50話突破とお気に入り500突破!!
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IS学園から出て少しすると俺を尾行する人間が三組ほど居た。
気付かない振りをしながら人の多い所を通って飛行機に乗り指定された国に着くと尾行者はバカみたいに増えていた。
そして人気の無い港に着くと目の前のコンテナの陰から黒服の人間が出てきた。
「何か用ですか?」
「君を保護、及び我々の国に連れに来たのだが」
「いや、我々が保護する。貴殿等は手を引くがよい」
「そこの男は此処で抹殺する!」
「黙れ!国も近い我々が__」
黒服が言うと周囲から様々な体格や服装をした人間がゾロゾロと出てきた、中には女性団体も居るが私が私が状態になってしまった、だが俺は中心に居る筈なのに何処か違和感を感じていた。
「結局どうすればいいんですか?俺と篠ノ之博士は何処でも良いですよ」
篠ノ之の名前を聞いた瞬間、誰かが発砲した。ソレを合図に一気に騒がしくなった。
フル装備の軍人たちがゾロゾロと出てきて銃撃戦を始めるわ、海の方では船から軍人が乗り込むはドンドンと砲撃戦を始めるわ五月蠅くて仕方が無い。
だけど何故か俺は何もされなかった。戦場のド真ん中だけど片隅でポツンと佇んでいた。
「まさか更識会長、カメラの映像を隠したのかな?俺の正体を知っているのなら、まずは俺から狙うよね普通」
違和感の正体が分かった、コイツ等は俺が弱者だと思っているんだ。俺だけなら確保するのは簡単で俺を捕えれば束さんまで付いて来ると考えているんだろう。
だから戦場のド真ん中の筈なのに俺は蚊帳の外で景品扱いになっているのだ。それが違和感となっていたのだろう。
「アホかコイツ等、世界最強と世界最高の天才と近しい人間が弱者だと、自分たちよりも弱い存在だと本気で考えているのか・・・・話にならんな」
『フハハハハ!これくらい愚かな方が人間らしいじゃねぇか、今すぐ戦闘に参加しねえのか?』
だけど中のアリーは笑っていた、そして心から戦いに身を投じたいのが言葉とは裏腹に伝わって来る。
「まあ、終わるまで待とうよ。想像してみてよ、自分達が勝者で強者だと思いあがってる顔が弱者と思っていた人間が圧倒的な強者だと分かった時の顔がどう変わるのか・・・・想像しただけで嗤いが込み上げてこない?」
『・・・・っく、ッハハハハハハハハハハハ!!
ああ!悪くねぇなぁ!!そりゃ愉快なモンが見れそうだ!!』
アリーも同意してくれたので断末魔や血みどろの中で場違いな興味の無い目で眺めていると銃撃が止んだ。
欠伸をしながら立ち上がり大きく伸びをして俺に視線を向けている人達に話しかけた。
「ようやく終わりましたか?ったく、待ちくたびれましたよ」
勝った人たちは死体が散らばる中であまりにも俺が普通過ぎる様子にようやく疑い始めた。
「あ、ああ。早く篠ノ之博士が居る所まで案内してくれないか?」
「分かりました、案内してあげますよ。行先はあの世ですけど・・・・」
掛けている眼鏡が光り一瞬でアルケ―を纏って宙に浮いた。
「せ、専用機だと!?そんな情報入ってないぞ!くそ!HQHQ!!」
このまま、援軍を呼ばれると厄介だし通信を潰すか。
「追加パッケージ、ヤークトをインストール」
バイザーに映るインストール画面が一瞬で完了と出るとスカートアーマー、左肩にGNバスターソード、右肩にGNランチャーが更に装備されて重装備になった。
「ヤークトアルケー、GN粒子最大散布」
少し上昇して増えたスカートアーマーから赤い粒子が辺り一帯を包んだ。
「HQHQ!?どうした!?応答を!?」
「おい、いちいち指示されなきゃ戦えねぇガキじゃねえだろ?サッサと戦闘態勢に入らねぇと___」
右肩のGNランチャーを構えて銃口に赤い粒子が溜まり通信していた奴の後ろに浮かぶ軍艦に赤い閃光を放った。
勝者達は横切った赤い閃光に目を奪われ後ろを向くと横っ腹に特大の穴が空いて爆炎が艦を包んでいた光景を目にした。
「こうなっちまうぜ。さあ!殺し合いの始まりだぁ!!せいぜい楽しもうぜ!なあ!!」
こうして勝者達の顔は全て恐怖に染まり強者の蹂躙が始まった。
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「よし、計五つ。全部回収したぞ、それと生存者なし」
海から上がり、コアを手にしたまま本当に束さん達が居る場所へと向かった。
何もない空中でアルケ―を解除すると足場が無い筈なのに地に足を着けると迷彩が剥がれて目の前に扉が現れた。
「開けて下さ~い、お届け物ですよ~」
『最近そういう強盗と戦争屋が多いから開けられせ~ん・・・・って前にも同じネタをしたから省略で~扉オープゥン!』
目の前の扉が開き中に入ると飛び付いて来たのは束さん、ではなくお辞儀をしたくーちゃんだった。
「お久しぶりです四季様」
「うん、久しぶりだねくーちゃん・・・・なんか怒ってない?」
目の前に立つ女の子は瞳を閉じながらも何処か怒っている気配が漂っている。
「ラウラ・ボーデヴィッヒに随分と好かれているようで・・・・」
「何故ソレを!?」
その事は秘密にしていた筈なのに何故バレた!千冬さんが教えたのか!?と考えているとくーちゃんが口を開いた。
「やっぱり、VTシステムからラウラ・ボーデヴィッヒを助けたと聞いた時に何となく分かってはいましたが・・・・」
「まあまあ、そんな怒らなくても大丈夫だよくーちゃん。シっくんは簡単に靡かないよ」
陰から出てきた束さんは静かに怒っているくーちゃんの肩に手を置きながら宥めた。
「久しぶりだねシっくん、一緒にお茶でも飲みながら何があったか聞かせてよ」
「そ、そうですね・・・・全部、話します・・・・」
静かな束さんに怯えながら俺は更に奥に入っていった。