遮断シールドに叩きつけられた時に鈴とセシリアさんはISが強制解除された。
すぐに遮断シールドを解除して観客席からアリーナの中に飛び降りた。
「は~い、終了~。まだ暴れ足りないのなら俺が相手をするからね~」
倒れている鈴とセシリアさんに近づきながら体勢を立て直して浮遊しているボーデヴィッヒさんに話しかけた。
「ふん・・・・なんだ?今からお前が敵討ちでもするのか?専用機を持ってない分際で」
ボーデヴィッヒさんは少しずつ空に上がりながら俺を見下して挑発してくる。
「ハハハ、冗談も休み休み言って。ボーデヴィッヒさんが敵じゃ役不足過ぎるよ」
俺が笑っているとボーデヴィッヒさんが空から撃つ気なのか右肩のレールガンの銃口を向けてきた。
「はったりも此処までだ、ただの男の貴様に何が出来ると?そこで寝ている雑魚すら守れないくせに」
さすがに面倒になってきたと思った瞬間、身体をアリーに奪われた。
軍人が笑いながらレールガンを撃とうする前にボタンを押す。
「なっ___ぐはぁっ!?」
また遮断シールドに弾き飛ばされて軍人は地面に叩きつけられた。
「・・・・これじゃ軍人じゃなくてガキじゃねぇか、生身相手なら飛べば大丈夫だと思ったのか?ああ?ホントに情けねぇガキだなぁ」
「貴様ぁ!一体何をしたっがぁっ!?」
落ちた場所まで歩き何か吠えようとしたガキの顔を蹴り上げた。
「痛えだろ?ただの蹴りじゃ絶対防御も発動しねぇからなぁ」
バックステップで距離を取ると、顔を上げたガキは衝撃で口を切ったのか端から血が垂れている。
「っぅ!・・・・貴様ぁ!一体何だ!?まるで別人のようにっ!」
「まるでもなく別人なんだよぉ、まあ理解出来やしねぇだろうがなぁ!」
「もういい!知るか覚悟しろ!」
ガキは両手にプラズマ刃を展開して突っ込んで来た。正当防衛なら仕方ねぇよなぁ!
と思ったが視界の端に千冬嬢ちゃんが映り迎撃するのを止めた。
金属同士が激しくぶつかり合う音が響き、刀を持った嬢ちゃんがガキを止めた。
「・・・・やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」
「きょ、教官!?」
尊敬してる奴に自分の醜態を見られた所為か明らかに動揺している。
「模擬戦をするのは構わん。__がアリーナのバリアを勝手に弄られる事態になられては黙認しかねるんだがな」
嬢ちゃんはそう言って横目で俺を睨みつける。
「フハハ、せめてセキュリティくらいは変えとくべきだったな」
「いいから早く四季に戻せ」
「へえへえ、言われなくても」
力を抜き四季に身体を全部返した。
「___えーと、すみません。それが一番手っ取り早い方法だと思ったので」
「だからと言って学園のシステムを簡単にハッキングされては困る」
「はーい!もうしませーん!!」
左手刀を頭に落とされた、千冬さんの顔が怖い。
「す、すみません・・・・もう俺は金輪際ハッキングをしません」
「それでいい・・・・では、決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか」
「教官がそう仰るなら」
千冬さんは俺達を見て提案するとボーデヴィッヒさんはアッサリと了承してISを解除した。
「詩乃崎もいいな?」
「もともと俺はボーデヴィッヒさんに何もしてないですよ」
「そうか、なら学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する。解散!!」
皆が離れていくなか騒動の原因になった2人を探した。
「千冬さん、ここに転がっていた2人を知りませんか?」
「織斑とデュノアが保健室に運んで行ったぞ」
気が付かなかった、一体いつの間に___俺がボーデヴィッヒさんの相手してた間にですよね
「行かないのか?」
動かない俺を意外だと思ったのか千冬さんが質問を投げかけた。
「うーん、色々ありましてケガ人に塩を塗り込む事はしたくないなぁ。と」
「・・・・話くらい聞いてやるぞ」
「大丈夫です、たいした問題ではありませんから」
俺はそう言って笑うが千冬さんは一瞬だけ哀しそうな顔をした気がした。
「そうか、それと学年別トーナメントがお前のお披露目の場だ」
「でしょうね、そろそろ情報を押さえるのも限界だと思ってましたし」
背を向けて歩いて行く千冬さんは足を止めて横目で俺の顔を見た。
「くれぐれもやり過ぎない様に。分かったな?」
了解です、その言葉を聞くと千冬さんは今度こそ歩いて行った。
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まさかこうなるとは・・・・予想外です!っていう状況が画面に映っていた。
一年の部、Aブロック一回戦
織斑一夏 シャルル・デュノア
対
ラウラ・ボーデヴッヒ 詩乃崎四季
「し、四季!どうしてお前がボーデヴィッヒとペアを!?」
一夏だけじゃなくてデュノアさんも驚愕した顔で俺を見ている。
「いや、考えたらコレは必然だな。一夏とデュノアさんがいつの間にかペアになった所為で俺は孤独になったんだ」
一夏とデュノアさんは罪悪感があったのか図星を言われて身体がビクッとなった。
「あ、あの時はそう言わないとどうにもならなくて・・・・」
鈴とセシリアさんを保健室に運んだ後、女の子の大群が保健室に雪崩れ込んだらしい。
「で、残された俺が誰かを選べる訳も無く。前に部屋が同じだった子は参加しないし、鈴はISのダメージレベルの所為で参加できないし・・・・どうしようもないよね」
「す、すまん・・・・」
「ご、ごめんね」
遠い目をしていた俺に頭を下げる2人。
「まあいいや、今回はアリーが戦うから覚悟してね2人とも」
その時の俺は悪い笑みを貼り付けていただろう。それを見たデュノアさんは訳が分からず首を傾げていたが一夏は顔を青くしていた。