なんとか今日中に更新出来た・・・・
「四季、四季だな!?これを退かせ!アレは俺がブッ飛ばす!邪魔すんな!!」
「し、詩乃崎君!?な、なんでISを!?危ないよ!!」
ISを纏っていない状態で歩く姿を見てデュノアさんが戸惑うが俺にとっては危険は日常茶飯事、気にするまでもない。
「デュノアさん、心配してくれてありがとう。これから見る事は内緒にしてね」
アリーナのカメラには映るだろうから裏や国の上層部にはバレるけど言いふらされて良いモノでもない。
「ど、どういう___」
「行くよアリー。アルケー起動」
赤いフレームの眼鏡が光ると顔の上半分を白い角が付いた兜が覆い、全身装甲に近く生身が出ているのは口と二の腕と太腿だけ、手足の装甲が異様に長く、足の横には打鉄の様なスカートアーマーが展開され、右腕には雪片よりもデカく片刃の長剣がマウントされている。
胸に取りつけられた太陽炉に光が灯ると細長いツインアイが光を放つ。
その異形な姿は全身に返り血を浴びた様な禍々しい赤色をしており周囲に言いようの無い圧迫感を与える。
「つまりこういうことだよ、アレは俺が片づけるから心配ないよ」
口だけでデュノアさんに笑いかけてから不細工なシロモノと向き合った。
「待てよ!四季!!アレは俺が倒す!俺が___」
「黙れよ一夏、お前は何もしなくていい。あの時と___誘拐された時と同じように何もしなくても周りの人達が全て終わらせるから・・・・あの時から何も変わらないお前にはお似合いの立場だよ」
思わず放ってしまった殺気に一夏だけでなくデュノアさんまでも怯えて息を飲んで黙った。
「ふぅ、とりあえずコッチに向かってくる教師部隊の足止めから始めようか」
「ソレは俺がやってやるよぉ。行けよ!ファングゥ!」
機体から声が響き二重になっているが周りは理解出来る訳もなく、スカートアーマーから前回の無人機をバラバラにした八つの白く小さなビットが空へと射出された。
「っ!てっ、敵襲っ!?」
「なんだ!?この赤い粒子を放つ白いモノは!?」
「早い!しかも攻撃を受けると絶対防御が発動してる!?」
そんな通信を拾いながら右手でGNバスターソードの柄を握り切っ先を相手に向ける。
「さあ、来いよ。その不細工なシロモノは存在自体を許す気もないから」
ソレがさっきと同じように腰だめに刀を構えると俺が一拍早く突っ込んだ、俺は右上に大きく振りかぶり振るうが重量や間合い共に圧倒している攻撃にソレは一撃目を逸らす事だけに集中して抜刀の勢いを全て横合いからバスターソードに叩きつけた。
ぎりぎり左に逸れた攻撃を避けてソレは『一閃二断』のデータ通り間合いを詰めて両手で握った刀を頭上で構えて振り降ろす。が振った両手には手首から先が無かった。
「遅過ぎる、弱過ぎる・・・・あの時の千冬さんはもっと速かった、もっと強かった、そして・・・・もっと怖かった」
左に逸らさせて完全に間合いに入れさせると同時に左から右へとバスターソードを薙ぎ頭上に構えた両手首を斬り飛ばした。
「キッ、キイイイイィィィィィィィッ」
自分の両手首が斬り飛ばされた事にようやく気が付いたのかソレは頭から焼き切れそうな機械音がすると更に接近して右回し蹴りを放ってきた。
地面に倒れるように後ろへと身体を倒しながら蹴りを避けて身体を右に回しPICを制御しながら右後ろ回し蹴りを放ちソレに当たる瞬間、つま先から赤いGNビームサーベルを出してソレの右膝を斬り飛ばした。
「キッ、ッギッ、ギギギギッギッギギギギィィィッ」
「ハッ、出来そこないのシロモノのくせに怒ってんのか?それとも怯えて悲鳴でも上げてるの?」
右膝を失くしバランスを崩したソレは左足で地を蹴り手首の無い左手で俺の顔に突きを放った。
「ひっ・・・・!」
身体を後ろに下げて突きとソレの突進を避けて俺の前に出てきた所を次は左後ろ回し蹴りで首を刎ね飛ばした。地面に生々しい音を立てながら首が落ちた光景を見てデュノアさんの息を飲む悲鳴が聞こえた。
「ほらね、心配無かったでしょ。デュノアさん」
首を落とされて動かなくなったソレに見向きもしないでアルケ―を解除してからデュノアさんに笑いかけた。
あまりに場違いな笑顔に誰もが沈黙するが目を逸らす事は出来なかった。
「さてと、コレはどうやったら消えるのかな?まだ中にボーデヴィッヒさんが入ってるから殺すのも面倒だし」
「_____っ__」
動かなくなったソレに向き直ると微かに声が聞こえた気がした。
「__っちかっら__わたっしはぁああああぁっぁっぁああああ!!!」
黒い泥に戻り跳びかかって来たソレを殺そうと思えば殺せた。眼にはキッチリと死が映っていたから。でも殺す気になれなかった、中から出たボーデヴィッヒさんの顔が泣いている子供の様だったから。
「っ__いい加減にしろよ!このバカがぁっ!!」
黒い泥に飲み込まれる途中で泣きそうなボーデヴィッヒさんの顔に頭突きをかました。
「脳量子波全開!ぶん殴ってでも分からせてやるよガキィ!!」
自分がどれほど恵まれているのかを、言葉にする前に黒い泥が全身を包み込み、黒くてドロドロした人間の欲に似たモノへと意識を潜らせていく。