どうぞお楽しみください!楽しめなかったらごめん!
町を歩いていた。町だ。街では無い。ビルもなく今時のお洒落なお店もない。団子屋や喫茶店らしき物。本屋。寺子屋。一昔前の時代に戻ったようだ。
「ふーん……まじで異世界に来た感じだな。」
そう独り言をつぶやくと。唐突に後ろから声をかけられる。
「ある意味間違いではないわね。現代の土地ではあるけど技術の発展は途中で止めてるし。現代とは異なる世界。正に異世界という表現は正しいと思うわよ?」
そこには日傘をさして。謎の隙間に座る金髪の絶世の美女。魔美女とでも言おうか。人間とはかけ離れた美を持つ人……妖怪がいた。
「唐突に声をかけるのは辞めてくれ。早死する。」
「そう思うならその手に持ってる煙を消せばいいでしょう。あっちでは早死する原因で規制もかけられてるのでしょう?」
「肉体的に死ぬかもだが精神的には救われる。これは心を支える神の逸品なんだよ。」
「ここで神の逸品なんて軽々しくよく言うわね。ここには神も仏もそれに閻魔も存在するのだけど。」
「タバコの神様なんて居ないだろ?セーフだろセーフ。」
「付喪神を知らないのかしら??貴方がそれを信仰すると産まれるかもしれないわよ?」
「使い捨てだから出来るわけないだろ。」
「誰かこのバカを殴ってくれないかしら。信仰のしの字もないじゃない。」
そう。ここは日本から隔絶された世界。いや地か。幻想郷。俺はこの金髪胡散臭さNO.1妖怪に連れ去られたのである。
「連れ去られたなんて思ってたら心外だわ。私は死ぬ寸前の貴方を助けて態々そんな娯楽品まで与えて招待したというのに」
「心の中をの読むのやめてくれないか??早死する。それに招待じゃなく拉致だろ。都合のいい存在でそっちにメリットがあるから無理やり連れ去ることを招待なんて綺麗な言葉で表現しないんだよ。」
「ふふふ。読んだんじゃないわよ。推測よ。読むのは悟り妖怪の専売特許だもの。それに私は乙女ですもの。常に綺麗な言葉を使わないとね?そんなんじゃモテないわよ?」
「乙女??どこだ??」
「タバコの補給はいらないって事ね。わかったわ。年中無休で里を見張ってくれるのね。助かるわぁ…一々あっちまでいって取るのめんどくさかったのよ。」
「淑女で乙女の紫様。初仕事はどのような業務でしょうか。完璧にこなしてみせます。」
「それでいいのよ。初業務だけどとりあえず里を回って地理を覚えなさい。監視役が迷子なんて洒落にならないわよ。それが終わったら寺子屋や警備団体に挨拶ね。それで今日の業務は終了よ。明日からが本番だと思ってもらえばいいわ」
そう。この紫様に招待された理由はいくつかある。1つ目は家族。親しい友人等がいない連れ去っても問題がなく。自殺する手前だったので周りの目を誤魔化すのも簡単だから。2つ目は最近勝手に夜に外に出て妖怪の餌になる人間が多すぎる。この幻想郷は妖怪と人間の絶妙なバランスで整っている。それを管理する巫女というバランサーもいるが村から出る一人一人を助けるほどの余裕は無い。そこで外から連れてきた死んでも構わない俺を見回りに抜擢したそうだ。
「それじゃあさっき教えた事。頼むわね。私は結界やら何やらやることがあるから。もし困ったらこれで籃ていう狐を呼び出すこと。それじゃあね」
そう言って隙間の中に入る消えていった。
「……さーて。タバコ休憩だな。」
「まだ見てるわよ。」
「…………」
がんばるかぁ………
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