IS もう1人の俺は戦争屋   作:悠連

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ここから原作三巻です(^-^ゞ
買い物


 

全身に響き渡る鈍い痛みで目が覚めた。

 

ボーっとしながら辺りを見ると俺と同じように地べたに布団を敷いて寝てる一夏が居た。

 

「そうだ、シャルロットが女の子って事が分かったから急遽部屋替えが決まって、俺と一夏は半分罰みたいな感じで物置き部屋を片づけて布団を敷いたんだっけ」

 

でも、俺は何処でも寝れるようにしてるし一夏は日本大好きだから地べたに布団でも文句1つ言ってなかったっけ。

 

思いながら欠伸をしていると布団に潜り込んでいる曲者がモゾモゾと動き出した。

 

「誰か知らないけど起きたのかな?ふぁ~・・・・ダメだ、昨日の逃走劇の疲労が抜けきってない。早く顔を洗いに行こ」

 

寝不足の身体を引き摺りながら俺は近くの手洗い場へに行き顔と歯を洗い部屋に戻ると、そこは怒り心頭で日本刀を振り回す箒、必死に逃げ回る一夏、これだけの騒ぎの中で平然と欠伸をしている全裸のラウラ。

 

「あ~、CHAOSってやつだな。とりあえず寝惚けているラウラを布団で簀巻きにしてからシャルロットが居る部屋に放り込んどくか」

 

「う~ん、四季の匂いと温かさが私を包んでる~」

 

寝惚けているラウラを簀巻きにしてドアが空きっぱなしのシャルロットの部屋に放り込んで食堂へ向かった。

 

________________

 

 

朝ご飯は岐阜県飛騨地方の郷土料理である漬物ステーキ、漬物を焼いて溶いた卵でカツ丼の様に包む。シャキシャキとした食感に熟成された漬物の風味と卵のまろやかさが非常に合う。そしてご飯が進む。

 

「わああっ!遅刻遅刻ーって四季!なんでラウラを届けた時に起こしてくれなかったの!?」

 

バタバタと忙しそうにしながらシャルロットは出来あいのサンドイッチを取って俺の前に座った。

 

「あれ?だって此処にラウラが居るからてっきり先に行ってるものだと・・・・」

 

隣にラウラが何気ない顔で座っておりパンを齧りながらコーンスープをすすっている。

 

「むぐむぐ・・・・ラウラが特別なだけ!女の子は用意に時間が掛かるモノなの!!」

 

さすがシャルロット行儀が良い、きっちり飲み込んでから話している。

 

「やべえっ!遅刻しちまう!また箒と遅刻したら・・・・千冬姉に殺されるかも」

 

「一夏がふしだらな事をしていた所為だ!・・・・っく、仕方がない!」

 

一夏と箒が騒ぎながら食堂に入ると箒は漬物とご飯が入っている大きな器が乗った盆を取った。

 

「そ、それは!お茶漬けセット!?お、俺も・・って残ってるの焼き魚定食だけかよ!ただでさえ時間かかるのにぃーっ!」

 

空になった食器を持って席を立ち一夏の所に行きナイフで焼き魚を頭と尻尾に割って半分にして尻尾の方を口に入れて骨ごと噛み砕いて飲み込んだ。

 

「もーらいっ、後は遅刻しない様に頑張ってね一夏」

 

「ありがとう四季!たす・・・・助かる」

 

一夏は反射的に礼を言ったがハッとして言葉が濁るのを聞きながら教室へと向かった。

 

今日の遅刻者、織斑一夏。織斑先生の出席簿アタックを喰らう。

 

「ま、遅刻したけど箒が間に合って良かったね。あの時の二の舞にならなかったし」

 

休憩時間になり俺の席に来た一夏に話しかけるが何処か様子がおかしい。

 

「・・・・何かあったっけ?」

 

「何で分かるんだ?」

 

「何回お前を助けたと思ってるんだ?お前の顔を見れば困ってるかどうかくらい分かるさ」

 

「そうか、やっぱりそうだよな。・・・・話があるんだ、俺と四季との大事な話が・・・・」

 

俺の意地の悪い笑顔を見て一夏は自笑を抑えて真剣な顔をしている。

 

「・・・・全て自分で気付いたのか?・・・・って、ンな訳ねえか」

 

「きっかけは自分で掴んだが千冬姉に言われて気が付いた」

 

何となく予想は付いてたが千冬さんにバレてたか。という事は殺されかけた事も教えられたかな。

 

「今日の夜に__「臨海学校」__はい?」

 

一夏の言葉を遮って言うと一夏は呆けた顔をした。

 

「お前どうせ水着を持ってないだろ?明日、他の人も誘って買いに行くから一緒に来いよ」

 

「いや、俺は今日の夜に話を「買い物の途中で時間は作る、その時に話そう」・・・・分かった」

 

俺は腕を組み目を閉じると一夏はしぶしぶ納得して自分の席に戻って行った。

 

________________

 

 

次の日、駅前のショッピングモールに集合したのは五人。内訳は俺と一夏、約束していた鈴、水着を持っていなさそうなシャルロット、後は俺達を見かけて付いて来たセシリアさんの五人。

 

ちなみにラウラも誘ったが既に誰かと一緒に行く予定があったらしい、その誰かは何となく分かる。

 

「んー、やっぱり青かな?アンタはどう思う?」

 

鈴は手にした青い水着を俺に当てながら頭を捻っている。

 

「だから俺に聞かれても困るって、シャルロットはどう思うか教えてくれない?」

 

「え?何で僕に、鈴が選んでるんじゃ?」

 

一緒に居たシャルロットは一夏の水着をセシリアさんと一緒に選んでいたが此方の様子もチラチラと窺っていたので声を掛けた。

 

「鈴のは敗者の義務。そしてシャルロットには友人としての頼み事だけど嫌?」

 

「い、嫌じゃないよ!ぼ、僕は赤も良いと思うよ!」

 

「んじゃ赤い水着も見てみっ!っぐぉぉぉぉっ・・・・悪かったっ・・鈴のっ意見も取り入れるからっ」

 

話を聞いた鈴が後ろから跳びかかって手にした水着で首を絞めてくる。

 

分かればいいのよ分かれば、と言いながら2人の意見を合わせた赤と青と黒のトリコロールの水着を買った。結局一夏は誰の意見も聞かずにネイビー色の水着を買っていた。

 

「後は女の子の時間だから俺たち男は邪魔しない様に喫茶店で時間を潰しとくよ。終わったら来てね」

 

女子達と別れて一夏と喫茶店に入りコーヒーを一口だけ飲んでから向かい合った。

 

「さてと、それじゃ大事な話を始めようか一夏」

 

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