元過労暗殺者、平和だが平和じゃない世界へとやってきた 作:シャオロウェをすこれ
それはそうとして割とマジで先生のSAN値PINCH!!先生も年頃の女なのよ.....
あの後食事を摂り終えて、今日の支度を済ませることにした。
先生の衣服に関しては、結局私のリウ協会のころの衣服を貸し出すことになった。
流石に先生も昨日着続けてかつびしょびしょのものを着たくはなかったようだ。ただ、借りていく際に執拗に『ありがとう』や『ごめん』を繰り返していたのが少し気になる程度か。
私は先生より下の立場にいるのだから、そんなに気を遣う必要はないのにな。まいいか。
さて、私も支度を整えよう。いつも通り、服装を整えて.....刀を背中に縦刺しすれば、私はこれといった持ち物内から準備完....先生?
何故か急に肩を掴まれる。どうしたのだろうか?なにかおかしなところでもあったかな.....
「何か変なところでも?」
「えっと......その刀......置いて行って欲しいんだけど.....」
.....え?今までずっと持って行っていたけど、今更.....?どういうことだ?なんで?
それはいくら依頼主としても、断りづらい要求だが......これはユジン部長の.....形見でもあるし、置いて行きなくないんだが。それに守っていく上での戦闘力もがた落ちするし......本末転倒という奴になってしまうかもしれないぞ?
「ご理由をお聞かせいただいても......?」
先生はその言葉を聞くと、少し苦い顔をして口を開いた。
「.....昨日さ、私がシグレの過去について聞いたでしょ?」
「えぇ....それがなにか?」
「それを聞いてさ、私思ったんだ。私は先生として、そんなに傷ついてしまったシグレに対して何ができるかなって.....」
「それで、考えたことがあって.......」
「まず今日でシグレ、護衛として解雇ね。」
......えっ?
何か私は失態を犯しただろうか。不味いな、私は身寄りもないから外されるとかなり困るぞ。
でもあのブラックマーケットとやらは裏路地で生きていく分にはやりやすそうだし、クビになったらあそこに「その代わり。」
「その代わり?」
「このアビドスでの出来事が終わったら、シャーレの執務補佐として私を支えてほしいんだけど......ダメかな?ちゃんとお金も出すし、出来る範囲でいい生活を送れるようにするからさ。」
.......執務補佐、ということは書類仕事などを担当することになるのだろう。ふむ、私は生きていけるならそれでもかまわないが.......
だけど、こんな銃撃飛び交う世界で、無論他の人もいるだろうが......この人を一人にするのは不安だ。それに直感というかなんというか.....この人がもし死んだら、それこそお終いな気がする。
そんな時にもし誰も近くに居なかったら......この世界は学校という形で組織を作っている以上、そんなことは普通に考えられる。
だが明確な組織というもので縛られておらず、あくまで個人的な契約でのみ縛られている私なら.....ツヴァイ協会ではないが、盾となることもできるだろう。
だから......
「....先生。分かりました。ただし一つ条件があります。」
「!受け入れてくれるの!?....あ、いやいや、その条件って?」
「私を今までのように、護衛としても雇ってください。」
その言葉を聞いた途端、明るかった顔は一気に歪み、目の淵からは涙が出て先生の呼吸が荒くなる。
なに、そんなに先生の堪忍袋の緒に触れてしまったか?私はただ.....先生を心配しているだけなんだが......どうして......
「それつまり......戦いを続けるってことなんだよね?」
「え、ええ......先生に差し迫る危機がある限り、私は戦いますが......」
「な......なんで?」
「え?」
膝から崩れ落ちる先生に、私はなんと声を掛ければいいか分からない。どうすればいいんだ.....えっと.....
「私は.....私はシグレに戦ってほしくない......いや、それ以上苦しんでほしくないのに、どうしてそれを拒否するの?お互いにとっていいことじゃん?私は先生としての責務を全うできるし、シグレはこれ以上傷つかずに済む。それとも、もしかして怒ってるの?私がシグレの過去の傷を掘り返すようなことを言ったから?それだったら謝るからさ.....ね、ねぇ!お願い!一言、一言でいいからはいって言ってよ!そうしたらお互い幸せになれるんだよ!?どうして、なんで!?」
「先生.....」
あまりの人の変わりぶりに、思わず呆然としてしまう。これが、あの戦う時には真面目だったあの先生か?
生徒たちのことを第一に考え、常に救世主であろうとしたこの人が.....今、私に何と言った?
.......いや、先生だって一人の人間だ。こうもなるときはあるんだろうが......だけどこうもヒステリックを起こすことが.....
泣きじゃくりながら先生はこちらに近づいてくる。そしてそのまま私を壁に押し付けると、私の背中に差しているもの......刀を奪い取ろうとしてきた。
「えちょ、どうしたんですか先生!?」
「だ、だって......そんなものがあるから戦いに行こうとするじゃん!その手袋だって......!」
「だったら、貴方が守るべき生徒だって、私と同じように銃を持っているじゃないですか!」
この二つは私が私であるという存在証明に近い。先生がもつ救心精神と同じように、私だって譲れないものの一つくらいはある!
ダメだ、今の先生は冷静さを失っている。私だけで抑えるのは不可能に近い、なんたって私が原因だからだ。誰か、アビドスの誰かはいないのか.....!?
『あの~、先生?中々いらっしゃらないので、迎えに来ましたが.....』
この声は.....アヤネさんか!?ちょうどいい、この錯乱している先生をどうにかしてもらわないと!
「アヤネさん!今すぐ部屋に入ってきてくれ!先生が....」
「アヤネ!部屋に入ってこないで!今は大事な時なの!」
二人の声が交差する。今私をおそらく全力で押さえつけている先生を解くのは簡単だ。ただ位置関係が悪い。無理に解こうとしたら先生がケガをするかもしれない。
頼む、アヤネさん、こっちに来てくれ....!!今だけでいい....!
数十秒くらい経ち、部屋の扉がギィィ.......と音を立てて開いた。よかった!来てくれたんだ......
「!先生!それにシグレさんも......今はどんな状況ですか!?」
「先生が......あ~、とにかく錯乱してる!落ち着けるのを手伝ってほしい!」
「違う!私は、私はシグレを守ろうと、これ以上傷つかないようにしているだけで.....」
先生がそれ以上何か言う前に、アヤネさんが一度落ち着かせるために気を落としたのかベッドへ倒れ込む。
先生の顔はなにか強迫観念に駆られているかのように焦燥した顔をしていて、それは気絶してからでも分かるほどだった。
「何で、こんなことに......」
「それは......」
言おうとして少しとどまる。先生がこうなったのは、多分私が過去の話を先生にしたからだ。
アヤネさんも、あの都市の人間とは比べ物にならないくらい心優しき人だ。それは先生もそうだし、他のアビドスの皆もそうだろう。
もしここで私が正直に言ってしまえば、先生と同じような状態になるのではないか?あちらではなんてことない話でも、こちらではまるで大きな話になる。
.....伏せておいた方がいいか。でもどう言い訳をつこうか.....
「.....何か、言えないことでもあるんですか?」
「.....はい。ただ、決して私が先生に危害を加えた訳では.....」
「分かっています。でもどうしましょう.....」
先生はおそらくあの状態だととても指揮、ましてや銃弾飛び交う場所に立っていかせることはできない。
そもそも連日の仕事で疲労状態だろうし、そこに追い打ちが掛けられている状態だ。ここは一つ、ここで休ませる必要があるだろうな。
過労がどれだけ厳しいか、シ協会で何度も経験したから私にはわかる。毛布でも敷いて、休ませよう。
「とりあえず今日はここで休ませましょう。おそらくあんな混乱状態になってしまったのは私が原因でしょうから、私は先生から離れた方が......」
「だったら、アビドスに来ませんか?」
......それがいいだろうな。現状、先生の元以外にどこか寄れる場所もないだろうし。
私がアビドスに行って何ができるかは分からないが、それくらいしか選択肢がないだろう。せっかく提案してもらったことだしな。
「そうさせていただきます。」
先生が寝たのを確認してから、部屋を出る。どうしてこうなってしまったのだろうか。
.....一日が終わるころには、また前の落ち着いた先生に戻ってくれるといいんだけど......
なんと先生が一ターンの間療養に入ります。つまり対風紀委員戦が先生抜き(かもしれない)
何か見たい話はありますか?
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剣楔アリス
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W社ウタハ
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ディエーチ協会ウイ
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リクエスト......?