すみません、テンプレ展開です
出来るだけ理由づけはしました
周囲が土煙で何も見えない中で機体に破損部分が無いか確認をする。
「あ~、盛大に撃墜された割には破損部分が無いのは僥倖だったな・・・・でも打鉄の刀が・・・・」
手にした打鉄の刀は至近距離からの爆発二回に地面に叩きつけられた所為で砕けてしまった。
「修繕不可だな、弁償代ってどれくらいなんだろう?」
「心配無用だ、授業内での出来事だからな。その代わり申請書を山ほど書いて貰う事になる」
土煙が晴れると穴の上から千冬さんが呆れた顔で立っていた。
「それにしても暴れ過ぎだ。もう少し押さえんかバカモノ」
「すみません・・・・でも山田先生は本当に候補生止まりなんですか?あれなら並みの国家代表ならアッサリと勝ちますよ」
すると千冬さんはバツが悪そうに目を逸らした。
「なるほど、その時の国家代表は千冬さんでしたか」
「それと極度のあがり症でな、公式の試合になると力が発揮されなかったんだ」
「だだだ大丈夫ですかぁっ!?詩乃崎くん!!」
更に納得していると上空から物凄い勢いで山田先生が降りてきた___否!
「山田先生!減速!ブレーキ!止まってぇ!!」
「えっ!?ああああーっ!に、逃げて下さ__」
無理!今は穴の中で逃げ場無し!どうしろと__思考の途中で山田先生と激突して土煙が再び視界を覆い尽くした。
・・・・ラファール・リヴァイヴに感謝しないと、なんとか絶対防御が発動したお陰で凄く痛かったが意識が残った。
「し、しっかりして下さい!詩乃崎くん!大丈夫ですか!?目を開けて下さい!!」
激突した所為で距離が近いのに、心配した山田先生は更に身体を密着して来た。
山田先生の色々と柔らかい部分が身体に触れて心地よい__って、これの方がヤバい気がする!
「な、なんとか無事です。そんなに心配しなくても__」
言葉を言い切る前に山田先生は俺に抱きついて来た。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・私、試合に集中し過ぎて危うく生徒を傷つける所でした」
「んー、そこはお礼を言うべきじゃないですか?済んだ事ですし謝られても困るだけです」
しっかりと抱きしめられていたので山田先生の顔は見えないがハッとして少し顔を離して俺を正面から見つめた。
「そうですね、ありがとうございます。こんな私を守ってくれて・・・・」
「何を言ってるんですか?俺が先に熱くなって暴走したんですよ。あまりにも山田先生が素敵でしたから・・・・」
まるでキスする様にゆっくりと顔を近づけ山田先生の頬に右手を添えて微笑んだ。
「ううっ!そ、そんな!?わた私と詩乃崎くんは教師と生徒の関係でっ!でも秘密の関係っていうのも甘美な響きが・・・・あ、あの!今回のお礼に何でもしますから遠慮せずに言って下さいね!!」
そんな妄想を垂れ流されてから、そんなセリフ吐かれると誤解しそうで怖い・・・・視線を上にすると土煙が晴れてコッチを見る恐怖の塊がいた。
うん、アレの方が怖いよね~
「あの、早速お願い事があるんですけどいいですか?」
「は、はい!何でも言って下さい!!」
「訓練機の装備が壊れたのでソレに関する申請書の書き方を教えてくれませんか?」
「そ、そうですか・・・・分かりました!書類を用意しときますので職員室に来て下さい!隣に応接室がありますのでソコで・・・・」
何で顔を赤らめて照れる?また何か妄想してるのだろうか。
「それよりも、そろそろ穴から出ませんか?ちらほらと生徒も見に来てますし」
「そ、そうですね!掴まって下さい、もうエネルギーが無いんですよね?上まで私が運びます」
差し出された手を握るとゆっくりと穴から地上に出た。生徒が全員コッチを見ていた、その半分は俺の戦っているのを初めて見た所為か驚愕していたが鈴だけは納得したような表情だった。
「随分とゆっくりされてたみたいですな・・・・お二人とも」
その後、千冬さんにコッテリと絞られて三人で応接室で申請書と始末書を書かされた。
甘い空気など一切無かった事だけは言っておこう。
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「ええーっ!!俺が部屋を移動するのかー!?」
「しょうがねぇだろ、ただでさえ部屋に余裕がない状態だ。千冬さんの居る寮長室に1人住む事になったんだ。一夏以外の誰が住むんだよ?」
千冬さんに受けた説明をそのまま伝えると一夏は黙るしかなかった。
「うう~、せめて部屋の掃除を手伝ってくれ!頼む!この通りだ!!」
一夏は手を合わせて頭を下げている。
「分かったよ、確かに1人であの混沌に立ち向かいたくないもんな」
「助かる!四季が居れば百人力だ!!」
混沌から開闢にする為に2人でありとあらゆる掃除用具を装備していると傍観していたデュノアさんが口を開いた。
「あ、あの・・・・2人とも、そんな装備でな__「大丈夫じゃない!!」・・・・一体何が?」
デュノアさんの言葉を遮って2人同時に言うがデュノアさんは理解してない。
「ダメだ一夏、外面用の千冬さんを見てて普段の生活を完璧に分かる人間なんてこの世に存在しない」
「くっ、悔しいが四季の言う通りだ。シャルル、信じなくてもいいから覚えといて欲しい。人は外見だけで判断しちゃいけないんだ」
「う、うん。分かったから2人とも後ろ見た方がいい・・・・」
デュノアさんが若干怯えながら俺達の後ろを指さしている。
2人して同時に後ろに目を向けると混沌に染まった眼差しが俺達を捕えていた。
___もう逃げられない___