IS もう1人の俺は戦争屋   作:悠連

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這い寄る邪神は鬼の顔

 

案の定授業に遅れた一夏が千冬さんに出席簿で叩かれて授業が始まった。

 

「四季~、よくも俺を裏切ってくれたな~」

 

一夏が頭がボサボサの状態で俺の横に来た、どうやら女子の津波に呑み込まれたようだ。

 

「ごめんね、織斑くん僕の所為で・・・・」

 

後ろのデュノアさんが一夏に謝っている。

 

「いや、来たばっかりだから仕方ねえよ・・・・えーと?」

 

「シャルルでいいよ、織斑くん」

 

「ありがとうシャルル!俺の事は一夏って呼んでくれ!」

 

あ~あ、そんなデカイ声を出すと邪神が這い寄って来るのに

 

2人同時に出席簿で叩かれた、一夏と俺が

 

「私語は慎めバカモノ、それと誰が這い寄る混沌だ?」

 

「主に生活空間が」

 

そんな事は口が裂けても言えない、言ったらホントに口を裂かれるまである、隣を見ると一夏も頷いている。

 

「ほおぅ~、お前ら2人とも喧嘩を売ってるようだな?」

 

千冬さんの目から光が無い!

 

「あの~、何か口に出したりしませんでしたか?」

 

「ああ、主に生活空間が・・・・と」

 

「良かった~、そんな事は口が裂けても言えない、言ったらホントに口を裂かれるまである。は口に出してなかったみたいですね」

 

隣の一夏は今にも失禁と失神しそうな顔をしている・・・・まさか・・・・

 

「・・・・殺す・・・・」

 

まあ!なんということでしょう!目の前の邪神の姿が変わっていくではありませんか!

 

___ただの殺意の塊に___

 

その後、俺と一夏だけではなく1組と2組の生徒全員が蜘蛛の子を散らす様に逃げて授業の時間がリアル鬼ごっこになった事は言うまでもない事だった。

 

___________________

 

 

「よし!これから1組と2組合同で実習訓練を始める!!」

 

「はい!!」

 

二つのクラスが同時にするためか声にも張りがある。

 

何故か開始時間が1時間遅れているが誰も何があったかを覚えてないのか首を傾げている__いや、山田先生だけが千冬さんを見て怯えている。

 

一体何があったんだろうと思って口に出そうとした瞬間

 

お前はいいから黙ってろ!!とグラウンドにいる全員に睨まれた。なにコレ?新たないじめ?

 

「専用機持ちは織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だな。では八人グループになって実習を行う。各グループリーダーは専用機持ちが行え・・・・それと詩乃崎!お前は山田先生と模擬戦をしろ」

 

なんだか随分とスッキリした顔をしている千冬さんは山田先生を見た。

 

「詩乃崎の実力はご承知だと思いますが同じ訓練機だと思って油断しないで下さい」

 

「はい!国家代表を相手にするつもりでやります!!」

 

いつも気弱な山田先生が随分と落ち着き払っている。

 

「そんな、過大評価し過ぎですよ・・・・それに何故か全身に鈍い痛みがあって全力で動けないですし」

 

何かを思い出したのか山田先生の顔がみるみると青くなっていく。

 

「この通り、アレだけやってもケロッとしてる奴です。思いっきりやって下さい」

 

「そ、そうみたいですね・・・・」

 

なんだか変な空気になってしまった、ホントに何があったんだろう?

 

「実習の順番待ちの者は模擬戦をしっかりと見るように!見終わってから始めてもいいがノルマはやって貰う!」

 

「はい!!」

 

今回はラファール・リヴァイヴでいいか、身体も痛いし

 

山田先生と向かい合って千冬さんを見ると頷いて手を上げた。

 

「では、はじめ!」

 

千冬さんの号令と共に空へと一気に上がり、右手にライフル、左手にサブマシンガンを持って山田先生が同じ高さまで来るのを待った。

 

「?どうかしましたか?」

 

「下手をすると下の生徒に危害が出るかもしれないですからね、ここから始めましょうか」

 

言い終わると同時に左手のサブマシンガンを一発だけ放った。

 

それを合図に射撃円軌道を一緒に行いながらクルクルと位置を入れ替えながら空を縦横無尽に翔け回る。

 

左手のサブマシンガンを牽制にして右のライフルで狙い撃つ、射撃のタイミングも左右の時間差も軌道のフェイクも入れるが全て山田先生に回避される。

 

それどころか山田先生は高速戦闘で位置もスピードもフェイクすらも読み切って正確な射撃をしてくる。

 

こんな楽しい戦いを五分も続けていると血が沸騰しそうになる。

 

下を見ると一夏が箒をお姫様抱っこで打鉄に乗せていた、すぐに一夏にプライベートチャネルを開いた。

 

「一夏!箒に打鉄の初期装備の刀を出させろ!いいな!あと十秒でソッチに向かう!!」

 

下で一夏が慌てながら指示を出すのを横目に見ていると山田先生の射撃が頬を掠めた。

 

俺は更に顔がニヤケルのを感じながら右手のライフルを投擲して空いた右手にスモークグレネードを持ち後ろ手に少し上に投げた。

 

円軌道をしているので山田先生との位置が入れ換わった瞬間、サブマシンガンでスモークグレネードを撃ち抜き山田先生の視界を奪うと同時に一夏達の元へと翔ける。

 

「箒ぃ!!刀をコッチに投げろ!!」

 

困惑しながらも箒は手にした刀をコッチに投げた。

 

「っしゃ!!ッハハハハハハハハ!!」

 

空中で受け取ると右手に持ちながら減速をまったくしないで地面すれすれを通過して空へと翔け上がる。

 

既に煙幕から脱出した山田先生は一直線に翔け上がって来る俺に射撃を繰り返しながら距離を置こうとするが距離は強引に縮めさせて貰う。

 

弾層を換えた左手のサブマシンガンをばら蒔きながら更に近づいて行く、避けきれず何発か機体に当たるが問題はない。

 

最後に左手のサブマシンガンすら投げつけて視界を狭めて一気に懐に入って斬り付けた。

 

「くぅ~っ!!」

 

山田先生はすぐに体勢を整えて追撃しようとする俺に自爆覚悟のグレネードを撃った。

 

グレネードごと山田先生を斬り付けるが爆破の勢いで2人の距離が少し開いてしまった。

 

山田先生は上にあがり距離を取りながらグレネードの照準を俺に合わせて撃った。

 

上半身を傾けて避けるが下に居るクラスメイトが目に入った。

 

身体を翻して《瞬時加速》でグレネードに追い付き叩き斬ると爆発に巻き込まれて地面に落下した。

 

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