイッチをもう一回押してバリアの範囲を通常の状態に戻してっと。
「さてとぉ、次は四季の番だ、アイツを病院送りにするとか言ってたなぁ・・・・やってみろ」
最後の一言は聞いた事ねぇ声が出ていた気がするが既に身体を四季に渡した。
___四季視点___
目を開けると左足でオルコットさんの顔を踏みつけていた。
「うわぁっ!?大丈夫?オルコットさん!!」
急いで足をどけてオルコットさんに手を差し出すと手を弾かれた。
「っ~~~~!一体どういうつもりですの!?」
オルコットさんは俺の手を払った手で指さしながら立ち上がった。
「え~と、アリーとは決着が着いたんだよね?次は俺の番じゃないの?」
「つ、次は一体どんな罠を仕掛けているのか知りませんが受けて立ちますわ!」
オルコットさんの目が怒りで血走っている、アリー本当に君は何をしたの?
「俺はそんな事しないよ、って言っても信じないだろうけど一応言っとくね」
「これからは戦闘の"闘"の闘いを始めよう!お互いに全力を出し尽くせる事を望んで!!」
オルコットさんから距離を取って俺は声高らかに宣言するとオルコットさんはライフルの銃口を俺に向けた。
オルコットさんの銃口から光が放たれたのを合図に四季である俺の闘いが始まった。
まずはアリーから