素手と魔法と剣でなんとか旅をしていこうとする奴。   作:クロウト

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第八話より新章が開幕、原作に本格的に突入していくので初投稿です。


血路と黒檀の章
第八話 血路


 

共同生活が始まってから 半年が経った頃だろうか 。

この生活にも慣れて来て リズムが確立し 、慣れて来た所だろうか。

あなたは いずれ来る この集落の末路に 備えて居た 。

この集落に長く身を置きながら 、ドラゴンを倒した事も考慮すると

あなたも狙われる可能性も十二分にあった訳だ。

 

だからこそ、準備する必要があった 。未来を捻じ曲げない程に 。

あなたが “ イレギュラー “ な存在である為 、 少しの行動 次第で

この先の未来が捻じられてしまうのを考慮し 、あくまでも

“ 自衛 “ の範囲で 凌ぐのが 良いだろう 。 

だが今は この集落が陥される訳でも無い 、静かな 夜だった為。

あなたは 半ばリラックスした状態で 眠りに着く 。

黒檀の全身鎧は 飾るようにして 防具立てにかけられて 厳格な雰囲気を

漂わせている。

メラが譲り受けた だんびら は いつでも使えるように 自分の部屋 に

立てかけられて おり、侵入者が来たとしても いつでも 対応出来る、

と言う算段だ 。

 

あなたは 動きやすい 麻布の服に着替え 、そのままベッドにダイブ 。

日頃のフリーレンとの実験で 疲労していたのか 、5秒も経たずに

目の前が真っ暗になって行くのを感じ ________ 。

 

そのまま 最後にチラりと窓を見たのを最後にあなたの意識は全く

無くなってしまう 。その窓には ぼんやりと何かが映っていたような

感じがしたが あなたは それが何であるかを理解出来ずに 、意識は

微睡みの中に持って行かれた ______ 。

 

 

 

 

 

ーー 《 数時間後 》

 

深夜 、陽は翳り 月もまた雲に隠され 。完全なる暗闇に覆われる。

村を囲って居るかがり火すらも消え失せており 、皆が就寝に

付いている事だろう 。

あなたも夜はきっちりと寝るので この時間は すっかり寝落ちして

しまっていた 。

 

だが、あなたの意識は 望まぬ形で起こしてしまう事となる 。

 

 

ド"ォ"オ"ン"ッ"!!!!

 

エルフの集落から鳴らぬ筈の轟音が周囲に響き渡る 。

あなたはその音を聞いて 、意識を覚醒させる 。

【 始まった 】 あなたの頭の中にそんな言葉が過ぎる 。

この集落 の“ 終わり “ が訪れてしまった 。

それも 、きっと エルフ達が望んでいない 終わり方で その時は来て

しまったのだ 。

 

あなたは すぐに 麻布から 黒檀の全身鎧に着替えようとする 。

だが あなたは その瞬間 、自分の家の1階から 足音を耳にする。

数は 3 、4体ほど 。斥候として送られて来たのが 妥当かと考えるが

今は そんなコトを考えている暇はない。

 

窓を見ると 、集落は 炎に包まれており その中を 見慣れない鎧を

着ながら 二本の角を蓄えた 人形のナニカ が 練り歩いている 。

間違い無い 、 あなたの頭の中にはソイツら が “ 魔族 “ で有る

と言う 情報が流れ込み 即座に理解する。

 

そして、下の探索が終わったのだろうか 。魔族の斥候共が

上の階層にへと上がって行く音が聞こえて来る。

上の階の部屋は 合計6つ 用意されており、その中であなたが居る

部屋は 6つの中の 1つ目 であり、魔族の斥候どもが 上がって来た

瞬間 。 この部屋を漁られるコトは違い無いだろう。

 

 

______ “ 殺される前に殺す “

 

 

あなたの思考は ドラゴンと対峙した時と同じ 、単純明快の考えしか

持っていなかった 。

そして 、魔族の斥候どもが 上の階へと上がりきった音を聞けば

あなたは 部屋で待ち伏せを決行する 。

 

この狭所では だんびらの刃が痞えるし 魔法も 最悪 この家を崩す

かもしれない。 そうなると やはり 己の “ 拳 “ だけが頼りになって

くるだろう 。扉を開けられた瞬間に 奴らの眉間に一発ずつ 拳を

ぶち込めれば 可能性はあるだろう。

 

『 ______ ... !!! ... ?! !!! 』

 

魔族の声が近くなってくる。それほど迄に 距離が近い、と言うコト

なのだろう。

そして 、そこから 2秒後 あなたの部屋のドアノブに手をかけられ、

3 秒後に ガチャリ と 扉を開く音が聞こえる 。4秒後 、半分くらい

扉が開けられる 。

 

そして 5秒後 ________ 、

 

 

ゴシャ ッ!

 

 

魔族の斥候だったのだろう、全身に鋼のような鎧を付けた 魔族の

兵士の 顔面に あなたの 拳が炸裂 。それと同時に その魔族の首は

大きく弾け飛び 、生々しい肉音と返り血を立てながら 床に鮮血を

残し 遺された身体は 鎧と共に地面に降る 。

 

 

『 _____ !!! ??!! 』

 

魔族の斥候達はこの5秒間に起こった出来事に 理解が出来ず 、

ただただ 自分の同胞の死を 茫然自失と見て居るだけだ 。

そして 6秒後 、あなたは前進し 残り2体の斥候共を 同じように

殺そうとする 。

7秒後 、自分らに訪れる “ 目の前の敵 “ に気付いたのか 魔族どもは

あなたに対し 斬りかかろうと 片手に持った 鋼の剣で あなたの腹を

突き刺そうとする 。

 

8秒後 _______ 、

 

ゴパァン !! ゴシャ ッ!!

 

二撃 、突き刺そうとした 鋼の剣よりも 早く あなたは 魔族の眉間を

己の拳で撃ち抜く 。 破裂したような肉の音は ソイツを絶命させた

証拠であり 、そいつの命は儚く散ってしまう。

そして 背後に控えて居た 魔族 、コイツも 鋼の剣で 自分の腹を

切り裂こうとして居たので 、剣を払えば こめかみに 拳を一発 。

背後に控えて居た魔族も 肉と鮮血を撒き散らしながら 一言すら

言葉を発しずに そのまま朽ちていった 。

 

僅か 8秒で決した 初の魔族との闘い 。 黒い塵芥となって消える

あなたの無惨な一撃によって 悍ましい死骸となった魔族達 。

床に撒き散らした魔族の血も全て 塵芥となって消え失せてしまう。

 

瞬間 、あなたには僅かな静寂が訪れる 。魔族達との喧騒の後、

静寂と共に虚しくなってしまうのか、とあなたは考えてしまう。

だが 集落は 依然として 焼き付けられたその炎が消えるコトは無く。

誰かの響動めく悲鳴が あなたの耳に聞こえて来る。

 

 【 魔族を出来る限り殺す 】

 

あなたの目的は今、単純明快なモノに変わった 。

その考えには もはや濁りすら無く 、清純で真っ直ぐなモノへと

変わって行った ______ 。

 

 

ーー《 2分後 》

 

あなたは 黒檀の全身鎧を着込む。勿論 、兜も一緒だ 。

黒金の金属と竜の皮によって作られたその 兜は 闘争を求める

ような 竜の頭のような形をしており 顔の上部分を覆い隠せる ので

安全面 、防御面ではピカイチだった。

そして メラから譲り受けた だんびら をあなたは手に取る 。

 

漆黒のマントが炎の熱気で靡く 。 黒檀の鎧の光沢がその地獄を

生き写しに水鏡のように映し出していた 。

あなたは 周囲に 人が居ないかを 探す為に 魔力探知をして

引っかかるところを探してみるが 、フリーレンすらも 今は この

家には居ないみたいだ。 彼女の事だ 、素の魔力量だけで 魔族共を

圧倒してるに違いないだろう。と容易に想像できる事が頭の中に

不思議と過っていた 。

 

 

さぁ 、出撃の時だ 。あなた はだんびらを背中に仕舞い 、踵を返す。

そして 目の前にある窓に照準を合わせ 、思いっきり そこに向かって

走り出し ______ 。

 

 

バリン!!とガラスが割れる音がしたと同時に あなたは外へと

躍り出た 。自分が視認できる範囲でも かなりの数の魔族が居る事が

理解できる 。それこそ師団一個並みの多さで この集落を本気で

潰しに来て居ることが分かるだろう 。

あなたは 容易に着地した後 、とりあえず 前へと進み始める 。

目指すは エルフの集落の入り口 部分 、そこには フリーレンが居る筈

だ 、 実際 あなたの魔力探知でも 大きな魔力量を持った者が一つ

検出されている為 取り敢えず 、そこに行くのが 先決だ 。

 

そう考えたあなたは即座に 行動に移し 、前へと前進しようとするが

____ 。

 

 

 

ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!

 

 

魔族の集団が あなたの進行方向を塞ぐようにして待ち構えて居た 。

数は 先程とは比にならない。頭数だけでも20体以上居るのは確定

だろう 。

 

 

『 “ 黒檀の戦士 “ だナァ!!! 貴様ァッ!!!! !

   良くも 、俺ラ の ドラゴン ヲォオ殺しやがッてエェ!!! 』

 

先頭に立って居る 、リーダーそうな風格を出して居る 魔族が

あなたに向かって叫び散らかす 。そして あのドラゴンを殺した日から

なぜか “ 黒檀の戦士 “ と言う名前が付いて居たらしく 、あなたの情報

は 、世界各地に廻り始めているらしい。

あのドラゴン 、後に聞いた話だが 魔族が飼い慣らして居る中でも

有数なほどに強力だったらしく 、高密度の炎のレーザーは 都すらも

容易に焼き払えるとか 。

 

そして全身鎧に身を包んだ 魔族が 背中の鞘から 黒色のグレートソード

を出し 、背後に控えて居る 部下達に命令を出す。

 

『 全員 、突撃イィイィィィ!!!!!! 必ず コイツの 首を獲れェ!

  ッッ!!!! 』

 

そう言うや否や 、背後に控えて居た 魔族達は 槍やら剣やらを出して

あなたに特攻を仕掛けてくる 。それを見た あなたは静かにだんびら

を引き抜き 、あなたも魔族達に向けて進んで行く。

そして 、あなたのだんびらの射程範囲内に入った 魔族共は 同じく

自分らの射程範囲内へと入った あなたの首を獲ろうと 剣や槍を

使い 攻撃を仕掛けてくる。

そして あなたは それよりも早く 前へ一歩 踏み込み _____ 。

 

___ ドンッ!!!!

 

 

地面に罅さえ入れてしまうような 踏み込みに 前線の魔族達は

その気迫さに押され 、数秒だけ 怯えと言う “ 隙 “ を見せる。

その隙を 見逃さなかった あなたは 初仕事で得た 、あの剣の感覚を

思い出しながら 右から左へ 横一文字に 遠心力を累加させた だんびら

を 思いっきり ぶん回し _____ 。

 

 

 

バ"ゴ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ン" !!!!!!!!!!!

 

 

戦闘が始まってから 11秒後 、だんびらの "回転斬り"が炸裂する。

前線に居た 5、6人の魔族の胴体が真っ二つに斬り落とされ 、

黒い塵芥となって軒並み全員息絶えてしまう 。

それを見た 後方の 魔族は その剛直 故の殺戮を目撃し 、明らかな

怯えの表情が見て取れる 。だが 、魔族どもは止まる事は無く 。

第二線に居る 7、8人の魔族が 剣を持ち あなたを串刺しにしようと

試みる 。

だが 、あなたは 回転斬りで 得た推進力を殺さず 、そのまま 今度は

左から右斜め上 と、袈裟を描くような 斬撃を繰り出し _______ 。

 

 

 

ド" ガ" ァ " ア" ア " ン " ッ " ッ " ッ " !!!!!!!

 

 

16秒後 、だんびらの “ 袈裟斬り “ が炸裂 。これにより 第二線に

居た 魔族の半数は 胴体を斜めに切り裂かれ 死亡。

運良く その斬撃から逃れた 魔族は あなたにへと 即座に斬りかかろう

とする。しかし 、あなたは 反射的に その攻撃を凌ぐ為 、だんびらを

咄嗟に地面に突き刺し 、だんびらを軸として機能させ 、あなたは

だんびらの刃の部分を一瞬で渡り 、“ 飛び上がる “ 。

 

ギィン!ギィン!! と完全に入ったと思った 魔族の刃は だんびらに

よって 阻まれる。 あなたは だんびらを掴んだまま 逆さ立ちのような

態勢になった後 、身体をグルりと 回転させ だんびらを引き抜く 。

そして 27秒後 、 回転させた 勢いのまま だんびらを 斬りかかって

きた 魔族の脳天に 直にぶち込む _______ッ !!!!

 

 

ド " ッ " ゴ " ォ " ォ " ォ " ン " ッ " ッ " !!!!!!!

 

だんびらの“ 獅子斬り “が炸裂 。地盤が割れ 、無論 その魔族は

だんびらによって脳天から身体までもが 一直線に綺麗に真っ二つに

され 、その轟音と その死骸の様を見た 魔族達は 徐々に怯えの色を

見せて行く 。

 

さぁ 、鏖殺の始まりだ ________ 。

あなたは グレードソードを持つ 魔族に向けて だんびらを向けた。

ここから が “ 本番 “ だ、と言わんばかり の 不敵の笑みをあなたは

浮かべていた 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





新章始まりました。この後ら辺から 原作要素をバンバン拾って行く
予定なので 、気長に待っててください。
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