元過労暗殺者、平和だが平和じゃない世界へとやってきた   作:シャオロウェをすこれ

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 戦闘描写がへったくそにもほどがあってセルマァ、俺涙が出そうだよぉ...
後半にシグレちゃんのLOR風のステータスがあります、ブルアカ風ステータスは...正直ナオキです。


過労暗殺者、初陣を切り抜ける

「ここがアビドス高等学校とやらか。」

 

 シロコさんとやらについていくこと少し。案内された場所にはなかなか大きい学校があった。巣でもない限りどこかしらが破壊されていた都市に対し、随分と綺麗な学校だな。

それに都市ではもう自然に見ることはできなかった木々も少し生えている。それだけでどれだけの価値があるのか...そこまでそういうのは気にしてなかったから分からないな。

 

 玄関から入って案内されるがままに歩いていけば、そこには一つ、横開き式の扉があった。ガラガラと音を立てて開けば、そこは特に変哲もない...とも言えないものたちがあった。

棚いっぱいに積み込まれた書類、壁にかかった時計、長机...会議室としては当たり前のものが揃っている。しかし長机の付近に置かれていたものたちが、その普通さを消していた。

 

 問題のものである銃器の数々は、どれもこれも見たことのないようなものだ。特にベージュ髪の人の椅子のそばには銃口らしきものが6つもある銃?のようなものがあった。

いかにも重厚な造りをしていて、もはやあれなら殴っても大丈夫そうだ。親指のように銃剣はいらないのではないだろうか。

 

 というか、所々銃弾が見えるがこんなに銃弾を買い込んでしまっても大丈夫なのか、資金が吹っ飛びそうなものだが...ロジックアトリエ製の弾丸はとても高い。

全員が一級フィクサー並みの金を稼いでたとしても、こんなあったら貯金が更地になるぞ...高等学校ということだし、成人もしていないのにそれだけ稼いでいるとは信じられない。

 

 ん、そんなことを考えている内に、先生は自己紹介のターンに移動していたようだ。

 

「私は連邦捜査部シャーレの顧問、みんなからは先生って呼ばれてる。今回はここ、アビドス高等学校からシャーレ宛ての手紙を見てやってきました。よろしくね。」

 

 そういって先生は胸ポケットから紙...おそらくIDのようなものを取り出して、その後左腕についた腕章をこれ見よがしに強調した。

そしてそれを見た少女たちはしばらくの硬直の後、歓喜の表情を浮かべれてはしゃぎだした。なんだ、よくわからないが、そんなに先生って偉いものなのか?

 

「やりましたね!支援要請がついに受理されたんですね、アヤネちゃん!」

 

「はい!これで弾薬や物資の補充を受けられます!」

 

 ...なるほど。どうやら赤い眼鏡をしているのがアヤネさんというらしい。にしたって弾薬の補充を受けるだと?高価な弾薬を援助しているという事か...かなりの組織力があるのだな、連邦捜査部とは。

まるで親指のようだな、本当に。

 

 考えを整理していると、再びアヤネさんが口を開いて喋り始めた。

 

「そういうことなら、早くホシノ先輩に伝えてこないと...あれ、ホシノ先輩は一体?」

 

「ホシノ先輩なら今はお昼寝中。私が起こしてくる。」

 

「それならセリカちゃん、お願い!」

 

 そして猫耳を付けた少女がセリカさんというらしい。ちょっと急ぎ足で部屋から抜けて、後はそのホシノさんとやらが来るのでも...

 

 ...待て、さっき私たちが来た場所、正門方面から集団の気配がする。数は...多分30くらい。敵の気配だな。

 

「わわっ!?なんでいきなり刀抜いたの!?」

 

「それは申し訳ありません。ただ、敵の気配がしたもので...」

 

 次の瞬間、一発の銃声が辺りに響いた。咄嗟に先生を射線外に下げ、外の様子を観察してみる。

外には案の定30人ほどの集団が、威嚇射撃のつもりなのか銃を空に向かって撃ちあげている。もしかしてこの世界、都市ほど銃弾が高くないのか...?あんなボコスカ撃てるなんて、都市だったら破産するぞ。

 

『オラオラァ!!はよ出てこいやぁ!?』

 

『とどめを刺してやる!どうせ碌に補給も受けられていない奴らなんざ怖くねぇ!突撃して占領あるのみ!』

 

 しかし武装の質はいいが練度はチンピラに近そうだ。同じ銃使いでも統率の取れている終止符事務所や親指とは歴然たる差があるな。

それにどこか油断している。あの程度の相手だったら一人でもなんとかなるな...

 

「アイツら、また懲りずに来たのか...!」

 

「知っているんですか?」

 

「あの武装集団はカタカタヘルメット団、この学校を奪おうとしているんです!」

 

 なるほど、やはり敵だな。見た所障壁を造ったり、長期戦のためか補給所の設置などを行っているようだ。先手必勝という言葉の通り、準備が整う前に攻撃を仕掛けてしまおう。

 

 ...などと考えていたその矢先に、後ろの扉が音を立てて思いっきり開いた。なんだ、もうここまで上がってきたのか?

しかしその予想は面白い方に裏切られ、いたのは先ほど部屋を出ていったセリカさんがいた。そしてその腕の中には、まるで小動物のように抱えられたピンク髪の少女。

どういう絵面だと突っ込みたくなるが、おそらくあれが先ほど話に上がったホシノ先輩とやらだろう。

 

「先輩連れてきたわよ!ほら先輩、起きて!敵襲!」

 

「んへぇ...むにゃ....zzz...」

 

「お願いです!起きてください!ヘルメット団が来てるんですよ!」

 

「まだ起きる時間じゃにゃいから...」

 

 もうすぐで戦いが始まるのに、悠長なことだな...しょうがない、起きるか分からないが、よくテンマにやってたあれ試すか。少なくとも、危機意識がしっかりしているなら飛び起きるはずだが。

 

「私がやりましょう。」

 

「え?でもどうやって....」

 

 一度刀を納めて、そのまま耳に当たるギリギリまで鞘を近づけて...抜刀!

 

「!?」

 

「よし、起きましたね。やはりそこらへんはしっかりしていましたか。」

 

 誰しも自分の耳元で抜刀されれば起きるだろう。テンマに訓練ついでにあの疲弊した環境でのいい目覚まし代わりにやってたが、ここでもOKだな。

しかしさっきまでの気の抜けた姿とは違い、危機を察知した後の目の鋭さが尋常じゃないな。セルマを目の前にしたヴァレンティンみたいだ。

 

「...何の用?そもそも誰?」

 

「私はシグレといいます。先生の護衛としてやってきました。敵襲ですので、起きてくださると幸いです。」

 

「そうですホシノ先輩!はやく装備を持って迎撃しましょう!」

 

「うへぇ...なんとなくは分かったよ。」

 

 よし、無事に承諾してもらえたようだ。もっとも、自分の組織のことを自分でやるのは当たり前の事なんだが。

さて、私も仕事をしないと。あんまり正面戦闘は得意じゃないんだけど...リウ協会時代の経験を活かすか。シ協会となってからは、あまりこういったケースはなかったからな。リウの戦闘術なんぞ使おうものなら、暗殺のときにバレてしまったし。

 

 いつも仕事をするときには隠蔽率向上のために付けてた手袋、これはリウ協会特製の奴で発火機能持ちだし、足も同様だ。どっちも黒いから、いざという時用につけていたが...正解だったな。

シの刀はリウとは勝手が違うが、多分同じようにできるだろう。よし、出陣だな。

 

「もう一度最後に聞いておきますが、あれを全員倒せばいいんですよね?」

 

「はい、そうですが...」

 

「分かりました、じゃあ行ってきます。」

 

 窓を開けてそのまま地面へと飛び降りる。後ろから何か聞こえたような気もするが、今は敵の撃滅に集中しよう。

 

『わ~っ!?ちょっと危ないよシグレ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「なんだお前!?いきなり目の前に降ってきたぞ!?」

 

「なんだか知らねぇがやっちまえ!どうせ相手は一人だ!」

 

 校舎から飛び降りて敵と対峙する。これくらいの人数なら、疲弊し鈍っている身体と刀でもなんとかなるだろう。

それじゃあこっちは長ったらしい話に付き合ってる暇はないからな、速攻でいかせてもらう!

 

 まず狙うのはショットガン持ち、近距離戦には一番面倒な相手だから早く始末する。武器を蹴って、頭に一撃を入れる。

それが終わったら次は付近の敵、後方から援護射撃が飛んできているから横槍を考えずに戦えるのは楽だな。

 

 おっと、銃弾は弾かせてもらおうか。精度が甘いから弾くのも楽だな。

 

「なんだこいつ!?銃弾を弾いたのか!?」

 

「余所見している暇があるのか?」

 

 久しくやってはいなかったが、刀に炎を纏わせて斬る。リウでは火龍斬と呼ばれていた技だ。あちらでは薙刀を利用していたが、刀でもできる。

それにこの技のいい所は...

 

「また弾かれた!クソッ!」

 

 攻撃後の姿勢が崩れにくいから、すぐに反撃できることだな。おっと、そんなに隙だらけだと、蹴ってくださいって言っているようなものだな。

そしてそれで体制を崩した敵から武器を奪ってそのまま殴りつける。戦場ではどんどん手先足先を動かしていかないと。

 

 っと、後ろにもいるな...刀での対処は間に合わないから、蹴りつける。

 

「ブオアッ!?な、なんで...」

 

 よし、そしたら...!?

 

 

『チッ!想定以上に敵が強い!こうなったら校舎は傷ついちまうがロケランでまとめて吹っ飛ばしてやる!』

 

 ...あれは止めないと不味い気がする!しかしどう止める?今から接近しては間に合わないし、だからといって何もしなければ終わりだ...かくなる上は!

発射された弾頭を切るしか手段はないか。タイミングを読めば、出来ないことはないはずだ...

 

 鈍った刀で行けるか...いや、それは言い訳だ。先生とアヤネさんがいる校舎を守らなければ、任務失敗なんだ。鈍っただかなんかは言い訳に過ぎない。

接近する弾頭がこちらに来るまで1秒もない。チャンスは一度きりだ、見極めろ...!

 

 

 ....ここだ!

 

 刀が弾頭に接触すると同時に、しびれるような感覚と共にものすごい衝撃が腕へとやってくる。が、耐えて目を開けばそこにあったのは、折れた刀と裂けてしばらく先に落ちた弾頭だった。

よし、どうにか防ぐことはできた...が、刀身が真ん中から折れてしまったのは痛いな...

 

 だけどこれで敵戦力はほとんど撃滅したといっても過言ではない。後はあの危険物を撃ってきた輩だけだ。

 

「やめろ!こっちにちかづ」

 

 ま、最後は急所に一点突きを食らわせてお終いだな。何とか初陣は...っ....

痛みが急に体を走る。大腿部からだ。痛みの根源に手を当ててみれば、そこには真っ赤な血がついていた。

 

 図書館での戦闘でついた傷が開いたか...いや、これくらいはなんてことない、大丈夫だ。早いところ先生の所へ戻って、この後どうするかでも決めるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 シグレ

 

 +294 混乱抵抗値 74    2~7

 

 パッシブスキル

 

・速度3 速度ダイススロット+1、感情レベルが3以上のとき、追加で速度ダイススロット+1

・死の目/脱力 各ページの威力+4 各ページの威力-3

・極限の疲労/不十分な処置 舞台開始時の体力75%減少 毎幕ごとに一度出血1を得る

・リウ協会の経験 毎幕ごとに一回、一方攻撃を受けるときに反撃ダイス(斬撃 3~7 的中時火傷付与1)で反撃する

・異世界での混乱 舞台開始時に5の混乱ダメージを受ける

・制限された攻撃 攻撃ダイスの威力-2、先生生存時は敵をHP1未満にすることが出来ない

・都市での経験 遠距離ダイスとマッチ時、全ページの威力+6、相手のページの威力-3

・過呼吸/極度の疲弊 本来のコストが4以上のページを使用時、光を2回復。毎幕ごとに虚弱1を得る。速度ダイス1つ使用不能

・リウ協会製の装備 攻撃的中時、火傷1~2付与

・気配探知 幕の開始時、クイック1を得る。ランダムな敵に偵察を付与し、マークされたキャラはマッチ時に威力-1。

 




 おいお前都市悪夢急なのにステ盛り過ぎだし一部ユジン部長より優れてんじゃねえか!という突っ込みがあるかもしれませんが少々お待ちください。

 まずなんですが、シグレちゃんの力としてはユジン≧シグレ>>>>テンマ&ヴァレンティンという風に考えています。そしてユジン部長とは違い若干耐久性に振ってるからHPなどが高いんですね。

 図書館風に書いておいてなんで絆/極限の疲労じゃないの?とあるかもしれませんが、これは異世界に来て絆を感じる仲間がいないからですね。だってシ協会のメンバー誰もいいひんやん!

 都市での経験はブルアカ世界と図書館世界では平和さが違いすぎますからね。覇気の籠っていない銃撃なぞ!状態。反撃ダイスは元リウということで火龍斬の反撃ダイスを参考にしました。

 ちなみにロケット弾のダイスは多分打撃13-13とか。

何か見たい話はありますか?

  • 剣楔アリス
  • W社ウタハ
  • ディエーチ協会ウイ
  • リクエスト......?
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