IS もう1人の俺は戦争屋   作:悠連

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誰が為の福音か

 

「___脚部擬似太陽炉起動___」

 

機体が音声を認識して脚部から作動音が響き赤い光が徐々に灯り、赤い粒子の放出が始める。

 

「更に最大稼働状態に設定」

 

目の前に最大稼働継続時間30分と出ると、更に作動音が大きくなり、脚部に赤い光のラインが入り放出される粒子の量が増大する。

 

「これで機動性は追い付く、後は俺の身体次第かな・・・・」

 

アドレナリンの所為か痛みを忘れてはいるが確実に限界は近付いている。シールドエネルギーが無い今の状態でパイロット保護なしでどれくらい身体が耐えられるか。

 

「壊れたら壊れた時だ。アリーが居る今は、今だけは戦いを楽しめばいい!」

 

「・・・・ックッハハハハハハハハハハハァッ!!ああ!やっぱ最高だなぁ!!」

 

アリーの笑い声と共に粒子の増大して速度が一気に上がり、一夏と戦い高速軌道をしていた銀の福音の真上から身体を回し右手のバスターソードの一振りで右肩翼を全て斬り裂いた。

 

不意打ちで肩翼を全て失った銀の福音は当然バランスを崩し堕ちながらも追撃を喰らわない様に残った肩翼を全て振るい俺と一夏に向けてエネルギー弾を放った。

 

「うおっ!?」

 

「ハッ・・・・!行けよ!ファングゥッ!!」

 

一夏はまだシールドモードにするのに慣れていない所為か数発喰らってしまったが、俺は急上昇しながら身体を逸らして避けてアリーがファングを六つ展開して放つ。

 

「アルケーのファングは一味違うぜぇ!」

 

真っすぐ進みながら三機が射撃して一機がビームサーベルを形成して突撃、銀の福音はビームを一発喰らいながらもビームサーベルを形成した一機を避けて新たに斬り裂かれた肩翼を再生するが真上と左下から一機ずつビームサーベルを形成したファングに両翼を貫かれて更に堕ちていく。

 

「さすがアリー!これで終わりにするぞ一夏!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!もうシールドエネルギーが!」

 

落下する銀の福音に追撃を掛ける為にバスターソードを握り直して加速すると一夏の声が遮った。

 

「はぁっ!?お、お前まだ5分と経ってないだろうが!エネルギー切れるの速過ぎねえか!?」

 

「わ、悪い。此処に来るまでに消費した分と『雪羅』のシールドモードに『零落白夜』を発動した状態での『二段階瞬時加速』を多用したから___」

 

一夏の言葉に呆れかえり俺は開いた口が塞がらず呆けていると(ちなみにアリーは大爆笑している)下からエネルギー弾が襲ってきた。

 

「まずった、笑ってる間にファングを落とされちまった」

 

「あ~!くそぅ!一夏をあてにした俺がバカだった!あのまま俺だけでも追撃してればぁ!!」

 

「す、すまん四季ぃ~!ってアレ?」

 

2人して頭を押さえながら回避の為に別れると銀の福音が明らかに俺だけを狙って来た。

 

「ちっ、俺か____分かってる、分かってるから・・・・そんな必死になるんじゃねえよ福音!!」

 

俺を追いかけながらも必死な福音の姿は何処か哀しかった。

 

「ァァアアアアアアアアア!!」

 

「ッオオオオオオオオオオ!!」

 

その姿を見て一気に頭に血が上り、福音の声と俺の声が重なった。

 

福音が頭上に溜めたエネルギー波を俺に放ち、身体を逸らし射線から身体を外しながら軌道を一瞬で変えて皮一枚で避けると同時に間合いを詰める。

 

身体を逸らした勢いを止めずにバスターソードを振り福音の身体を捕えても思いっきり振り切った。

 

衝撃で福音は乱回転しながら宙を舞い、ソレを追撃する為に身体を回しながら急上昇して右腕のバスターソードを頭上に掲げた。

 

「これで終わりだぁ!!」

 

後は右腕を振りおろすだけの所で俺は気付いた。掲げた筈の右腕が力無くぶら下がっている事に___

 

「身体の限界が___まだだぁ!!」

 

右足の爪先からビームサーベルを展開して目の前で体勢を立て直した福音に右足で上段蹴りを放ち左の翼を切り裂いて体勢を崩し、蹴りの勢いで逆さになった俺は残った四つのファングを展開と同時にビームサーベルを形成させて福音の四肢を貫く。

 

「「アアアアアアアアアア!!」」

 

全身から何かが軋む音を聞きながら、逆さから戻り福音に背中を向けた状態から力を溜め、2つの咆哮が重なりながら振り返る勢いを右足に込めて福音を蹴り抜いた。

 

福音は衝撃で吹き飛ばされるが何とか翼を広げて体勢を立て直そうとするが吹き飛ばされた先には、箒が発現させた紅椿のワンオフアビリティ『絢爛舞踏』によってエネルギーが回復した一夏が巨大な光る刃を手に金色に光りながら構えていた。

 

「おおおおおおっ!!」

 

一夏が『零落白夜』の巨大な刃を突き立てると福音はアッサリとエネルギーが無くなり『具現化限界』をしてアーマーを失いスーツだけの状態になった操縦者は重力に従って下に堕ちたのを箒がキャッチした。

 

「終わったな」

 

「ああ・・・・やっとな」

 

一夏と箒が2人してたそがれて昇る朝日を眺めている中で俺は気絶して箒に担がれている福音の操縦者からISのコアを取り出してダミーにすり替える。

 

「___ふう、計画以上の結果かな・・・・まあ、アレだけ必死だったんだ。これぐらいはな・・・・」

 

手にした福音のコアを眺めながら量子変換して隠した。

 

すると撃墜された四人もダメージから回復したのか空に上がって来る中の鈴、シャルロット、ラウラの三人が俺の方に近づいて来るのが見えて脚部の擬似太陽炉の活動を停止させた。

 

忘れていた以上の痛みが全身から発せられ、アルケーも『具現化限界』をして俺はパイロットスーツ姿になって下に堕ちた。

 

落下途中で誰かにキャッチされ皆が口々に何かを言って騒がしくなるが意識が段々と遠くなっていき瞼を閉じた。

 




ようやく福音戦終了。
長々とスミマセンでした。
ちなみに今回のアルケーはフルブの覚醒と最後の動きは覚醒技を参考にしますた。
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