月日は簡単に過ぎていく方法がいくつかあると俺は自覚する。
現在あれから二年たち、俺は日本でいうところの中学三年生だ。そして冒頭の意味に戻る。時間が早く経つ場所
……そうたとえば戦場とかね。
「く、こうなったらこちらもすぐに……」
現在なんでか分からないけど紛争に巻き込まれたのだ。人が故郷を訪れてその帰り道に紛争ってどういうことだよ、まったく。ああ弁慶たち元気かな~それと胸は大きくなっているかな~
「ミスター筆辰!少しは警戒心をもってください!」
彼女の名前はマルギッテ・なんたらかんたらさん。面倒なのでマルギッテなのだが、現在その紛争に俺が巻き込まれた際に助けてくれたドイツの軍人さんらしい。眼帯をしているけどたぶん両目が見えるだろうからリミッターだろうけど。
「マルギッテさん、右斜め後ろに数3」
「了解です、ヤクト!」
現在は俺が相手の場所をさぐりマルギッテさんが攻撃する。なんでこんなことをしているかって、そんなの初見で俺が武術をしているのがばれたからだよ。それにマルギッテさんがすごく可愛かったのも理由の一つだ。
「ふむ、これであらかた大丈夫でしょう。すみませんねミスター筆辰」
「かまいませんよ、どちらかと言えば保護してもらってしかもこんなかわいい人と一緒なんて」
紛争が一区切りし現在俺はマルギッテさんが案内してくれた基地の中にいる。
「か、かわいい!?軍人をからかうのをやめなさい」
「事実なんだけどな~っておっと……急にトンファーってやめてほしいんだけどマルギッテさん?」
「やはりあなたは強いようだ。私と勝負しなさい」
もういきなりすぎてわからん。弁慶とかの告白って意外とわかりやすかったけどこういうのは全然わからん、これが属言う戦闘狂なのだろうか。
「パスです。なんで平和なところも戻ってこれたのにいきなり勝負なんですか、それに俺は凡人ですよ?」
「凡人が私のトンファーや、相手の気を判断することなどできません。わかりなさい」
「固いなぁ~マルギッテさんは」
「もともとこういうのが性分です。それよりも勝負に乗ってもらえますね」
すでに退路がない……まずいな、しょうがないここは賭けにでも出るか
「いいですよ、だけどもし俺が勝ったら……俺の女(モノ)になってもらいますよ?マルギッテ・エーデルバッハ?」
「はい!?」
「俺はほしいと思ったものは絶対に手に入れる人でね~それでいいのならいいよ、勝負?」
「……からかうのも「良いではないか、してあげても」……これは中将どの!」
マルギッテさんの後ろからなんとびっくりなおじさんがやってきた。しかし随分と面白い気をしているな。なんかこの人、変な技でもあるのだろうか?
「初めましてだね、筆辰飛鳥君。私は今回の指揮させてもらったフランク・フリードリヒだ。今回は我々の手違いで巻き込んでしまった申し訳ないね、して話が聞こえたのだが、それは本気かい?」
「もちろんですよ、フリードリヒさん。こんないい女はそうそういませんよね?」
「フハハハ、いいだろうその若さ。だがその言い方だと他にもという感じだが」
「あたりまえですよ、いい女を囲む。男としてはそれ以上の幸福はない。それにその人数に上限などいらないでしょう?」
「ぞくにいうハーレムというやつだね。まあ君のような考えなど私の猟犬が負けるわけがないがね」
「その通りです中将殿。筆辰、お前の考えは面白い。だがそれだけだ、私を本気でほしいというなら押し倒すぐらいできればだがな」
俺は笑う。さてそれじゃあ始めますか。
「ふむ、まだ撤退戦ではあるが大丈夫であろう。ここは私が審判をさせてもらおう、全員彼には銃を撃つなよ……それでははじめ!」
フリードリヒさんの言葉で俺とマルギッテさんは動き出す。マルギッテさんの攻撃はトンファーを使うこととそしてトンファーに集中させてくる足技どちらかだ。だから俺はそれを防ぐことに専念すればいい。
「く、さすがに不意打ちを簡単によけるだけはあります。ですが!」
トンファーとそして足の技をクロスさせてきた、そして一発俺に入る、それは同時に俺の拳もマルギッテの腹に直撃する
「ほう、やるものだね彼も。だがうちのマルギッテにはまだ」
フリードリヒさんの言葉通り、こちらも重い一撃をもらっている。だけどこれぐらいならば“あれ”を使う必要はない。俺はすぐに足でマルギッテの攻撃をしかけるが相手はそれを回避する。
「……筆辰、これで終わりにします」
そういうとマルギッテは一気に俺に距離を詰めて俺の首に三撃入れた。いや正確には入れているはずだった。
「な!?」
マルギッテは驚いている
「おう、やっぱり綺麗な目だ。いいね、ますますほしいな“マルギッテさん”……フリードリヒさん、約束忘れていませんよね?」
「……もちろんだ、だが」
フリードリヒさんも驚愕している、なぜかそんなのは簡単だだって。
「やはり素顔はいいね、そうだろう“マルギッテ”?」
彼女の眼帯を俺は持っているのだから。
Side マルギッテ
驚愕だった、自分が慢心していたわけではない。さっきまでの攻撃や回避でそれなりのレベルをはかれていたはずだ。それが私のミスター筆辰の評価だった、しかし今私の後ろで話すのは違った。今ならわかる……勝てるかどうかはわからないと。
「ハーゼ……ヤクト!!」
私は眼帯が外れた状態で彼に攻撃をする、しかしさっきと変わらなずよけられた……そうか彼は彼なりに私を図っていたのだ、この私……マルギッテ・エーデルバッハを
「ふざけるなぁぁぁぁぁ!」
そうだ、私はドイツの軍人だ!それをあんな男などに負けるものか。
「うん、いい攻撃だ。殺気もある、だけど言っただろマルギッテ……俺はほしいものは必ず手に入れると」
そして私は意識を手放した。
Side out
彼女は強くなりそうだ、それは俺の率直な感想だった。今現在俺の腕の中で気を失っている彼女。そしてそれを審判であるフリードリヒさんに渡す。
「……君、「はい、これ」…これはどういうことかね筆辰君。君は勝ったのだよ一言いえばここで私に近づくのは」
そして銃が向けられた
「死を意味するが?」
「簡単なことですよ……いらないですから」
「なん……だと……」
「いい女ですねマルギッテは……だけどそれだけです、それだけなんですよ」
「君は彼女を侮辱するのかい?君は勝ったのだ、賭けに挑戦し私の相手の力量が見えずにいたのだ、遠慮することはない。彼女とて軍人としての誇りが「それです」……どういう意味かね」
「たぶん、彼女は眼を覚ませば賭けの通り俺のものとしてついてくるでしょう」
「そ、その「ふざけるな」……は」
「そんなのに何の価値があるか、いいか軍人さん。俺はこいつの女がいいんだよ誰も軍人でなんてほしいとはいってねぇんだよ!」
そう軍人なんていらん、俺はこのマルギッテ・エーデルバッハという女がほしいのだ。
「……だからこれは返す。そうだな、お前がもっといい女で軍人と女を区別できるようになったらもらってやると言っておいてくれるか?ええ、敗残兵さん?」
「……了承した、だが一言言っておこう。そんなエゴを飲み込むことはこの地球すらできないぞ」
「……そんなのやってみなきゃわからない」
そして俺は紛争地域から逆の方向に歩き出した。
Side マルギッテ
私が起きるとすでにそこは祖国のドイツであった。結局そのあと私の部下から聞いた話だと一瞬で私の懐にはいる一撃を決め終わったそうだ。私の本気で相手したところで彼にかなうすべはなかったのだろう。しかし
「それは本当なのですか、中将殿」
「ああ、彼はそう言って消えて行ったよ」
中将殿からそのあとを正確な事柄を聞いたが、私のこの時一つの感情が浮かんだ、それは悔しいだ。私は優秀だ、だからこそ中将殿のところに赴きそして軍人としてそだった。そして彼の目的は私の肉体だと思った、軍人であればいろんな人間がいる私はそれを知っているだからこそ彼もまたその一人だと思っていたが、しかし彼は違った。
「……彼の情報だが、彼はまだ中学三年生……クリスと同い年というわけだ」
「く、クリスお嬢様とですか!?」
まさか私は年下にそんなことを言われたのか、女性としてお前は俺には必要ないと……
「中将殿、一つお願いがあります」
「ふむ、言ってみたまえ」
覚えていなさい、筆辰、いえ飛鳥……あなたが逃がしたこの軍人がどれだけいい女かわからせてあげましょう。それが私のプライドを傷つけた代償です
Side out