「飛鳥、お前はどうしたい?」
俺の眼の前でヒュームは聞く。こいつは俺の次ぐらいに強く、いい相手だった。そして何よりも“俺ら”の保護者としてはいいほうだった。
「……旅に出たいね。家族(あいつら)もいい感じになったからな、どの道あいつらは英雄で俺は凡人だからさ。九鬼だっていい加減集中して英雄(クローン)を育てたいでしょう?」
「…………お前」
ヒュームが驚いている。それは俺には分かる、自分よりも強い戦闘力を持っていながら凡人と言っている俺。そう俺は凡人の欠陥のクローンでなければならない、ヒュームもそしてクラウディオ、マープルも知らない俺の正体(オリジナル)。知っているのは九鬼のトップ帝とその奥さんの局のみ。
「いいだろう。元より帝様の命令はお前の願いを叶えることだ、して……何がしたいのだ?どこに行きたいのだ?飛鳥」
「そんなの決まっているでしょ?
俺の名前は筆辰 飛鳥(ふでたつ あすか)。九鬼の武士道プランの欠陥品だ。
聖剣にお姉さま達は恋をした!
俺は今まで、武士道プランに必要とされている。源義経、武蔵坊弁慶、那須与一、そして項羽のお兄さんような立場でいた。まあ年齢としては項羽のほうが上だが。
「アスちゃん、みんな連れてきたよ」
項羽、いや今はまだ清楚だ。俺のつけた名前、葉桜清楚。彼女は西で覇者となったもののクローン。だが彼女は一言いえばそんなものとはまったく違った。あとから聞くと、まだ自分がなんのクローンかは教えずいろんなものを学ばせたいからと九鬼の上の方では決まっていたようだ。しかし俺は凡人なクローン故に逆に教えられ、もし何かが無いように注意しろというものだった。
「アスちゃん、聞いている?」
「あ、ああごめん清楚」
「まったくアスはたまにそうやってぼうっとするからいじめたくなる、と言うか抱きつきたくなる♪」
俺の腕に抱きつきたこのくせっけが武蔵坊弁慶、女である。アスとは俺のあだ名だ、なぜ同い年なのに保護者なのかは俺も聞きたい。そして弁慶の後ろにいるのが
「アス兄」
源義経である、もちろん彼女も女性だ。主よりも前に出ている弁慶、ちなみにこれは普段の生活もそうなのだ。そしてもう一人のクローン、唯一の男勢。名は
「姉御、兄貴が完全に困っているぞ」
那須与一。
「困ってなどいないさ。なあアス?」
「あ、私もしたい!」
「私も」
義経に清楚まで抱きついてくる。そんなに俺は抱き心地がいいのだろうか?それとも、まあありえないからそれは放っておこう。
「……それで兄貴、一体なんで俺らを?」
与一が聞いた。ちなみに与一は弁慶を姉御、俺のことを兄貴と呼ぶ。
「ああ、俺さ。ここから出ていくことにしたからさ、お別れをしようも思ってな」
俺がそう言って笑うの、衝撃が三人入った。言うならば抱きつかれたのだ、弁慶、清楚、そして後ろから義経だ。与一も目を完全に開けていて驚いているのは目でわかる。
「どういうことだ、アス!私たちを捨てるのか?捨てるのか!?」
「い、いやまて弁慶。そういうことではない「アスちゃん」え、あ、えっと清楚。その泣かないでくれ「うわぁぁぁ!」義経が先だったか!?」
カオス。そして義経が泣いたことでクラウディオが飛んできたのだ。
「皆様、どうかなさいましたか!?」
いつも、静寂で落ち着いているクラウディオも流石に落ち着いてはいなかった。
「すまない、クラウディオ。俺が出ていくことをみんなに伝えたらこうなったんだけど……どうしてこうなった?」
「簡単なことでございますよ飛鳥様。皆様、別れたくないのでしょう」
「「うん!」」「……はい……」「ああ」
「と、言われてもな……決めたことだし」
「そんなにアスは私たちと離れたいのか!?」
弁慶が泣いていた。一番のお姉さんとしての清楚ですら、冷静ではない。
「アスちゃん。なんで離れる必要があるの?」
「やだ、やだ~アス兄がいなくなるのなんていやだ~」
いつもよりもさらに甘えてくる義経。
「兄貴、一体どういうことなんだ……」
与一は一人言っている。俺は一瞬しぶるが、そこでクラウディオが援護をくれた。
「飛鳥様は帝様の依頼を達成したのでそのご褒美で旅に出ることにしたのです」
「依頼?」
清楚が静かにそういう。そう、俺がなぜプランに居たのか。それは簡単に言えば
「はい、清楚様。彼、筆辰飛鳥様は元来、武士道プランに居ないのです……言えばあなた方の教育係だったのですが」
「私たちが、いえ正確には私が中学三年生、そして弁慶ちゃんたちも中学生……自立ですね、人としては当然の時間系列による成長……」
清楚はそういう。その通り、そしてこの前ヒュームが俺に告げたのだ。
「はい。これによりもとより飛鳥様は帝様に一つだけ願いを叶えさせてもらえるのです。そして「俺は旅に出たいといったのだ」……フム」
「あ、アス……なぜだ、なぜその願いで一緒に!」
「……お前らは英雄で俺は凡人だ」
「そんなの!「関係ない!」……清楚」
弁慶が否定しようとしたら、清楚がさきにどなった。そして今度は義経だった
「私がアス兄を頼ってしまうからか。だからだから!」
「……違うよ、義経」
「なら、なぜですかアスちゃん。私たちが嫌いですか?」
「それも違うよ清楚。だから言ったろ「だから」……弁慶」
「……アス、私はお前が好きなんだ。だから離れたくない、もし離れるなら私も一緒にいく!」
弁慶からの告白……そして
「私も、アスちゃんがいないのなんていや」
「うわぁぁぁ!いや~」
義経もこうだ。まさかとおもっていたけど。これって全員かよ。
「ま、当然だよな。もとから姉御なんてホの字、清楚もな、さらに主である義経も……兄貴、それでも行くのか」
「……ああ、やっぱり行く」
俺は笑っていた、そして俺の好きなこいつらに全員こういった。
「お前らはいい女だ。今現在ならこのままならな、だからな……お前ら俺が帰ってきたら」
全員が黙る。そして俺はいつも結んでいる髪をほどき言った。
「全員、俺の物にしてやる!」
Side ヒューム
「おい、あれはいったいなんだというのだ?」
俺は目の前にいるクラウディオに聞いた。あいつの願いが変わっていたからだ、そしてそれが問題だったのだ。
「はて。帝様も承諾されましたは?」
「そのことではない。なぜあいつは解放させたのだ……あいつは俺の蹴りを軽く促すやつだぞ」
「それは私たちで考えることではないのですよヒューム。飛鳥様の正体は帝様と局様のみがしる極秘プラン」
「ふん、そんなものこの俺も知らんだが、これは」
「よいではありませんか、義経たちの初めての恋ですよ。邪魔をするのですか?」
「……そういう意味では」
「まったく、あんたらうるさいね。別にいいじゃないか、飛鳥が何を願おうと!」
「マープル、貴様は今回のあの願いいいと思っているのか!」
「ああ、構わないね、少年の夢にしていい方じゃないか、ハーレムだなんて」
Side out
結局、俺は今日旅に出る。まずは自分の正体(オリジナル)が生まれそして伝説になった場所に。あのあと三人ともキスをしたけど大丈夫だろうか?まあ願いも願いだから大丈夫だろうけど。
「兄貴、そのいつか会えるよな」
「当たり前だ、こんないい女を誰が捨てるか」
「「「////」」」
「兄貴、女好きなのは変わりそうにないな」
「まあな」
「……アス、一応確認するけど本当に戻ってくるのか?」
「当たり前だ弁慶。昨日も言ったけど俺はお前らを抱くまでだ、清楚、義経……こんな男で本当にいいのか?」
「はい」「うん」
「お前らめ。まあいいか……」
そして俺は手を振る。これにて俺と家族(あいつら)とは一回別れ。だが俺は思う、あいつらはいい女になる、それは絶対だ。だから俺はそれを待ち、そして
「さて、世界で女(いろんなもの)でも見に行くかな」
彼の名は筆辰飛鳥。容姿はイケメンで髪は少し長いので結んでいる。色は金髪でしかもそれが地毛。武道を少々していているが、だが問題はその才能が逸脱しているのだ。そして
女好きの王(バカ)なのである!