なんざ~ん・・・・酷評など、勘弁して下さい・・・・
m(._.)m
「束さん、『トゥルブレンツ』の整備は終わってますか?」
「ふっふっふ~、モチのロンなのさ!っと言っても前回の戦闘で使えなかったのは痛いね」
バイザーに映る画面が『トゥルブレンツ』転送完了と出ると肩から背中を覆う様に擬似太陽炉を積んだ大型のウィングアーマーが装備され、飛行速度が一気に上がった。
「仕方ないですよ、あの時は紅椿にアルケーのIS化で手一杯でしたし・・・・出来れば今回の事件で紅椿の稼働効率を上げておきたかったんですけどね・・・・」
絶対防御の特性上ISのエネルギーが戻るまで目を覚まさない一夏の傍で膝を着いていた箒の姿が頭に浮かんだ。
「ふっふっふ~、その事なら心配いらないと思うよ~。なにせ私の妹だし、近くにシっくんの息が掛かった子もいるみたいだしね~!」
「?・・・・まさか、次は皆で銀の福音を・・・・」
近くに身を潜ませて箒達を援護する方針に変えるか迷っていると、目標と接触まで100キロを切った所で前方斜め下から熱源反応を捉えた。
ほぼ無意識の内に左腕に装着されたシールドを構えるとシールドに赤色のビームが直撃して超高速で飛行していた所為でバランスが崩れて錐揉み回転しながら落下しかけるがPICを制御して足を止めずに翔け抜けると先程よりも高威力の赤いビームが落下先を貫いた。
「シっくん!?」
激しい音と共に揺れる画面を見て束さんが心配そうな声を出した。
「大丈夫です、それよりも今回の事件の目的が分かりました」
てっきり今回は実際にISを使った実験だと思っていたが違った。分かっていたのだ、リミッターを外したISを御する事は出来ないと。だから___
「あいつ等がISのコアに対して出来る事は精々リミッターを外すくらいでしょう。でもソレを止める為に来た俺達なら何かしら出来ると思っているみたいですよ。ですから束さんを探してると思います、すぐに助けに行けないので誰にも見つからないで下さい」
「りょ~かい!それじゃ邪魔しない様に通信を切るから・・・・頑張ってね」
返事を返す暇なく通信が切れ、狙撃を避けながら狙撃地点へと近づくと運動性能に劣る『トゥルブレンツ』を自動操縦にして外すと同時に反転させてバスターソードで上からの奇襲を受けて海面すれすれで鍔迫り合いになった。
「止めた!?いや、そうじゃなきゃ殺された俺が報われねえ!!」
鍔迫り合いになった赤い機体はアルケーよりも大きな白いバスターソードを手にして周囲にファングを展開させている。
「行けよ!ファング!!」
展開したファングが襲ってくる前に相手を押して弾き反動で海に飛び込んだ。奇襲を受け止めたとしても速度がゼロになった訳ではないので水圧の所為で急激なGが掛かり激しい痛みが身体を襲った。
「くぅっ・・・・ふぅっ!」
海に入って時点でファングは避けていたが、Gに耐え速度を維持したまま海面へと飛び出すと後ろを赤いビームが通り過ぎた。上昇しながら体勢を立て直して敵と対峙した。
「最初の狙撃で気を付けていて正解だった、良い腕してるのは・・・・緑色の奴か?」
前には三機いて全員が全身装甲で背中に擬似太陽炉を背負っている。奇襲して来た赤い機体、GNランチャーを肩に装備した黒に近い紫色の機体、ライフルを持ち緑色のシールドを肩に付けた深緑の機体、その三機に向けて聞こえるように音声を拡大して話した。
「ふざけるな・・・・なんだその口調はぁ!?俺達の事を忘れたってか!?アリー・アル・サーシェス!」
深緑の機体が同じく音声を拡大して怒鳴った言葉を聞いて俺は思いだした。
「・・・・ああ!思い出した!確かデュナメスとスローネアインとスローネツヴァイって名前の機体だったよね!・・・・という事はアンタ等は前にアリーに殺された、なんちゃらマイスターって人達?」
確かアリーの記憶でこんな形の機体を見た気がする。
「ああ!そうだよ!ガンダムマイスターってんだ!思い出してくれたようで何よりだよ!!」
デュナメスって機体がそう言うと全員が銃やライフルやランチャーを構えて撃って来たのを避けながら口を開いた。
「悪いけど、今アリーは機嫌が悪くて引っ込んでるんだよ。アリーに用があるなら後日にしてくれないかな?」
「ふざけんじゃねえ!どうせ俺達と一緒なんだろ!?なあ、兄貴!」
「ああ、転生憑依して身体を奪ったはずだ。貴様、いつまで奪った皮を被っているつもりだ!」
赤いツヴァイって機体と黒いアインって機体は兄弟なのか・・・・そういえば、ツヴァイって機体はアリーが奪った機体だっけ?
「んー、確かに俺自身、色んな人間の遺伝子を生きながら組み込まれてるから色んな皮を被る事は出来るけど・・・・まあ、そんな事言っても意味が分からないだけだよね」
アインの攻撃は射線から機体を離して避け、避けながら身体を捻ってツヴァイのファングを避ける。
しかし、絶妙のタイミングで射撃するデュナメスの攻撃だけは無理に避けるか受けるので体勢を崩されてしまい反撃に移れない。
「ったく、予想以上に厄介な三人組だな・・・・っと!」
ベストと思われる連携のタイミングから少し早く赤い機体がバスターソードを掲げて強引に鍔迫り合いに持ちこんで来た。
「ガンダムにさえ乗ってりゃテメエなんかにぃ!!」
「よせミハイル!いますぐ離れろ!!」
「心配なさんな、カバーする!」
アインの射線をツヴァイで塞ぐように身体の位置を替えると、横に移動して射線を確保したデュナメスが動きの止まった俺に狙いを定めた。
「行けよ!ファング!!」
そんな声が聞こえてないのかツヴァイは先程と同じように腰部分からファングを展開する。ファングに意識を集中する所為か力も握りも甘くなる隙を突いて、鍔迫り合いを押し上げてバック転する様に身体を倒してデュナメスの射撃を皮一枚で避けると同時に右足の爪先からビームサーベルを展開して回転を止めずツヴァイの左腕を斬り落とした。
「ぐぅがあああああ・・・・腕がぁあああ!?」
斬ると同時に傷口を焼いた所為か斬り落とされた左腕から血は噴き出していないが絶叫が辺りに響いた。
「悪い、ファングを使う時が余りにも隙だらけ過ぎてな」
そしてコイツ等はISじゃないと確信した。絶対防御が発動していないし、あとISとの戦闘に慣れていない事も確信した。
苦戦させるつもりが・・・・どうしてこうなった・・・・