多分な自己解釈とご都合が入っています
お許し下さい・・・・
「ミハイルッ!?」
「くそったれ・・・・!」
左右から交互に放たれるビームを下へと回避して落ちながらバスターソードをライフルモードにして構えた。
「痛いのは分かるけど、硬直してると・・・・殺して下さい」
斬り飛ばされた左腕を押さえて呻いているツヴァイに銃口を向けて三連射、右腕のGNハンドガンとファングが収納される両足のスカートを撃ち抜いた。
「って言ってる様なモノだから気を付けてね」
一拍置いて撃ち抜かれた武装と装甲が爆発、纏っていた生身は良くて黒い墨になっている、悪くて爆発の衝撃で肉が抉れている。
「ああああああつい!痛ええええええっ!!」
「ミハイル!そこから早く離れろ!!」
「テメエぇっ!!」
更に響く絶叫に2人は焦って弾幕を張るが真っすぐ後ろに下がるだけで大半が外れる。当たりそうなものだけシールドで防ぐ。
「大丈夫かミハイル!」
「痛え、痛えよ兄貴ぃ・・・・」
ボロボロになったツヴァイにアインが近づき声を掛ける姿は美しい兄弟愛を体現している様に見えたが俺はどうしようもなく憐れに見えた。
「今すぐ撤退して適切な処置をすれば助かる筈だ。っていうかソッチにも再生治療の技術があるんでしょ?俺は見逃してあげるから今すぐ逃げても良いよ」
痛みに呻くツヴァイを除いて2人は驚愕した顔で俺の顔を見たがアインの方が首を振った。
「そんな事を信じるとでも思っているのか!?」
「いや・・・・お前達は撤退しろ・・・・」
デュナメスの方が何かを決めたのか静かに話しだした。
「何を言っている!?後ろから襲われるに決まっている!」
「俺が此処に残る、背後から襲う事なんてさせやしねえよ」
アインに支えられているツヴァイが痛みで呻いているのを聞いて俺を睨みながらゆっくり背中を向けた。
「すまん、ロックオン。助かる」
そう言ってアインはツヴァイを抱えて飛び去った。俺は手を出さず見ているとデュナメスが話しかけてきた。
「・・・・アンタ、本当にアリー・アル・サーシェスじゃないみたいだな」
「そうだよ、今は詩乃崎って言うんだ」
「そうかい、なら教えてやるよ。アリー・アル・サーシェスって人間はな、子供を洗脳して少年兵に仕立て上げ、少年兵を使って俺の家族の命を奪ったテロを起こし無関係の人間の命を大量に奪った人間だ!悪い事は言わねえ、今すぐ縁を切ってコッチに来な」
デュナメスが俺に向かって手を差しだしてきた。そしてデュナメスを操っている人間の事を思い出し、良い事を思い付いた。
「それくらい知ってる。なにせ俺の中にアリーが居るからね」
「な、何を言ってるんだ?まったくの別人じゃねえのか?」
デュナメスが少し動揺している。
「その通り、まったくの別人だよ。分かりやすく言えば2つの魂が1つの身体に存在してる状態かな?アンタ等が言った通り転生憑依されたよ・・・・ただし、俺は壊れなかったってだけだ」
「そんなバカな・・・・一体どうやって」
おそらく自分は壊してしまったのだろう動揺が手に取る様に分かる。
「いや、なら何故だ!?お前はアレの記憶に飲み込まれた筈だ!それで何故無事でいる!?何故受け入れる!?何故俺の仲間を見逃せる!?」
その時の俺は酷く冷めた目をしていただろう。
「別にテロが正しいって言わないけど、アンタ等の考えない様にしていた部分を言ってやる。洗脳した村の子供はいずれ戦争に殺されていた、そんな子供に力を与える選択肢を与えた、選んだのは誰だ?」
「子供にそんな事を選べる訳が___」
「それでも親を殺してまで選んだのは子供達だ___テロを起こしたのも自分達を守るためだ、テロをしなかったら先進国は発展途上国の骨までしゃぶり尽くしただろう。そうなったらまず死ぬのは誰だ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙ったままのデュナメスを問い詰める。
「結局アンタ等の主張は持てる者の言い分だ。だからアンタ達のテロ__なんたらビーイングの方が歪んでいるんだ。戦争根絶を掲げるのは良いけどソレの影響で一体どれほどの人間が空腹を感じながら苦しんで死んだと思う?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「人間が肉を食う為に動物を殺す様に、貧しく何も無くて人間を犠牲にしないと生きていけない人達だっているんだ。そんな人達にアンタ等は何かしたのか?生きる為に何か与えた事があるのか?与えもせずに持てる者から奪って平等にしようってか?それじゃ普通のテロと同じだ・・・・いや、自分達も持てる者な分タチが悪い。なにせ自分達が生きる分には必要ないんだからな」
「それに、俺だってアンタ等の仲間に両親を殺されてんだ。知らなければ自分達が正義ですって面して善人ぶるなよ」
「っ!?嘘を・・・・」
「それなのにアンタは何だ?咎とやらは受けたのか?死んだら終わりか?どうせ憑依した時に身体の元の持ち主を壊してんだろ?新たに咎とやらは受けなくていいのか?そのくせ前世に家族を殺されたから死んで転生したアリーを殺そうとしてんだろ?考えてみろよ、自分が情けなくないのか?」
「もういい、勧誘は無駄ってことだろ」
右手でライフルを持ち、左手で腰から抜いたハンドガンを連射してくる。冷静じゃない所為で予測射撃もボロボロで当たる気すらしない。
「やっぱり、相手の精神を乱した方が戦いやすいな・・・・」
「っ!?どうした!?おい!答えろ!?」
突然、デュナメスが止まると通信が聞こえてきた。
「・・・・に、逃げろ・・・・ロックオン。俺達は・・・・バケモノを・・・・」
通信から爆発音が聞こえると遠くの方で何かが爆発して、続いてノイズが走り通信が切れると更にもう一度爆発が見えた。
「・・・・お、お前!一体何をしたぁっ!?」
「何もしてない、最後の通信で言ってたじゃん。アンタ等がした事だろ?ISのコアのリミッターを無理やり外して暴走させたのは」
「た、ただの機械を軍事用に・・・・」
やはり、ISがどういうモノか理解が無いとこういう認識になるよな。と理解しながらも口を開いた。
「簡単に言うと、アンタ等は1人の人間をバケモノにしたんだ。そりゃバケモノからしたら自分をバケモノにしたアンタ等を恨むよな」
そう言いながら爆発した方を見ると空気を切り裂く音なのか機体が歌っている音なのかは分からないが音が段々と近づいて来る。
天使の様に翼を広げて舞っているのは銀の福音だった。
ロックオンにはまだ活躍して貰いますm(._.)m